7月のお題は…『水滴』

小林義明 師範からの7月のお題は『水滴』でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。

7月の挑戦者その4：たぁさん

雨上がり、目の前の葉がキラキラしていることに気づき、カメラを取り出しました。
ファインダー越しでもキラキラする位置を探りながら撮影した一枚です。

 

 

師範の判定結果は･･･

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残念ながら･･･

 

葉の周りについた水滴がきらきらと光ってきれいだね。暗い背景を選んで水滴のきらめきをうまく見せることができている。ファインダーを覗きながらきらめきの強く出るカメラポジションを探しているのもいいね。

さて、この写真をより魅力的にするために、まずは中央右下あたりに見えている大きな水滴をしっかり見せるようにしたい。
これは後ろに暗い背景が来るようなカメラポジションにすることで可能だよね。

もうひとつは、背景のボケを意識してあまり絞り込まなかったのだと思うけれど、ぼけている水滴の方が多く画面に入っているので、できるだけ多くの水滴にピントを合わせたかった。絞り込むと、背景がゴチャゴチャしてしまっただろうか。

違う方法としては、もっとアップで切り取って、ピントが合わない水滴はあまり見せないようにするのも効果的な方法だよ。

7月の挑戦者その5：Pochipapa59さん

小雨降る中、花菖蒲を撮りに行ったときに
葉の上下に付いた水滴が可愛かったので撮りました。
中央の水滴の中に黄色い菖蒲の花が映っています。

 

 

 

師範の判定結果は･･･

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もう一歩！

 

ショウブの葉についている水滴がきれいだね。水滴のなかには花が映り込んでいて、背景の黄色も鮮やかでいいと思う。

この写真はいい感じの構図だけど、視点を引き寄せる葉の上に乗っている大きな水滴や黄色い背景のなかに見えている水滴にはもっとピントを合わせたかったところだ。微妙にぼけているというのは、見ている側としては悪い意味で気になるんだよ。

水滴にショウブの花を映り込ませるにはこのカメラポジションから撮らないといけないという制約があるので、この場合はもっと絞り込む必要があるね。F11や16といった絞りが必要になってくると思う。

虫のように逃げてしまう被写体ではないので、大きく絞りを変えながら何カットも撮影しておくと良かったと思うよ。

7月の挑戦者その6：ekarumawasさん

花弁の水滴は真珠のような美しさがあり好きです。

 

 

師範の判定結果は･･･

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残念ながら･･･

 

アジサイの明るい紫とフワッとしたボケで優しい感じのする写真だ。花びらのなかに隠れるようにして見えているちいさな水滴がかわいいね。

雰囲気はいいと思うけれど、この写真はフワッとしたボケがポイントなので、構図としては右側のピントが合ってしまっている花びらは見せたくないな。
カメラを左に降るとか縦位置でフレーミングするとか、可能な限りピントが合っているところは減らしたい。

もうひとつ気になるところは、ピントを合わせている水滴の手前にぼけている水滴が被っていること。これはカメラポジションを左上に数cmずらせば解決できると思う。

マクロレンズならではのボケを活かした画面を活かすには余分なところにピントを合わせないことが大切だよ。ピント合わせに集中してしまうと思うけれど、画面全体にも気を配ろう。

師範より7月後半の総評

猛暑が一段落して戻り梅雨もあったので、たくさんの応募があって楽しませてもらえたよ。
雨の日や雨上がりに外に出ると、きれいな被写体がたくさんあることに気づいてもらえたのではないかと思う。

花についた水滴などの応募もいくつかあったのだけれど、その撮り方だとやはり主役が花の方になってしまう。水滴のついているものの形を少し省略したフレーミングをして見ると、もっと水滴が見えて来ると思う。

そのため、今回はマクロで撮影した作品を採用する結果になってしまった。

そういえば新しい100mmマクロがレンズロードマップに追加されていて、どんなレンズが出てくるのか、楽しみだね。

 

記念品のお届けについて

Pochipapa59さんには「免許中伝ミニ木札」、たぁさん、ekarumawasさんには「門前払いミニ木札」をお贈りします！

記念品は8月中旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。

その他の投稿作品をご紹介

最後に、7月後半のお題の投稿作品の一部をご紹介させていただきます。
こちらは師範の評価とは関係なく、今後挑戦される方に参考にしていただけるよう編集部にて選んで掲載しております。

〔クリックで写真が大きくなります〕

以降のお題へのご投稿もお待ちしています！

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