今回もDAレンズをクロップなしのフルサイズで使う話です。そして、引き続き超広角レンズなので、新カスタムイメージ(Special Edition)「夏天(KATEN)」を使います。

カメラとレンズ

カメラは PENTAX K-1 Mark II・レンズは HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited(以下 DA15Ltd)です。このレンズをクロップなしのフルサイズで使います。普通はクロップして使います。

今回はちょっとだけマニアックな使い方です。

夏天(KATEN)のポイントはコントラストの高さ

改めて解説するまでもないですが、この新しいカスタムイメージに対応するカメラとレンズは「PENTAX K-3 Mark III」「PENTAX K-1 Mark II(K-1含む)」と「HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited」「HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR」で、少し限定されています。

その特徴はコントラストの高さです。と、この原稿を書いた後で開発者の方がトーンのコントロールという話を書かれているのを見つけました、確かにそうでした。この原稿ではわかりやすいように コントラストが高い のままです。

参考までにコントラストを高くしただけでは、シャドーが潰れやすくハイライトは飛びやすくなります。そのバランスが絶妙なのも「夏天(KATEN)」の特徴です。

左:夏天(KATEN)

右:リバーサルフィルム

これまでかなりコントラストが高いと感じていたリバーサルフィルムが可愛く見える。シャドーがなかなか潰れない(真っ黒にならない)のが夏天(KATEN)らしさ

 

コントラストが高いと影の締まりが良く、天気の良い日は引き締まった印象が強くなる

上の3枚はクロップして使っています。今回の撮影は全て絞り優先オート F5.6 です。これはコントラストの高さを活かすために、絞りを1段絞ってシャープな印象も強くするためです。

真四角でフルサイズ

クロップしながらの撮影中にふと思いついたのが真四角でした。真四角はクロップの設定で 1:1 にすると使えます。そうすると前回以上にケラれを気にせずに 15mmの広がりを使うことができます。

*注1)イメージサークルのケラれについては、ケイタのやってみようシリーズ 第29回 「フルサイズで使う HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited」をご覧ください

*注2)1:1 で撮影するとRAWデータも 1:1で記録されます。

 

露出補正 -0.3EV 四隅に多少ケラれの影響は残ってもこの広がりは魅力的

 

露出補正 – 0.7EV コントラストが高いと色の印象も強くなる

夕暮れどきがベスト

前回の夜景と少し似てしまいますが、今回オススメする撮影時間帯は 夕暮れどき です。猛暑や酷暑と言われる最近の暑さを考えても太陽が少し傾くと暑さも多少やわらぐのでカメラを片手に街中をブラブラするのにあっています。

 

露出補正 -1.0EV 夕暮れどきの斜光線は形をシルエットで浮かび上がらせてくれる

 

露出補正 -0.7EV 斜光線で色の深みはさらにます。コントラストが高いのでシャドーの色の濁りが感じずらくなるのもポイント

 

露出補正 -0.7EV 撮影ポジションを変えると写真の印象もガラリと変わる

 

露出補正 -0.7EV 季節外れ?の鯉のぼりが元気に泳いでいた。こんな条件では思い切ってシルエットにする

撮影地は神宮前(青山通り)

トップの写真と夕暮れどきの撮影をしたのは青山通りから神宮前です。青山学院の青山通りを挟んだ向かい側という方がわかりやすいでしょうか?。この辺りは細い路地がありながら渋谷に向かって下り坂になっているので空が広く開けている感じで撮影しやすい特徴があります。空が開けている場所はその広がりを活かしやすいので超広角レンズ向きです。

 

露出補正 -1.3EV 雲のアクセントが気になったので、青山通りから骨董通り方向にレンズを向けた

 

露出補正 -1.3EV 最後は超広角レンズらしい迫力を少し意識して被写体に近づいた

まとめ

前回に引き続き強引な使い方です。そして、真四角と超広角は案外難しいんです。それはどちらも個性があってワンパターンになりやすいという特徴を持っているからです。その辺りをうまく調和してくれるのが今回の新しいカスタムイメージ「夏天(KATEN)」のようにも感じました。それがマジックの答えです。

次回は、夏天ブルー です。