2月のお題は…『しぐさ』

藤里 一郎師範(女性ポートレイト道場)

冬本番となってきた2月。寒さに負けずにポートレイトしているかい?冬の空気、師範はとっても好き。暖かさを求め、お互いがしっかり見つめ合えるような感じがしているからだな。さて、2月のお題の発表としよう。「しぐさ」を切り撮ってくること!ポートレイトというとどうしても「ポージング」に寄りがちだが、はたしてその時その場所そのタイミングにそのポーズが似合っているのか?という問題が常に発生する。美しいポージング、それはもう素晴らしいが、藤里流道場ではあくまでも自然にこだわり、女の子の動きの中で「しぐさ」を大切に見ているのだ。靴紐を結び直す、うつむき加減になる、落ちてくる髪を押さえる、名前を呼んで自分を見てもらう、これらの要素を1枚にすべて詰め込んだ写真を師範から出してみようじゃないか。「しぐさ」にはドラマが写る。さぁ、今月も挑戦を待っているぞ!かかってこーい!押忍。

 

 

藤里一郎 師範からの2月のお題は『しぐさ』でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。

>>藤里 一郎 女性ポートレイト道場『2月前半分の結果』はこちら

2月の挑戦者その3:レモンさん

今時珍しくなった電話ボックスで、暑い中で電話する女性と目が合い、ハッとする。

レモン
山口県在住。PENTAXのカメラで、ポートレートとBORGで鳥を撮ってます。宜しくお願いします。PENTAX K-3 IIとsmc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limitedで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

しぐさ、って難しいんでしょうね…。藤里的には「途中」感であると感じています。何かをする途中で、前後のストーリーを感じさせるという。
さて、こちらの作品はどうですか?受話器を耳に当てる途中ですかね。でもただそれだけ。ドラマチックな何かがありますか?

色味も青!と、緑!がどうも塗り絵みたいでしっくり来ません。そして今時電話ボックスで電話する女性は皆無と言っていいでしょう。となるとここで表現できるのはノスタルジックな想い出みたいなシチュエーションならハマりそうな気がします。どう演じてもらうか、また完全に動きを切り撮るか。どちらにしてもそこにドラマが無い写真はつまらなくなります。そして目が合ってハッとしたとありますが、これ目が合ってますか…? ガラスに写る反射は面白いので上手に活かすとファンタジックになったりします。門前払い!

2月の挑戦者その4:RANさん

ポーズ取ってって言って取ってもらったのより、その途中の何気ない仕草の方が好きで、これもその瞬間です。

RAN
東京都在住、女性。10年近くカメラやってますが中々上達しないのでアドバイスよろしくお願いします!PENTAX K-1 Mark IIとLensbaby Edge 80で撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

おお!なかなか良い雰囲気。今回の応募作のなかで1番「しぐさ」の雰囲気がある作品だと思います。少しローキーな世界に、髪を耳にかけるしぐさがなんとも憂いを感じさせますね。マフラーを巻いていますが、外の景色と色味も手伝って違和感なく冬感が演出できました。

そして藤里が好きなポイントはこのピンキーリングですね。キラリと光るリングから切なさが感じられます。ただ、もう一歩。例えば彼女の左手が胸元のマフラーを押さえてみるとか、マフラーをはずそうとしてみるとか、もう一つしぐさが入ったらよりドラマチックになるかなぁ、と感じました。あとは窓枠に寄りかかってみるとか。より切なさが増すと思います。

そして勿体ないのは目にかかる髪の毛。もう少し少ないほうがいいですね。ただ全くないのは面白みがないので、現場調整が必要となります。リアルなしぐさを狙うことと、少し演出でのしぐさもアリということを今後に活かしてみてください。門前払い!

 

2月の挑戦者その5:にたばるさん

「ほへ?」
どっかいこか?もしばらく、ゆっくりしよか?

にたばる
滋賀県在住、男性。厳しいけども、修行も楽しみます。PENTAX K-1とCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

相変わらずカワイイ作品を出してくれますね。ただ…。わりとどのテーマでも同じような作品をだすのはどうなんでしょう。これで「しぐさ」かぁ、と。

まずストロー。これはしぐさ鉄板のアイテム。藤里も大好きでよく使いますが、咥えそうな口元と少しけだるい手元が大切だと思うのです。では手元を入れるには縦位置にとなりそうですが、ここは横位置で。横の写真は時間が写ると思っています。彼女との楽しい時間なのか、退屈な時間なのか。どちらも魅力的ではありますが(笑)となると頭上の空間も気になりますね。そのぶん下に振れば手元が写ったのではないでしょうか?作品には写っていなければならない大切な何かがあるはず。

そして瞳にピントが合いすぎるのも問題です。カラコン感が出てしまいますね、勿体ない。ということで次回からはテーマを良く踏まえて撮影→セレクトをお願いしますね!超・門前払い!!

今回の採用者の3名も『門前払い』(まさかの超・門前払いも…)となってしまいましたが、師範のコメントをご参考にしていただき今後も撮影を楽しんでいただければと思います。

また、「門前払い ミニ木札」をお贈りします!



 

ぜひ以降のお題にもチャレンジしてみてください!

>>3月のお題はこちら