12月のお題は…『ローキー』

藤里 一郎師範(女性ポートレイト道場)
なんだかあのテーマソングが流れてきて・・・走り出したくなって、「エイドリアーン」って。もう!それはロッキーだって!(笑)さて、気を取り直して。12月は「ローキー」なポートレイトに挑戦してほしい。まず単なる暗い写真、アンダーな写真とはかけ離れているという事を意識して欲しい。失敗ではなく暗さを意識すること。ローキーの中にどんなドラマを入れこむか。光を見られるかがポイント。師範の作品では、暗い背景とゆるやかな優しい光を見つけ、あえて黒い衣装をチョイスした上で瞳にうつるかすかな光で艶っぽさと憂いを表現してみた。吸い込まれそうでもっと見たい!と気持ちが動くはず。さぁ、今月もどしどしかかってきなさい!押忍!

 

 

藤里一郎 師範からの12月のお題は『ローキー』でした。
このお題に対して挑戦してくださった方の作品と、師範からの添削コメントを併せてご紹介します。

>>藤里 一郎 女性ポートレイト道場『12月前半分の結果』はこちら

12月の挑戦者その4:社員sal

真冬の都会の橋の上で、物思いな雰囲気で電子タバコを吸っています。誰かを待っているのか、、等いろんな物語が想像できればと思います。
撮影はISO高め、人物全体ははっきりさせて背景をぼかしたかったのでF2.8、全体的にアンダーを狙って1/500にしました。撮影時には違和感なかったのですが、後で見ると暗くなりすぎで露出は失敗でした。。RAW展開で持ち上げています。
(RAW展開の条件ですが、カスタムイメージはナチュラル、柔らかい感じを狙いコントラスト、シャープネスは共に-2、明瞭コントロール-3、キーは+3で中間域を持ち上げ、シャドー補正は強。冷たい都会にするため色温度は3200KのBlue+5です。)

社員sal
神奈川県在住、男性。商品の企画などしています。写真(カメラ)好きのカメラ(写真)オタクです。PENTAX K-1とsmc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

ローキーの意味を捉えとても雰囲気ある1枚に仕上がりました。ただ惜しい所が満載な気もします。

まずなぜ電子たばこなのか。というか電子たばこに見えない所もありますね。なにかサイリウムを持っているみたいな…。光るタイプが面白くもありますがこのシーンでは壊してしまった感が否めません。僕ならば火を付けるたばこにします。吸っているタイミングであればこの暗さなら朱い火として写るでしょう。もちろん昨今のご時世もあり「喫煙ができる場所なのか」という事も配慮しないといけないかもしれません。表現に制約が出てしまうのもつまらない所ではありますが気をつけたいですね。

そして背景のビルの灯り。ちょっとうるさいですね。まだ時間が早いのでしょうか。もう少し遅い時間で半分くらいの灯りの量だとより切なさが増したかなぁ、と感じました。あとRAW現像をこだわってされている様ですが観る側にとってはあまり関係のない事でもあるので、負担のないようにしてください。RAWが面倒くさいんだよねーという話も聞くのは一般的に非常に残念。ならばJPEGで完成出来る様にすればいいだけの話でもありますし。よって門前払い!

12月の挑戦者その5:lunaさん

ひさしぶりに下着の写真を撮りました。

luna
東京都在住、男性。lunaです、PENTAX K-1 Mark IIとsmc PENTAX-FA 50mmF1.4で撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

コメントが残念です。下着ってなんですか?女性にとって、はたまた撮り手にとっての下着姿ってなんですか?

ここは単純に興味で撮ると大やけどをしますね。残念ながらそのタイプかと思います。下着に注力するのなら(あくまでコメントがそうなので)もっと撮りようがあったのではないでしょうか?また、お互いが下着姿に慣れてしまったとしたらもう撮らない方が良いのです。ドキドキしたりムラムラしたり。そういうシチュエイションへ直結する物ですから良く考えてもらいたいですね。

そして目が鋭いモデルさんです。すべてそこに負けてしまっています。かつモデルさんの右手、これはなんでしょうか…、ポーズに意味を持たせたいところ。すなわち仕草に落とし込んでもらえたらよかったかな、と感じます。例えば少し口元に指を持って行ってもらうとか。シチュエイションとしては「誘う」という言葉が合いそうなのでそういう表現もありかと思います。

またローキーはどこへ行きましたか?あと1/2絞り暗くしたら印象も変わったでしょうし、もっと見たいという意識になるかもしれません。よって門前払い!

12月の挑戦者その6:ぱきさん

お題のローキーが私には難しく、光をろうそくに託し、
ただ暗いだけではという師範のお言葉にはストーリー性を加えてみました。

ぱき
大阪府在住、男性。写真を撮ることが好きで、色々な被写体を撮影しています。レンズ交換式カメラはペンタックスしか使ったことがなく他のカメラを知らないのですが満足しています。PENTAX K-1 Mark IIとsmc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8で撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

おお!ろうそくの火とはがんばりましたね!そうです、この感じ。とってもステキですね。ほのかに照らされる唇、とっても艶っぽく感じます。

消えかかっている2本のろうそく、合わせて3本見えている訳ですが、何歳のバースデーでしょうか?23歳?僅かな情報から妄想していくのでその辺りを感じさせたら良いかと思います。「ショートケーキかぁ。イチゴが大きいなぁ。という事は割と小さめの女の子なのかな?いや、写っている子はオトナっぽいぞ?ん?」みたいな妄想と疑問が頭を巡りました。もしオトナの女の子ならばもう少しケーキのチョイスが違っても良かったかと思います。

またろうそくの火だけのライトではない印象ですね。ケーキのクリームが割と白に表現されていますのでなにか白い光もあったのかと思います。ここは思い切ってろうそくのみ、そして他に別の照明として写らない所にろうそくをたてて全体を明るくしてもよかったかと思います。

向かって右側の空間のただ暗いのが気になりますからそこに少し光のタッチを感じさせてもよかったかもしれません。よって門前払い!

今回はあえなく3名とも『門前払い』となってしまいましたが、師範のコメントをご参考にしていただき今後も撮影を楽しんでいただければと思います。

また、「門前払い ミニ木札」をお贈りします!



ぜひ以降のお題にもチャレンジしてみてください!

>>1月のお題はこちら