1月のお題は…『モノクローム』

藤里 一郎師範(女性ポートレイト道場)
明けましておめでとう!さぁ、みんなはお正月という時間をどうお過ごしかな?道は空いてるし街も空いていたりする。そう、こんなにポートレイトに適した時期もないかもしれないのだ。是非出かけてみることをオススメする。ということで今月のお題は「モノクローム」だ。単に白黒にしたらカッコイイじゃん?とか、オシャレに見えるじゃん?というのは、実は面白くない。本当は色をモノクロに置き換えるという実に頭を使う作業なので、経験と作画能力がないと面白みに欠ける作品となるので要注意だ。今回はみづきちゃんを少し色っぽく捉えてみた。白、グレー、黒の階調の中、どこに居てもらうかがキーポイント。1番ニュートラルに表現されるグレーの部分に顔を持ってくる。そして柔らか、かつしっかり射し込む陽のチカラを感じながら、左に伸びる影がポイントだ。モノクロームはずばり「光と影」なのだ。さぁ、みんなの挑戦を待っているぞ!

 

 

藤里一郎 師範からの1月のお題は『モノクローム』でした。
このお題に対して挑戦してくださった方の作品と、師範からの添削コメントを併せてご紹介します。

>>藤里 一郎 女性ポートレイト道場『1月前半分の結果』はこちら

1月の挑戦者その4:ぱきさん

まちぼうけ。肌寒い中待ち人が来ず、心配と信頼のはざまの表情をしてくれました。
缶コーヒーが横に置かれているのは温かかったものが冷たくなった時間を表現しました。
缶コーヒーで暖を追ってホッとしている様子も撮ったのですが、こちらのほうがストーリー性があると思い選びました。

ぱき
大阪府在住。写真を撮ることが好きで、色々な被写体を撮影しています。レンズ交換式カメラはペンタックスしか使ったことがなく他のカメラを知らないのですが満足しています。70-210予約しました。PENTAX K-1 Mark IIとHD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

まちぼうけ。人を待っている感を視線を外して表現したのはとても良いですね。女の子の左肩に当たるハイライトもこのナチュラルなグレーの世界から浮き立たせる役割を担いました。

そして缶コーヒー二本を置くことで時間の経過を表現したのかと思うのですが、だいぶ長い時間待たされていますね(笑)ここは一本の方が僕は良かったと思います。意図を知らずに写真を見ると、二本あることで「ほかに誰かがいるのではないか?」というように感じられてしまうかな、と。

そして寒そうなしぐさをして欲しかった。マフラーとか小道具をつかって表現しても良かったかもしれません。表情もそれに伴い切なさに振るのではなく、もっと「素」というか退屈なのか愉しんでいるのか、というどちらにもとれるのが良かったと思いました。観る側に委ねるのも写真の面白さですから。

モノクロ設定で撮影しているのには好感をもちましたが、モノクロじゃなくても成立しそうだと思いました。よって、門前払い!

1月の挑戦者その5:lunaさん

昔、モノクロフィルムで撮影していた時のことを思い出しました。
デジタルで撮って出しはフイルムに近い感覚でした。

luna
東京都在住、男性。lunaです。PENTAX K-1 Mark IIとCarl Zeissレンズで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

なかなかのサスペンス調な作品ですね。正直ちょっと怖い(笑)そして情報量が多くてまず何処に目をやっていいのか迷います。

1番はこの目じゃないといけないと思うのですが、窓枠というか四角のフレームが多いのでちょっと観る側が迷います。メリハリを付ける為にちょっとアンダーにしたのかもしれませんが、やはり写真の中の明るい所を最初に観てしまいますので、そのバランスを考えましょう。

ざっくりと画面左側の1/3をカットしたら印象がグッと変わって来ます。彼女の左目が丁度バッテンの中心にありますので、そういう大胆なフレーミングでも良かったかもしれません。いずれ「誰だかわからない」写真になってしまいますので、だったら思い切って欲しかったと思います。

ただ、モノクロ設定で撮られていることでフィルム時代を思い出されたのはステキなことですね。これからはもっと白と黒、光と影を意識してください。門前払い!

1月の挑戦者その6:にたばるさん

「彼女が涙を流すなら」
もし、そんな風に、一筋が落ちるなら。
肩に手を回すことができるのに、きっと。
君はこらえてしまうんだろう。

にたばる
京都府在住、男性。やっぱり、道場頑張ります!PENTAX K-1とCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

にたばるさん、いつもありがとうございます。そしていつもカワイイ写真だなと思っています。

しかーし!「こういうストレートなの、師範好きでしょ?」感を感じてしまうのです。
たしかに大好きです。真ん中に大好きなコがいる。ボケも綺麗。ただ、その奥の物語が見えてこない。読み取れないでいます。

ポエティックなキャプションを付けてくれてますが、それと合わせて見せるのはSNSでやってください。

そしてモノクロのお題なのに、RAWから現像ソフトでモノクロにし、粒子感を出しているのでしょうか?結果は同じようではありますがやはりモノクロ設定で撮って欲しい。

色味が無い分、調子を脳内で判断していくという行為がとても楽しいし難しいのです。折角のレフ機です。ファインダーの絵がモノクロで見えない分、この色はどのトーンになるのか意識しながらシャッターを切って欲しいです。根本的な姿勢が大切です。何かが変わるかもしれませんよ。門前払い!

 

今回はあえなく3名とも『門前払い』となってしまいましたが、師範のコメントをご参考にしていただき今後も撮影を楽しんでいただければと思います。

また、「門前払い ミニ木札」をお贈りします!



 

ぜひ以降のお題にもチャレンジしてみてください!

>>2月のお題はこちら