3月のお題は…『大胆に切る』

藤里 一郎師範(女性ポートレイト道場)

早いもので6ヶ月が経ちました。秒で終わりますね、ホント。毎回毎回ちょっとヘンテコで難しいお題にお付き合いいただきありがとうございました。こういう公募にありがちですが、師範の好みに寄せたり、置き来ているような作品も沢山見受けられました。もちろん好みの話ですので「お!」っとはなりますが、さてそれでいいのでしょうか?誰かに評価されたいの気持ちもわかります。しかしそれを超えてきて欲しい。師範の僕は「いやぁ、こりゃすげー」という作品を期待しているのです。それにはまず「楽しく!好き力!」なのですよ。シャッターを切る原動力、今一度見つめ直してみてください。そして、ラストにふさわしいお題を発表します。3月のお題は『大胆に切る』!さぁ、写真の基本、どこで切り撮るか。無限に拡がる空間を四隅で切るわけです。フレーミングするというニュアンスだと「収める」になってしまいがち、今回の挑戦は、あえて「切る」です。しかも大胆に!大胆をどう捉えて切るかはあなた次第。最後の師範からのお題、是非とも挑戦してみて欲しい。待って居るぞ!押忍。

 

 

藤里一郎 師範からの3月のお題は『大胆に切る』でした。
このお題に対して挑戦してくださった方の作品と、師範からの添削コメントを併せてご紹介します。

 

3月の挑戦者その1:taka-jinさん

夕暮れ時の公園での撮影です。背の低い街路灯を使い、夜の雰囲気にしました。

taka-jin
愛知県在住。休日カメラマン、シャッターを押している時が好き、でも現像は苦手です。PENTAX K-1 Mark IIと smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limitedで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

おめでとうございます!!

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

いやぁ、これは大好きな感じですぞ!とてもドラマチック。

瞳に写り込む印象的な光源や、少し赤くなったお鼻、唇が見えないような手のしぐさ。なにより強い視線の作品です。

光源の映り込みがもたらす効果か、印象として少し涙ぐんでいるようにもとれる。そして後ろの光のボケがとても綺麗です。少し赤いのが混ざっているのもアクセントとなっていて、まるで夜の街の雑踏を想像できる。また少しザワザワとした音までも聞こえて来そうなステキな作品です。

カラコンが少し見えているのがマイナスポイントではありますが、それより大胆なフレームと影、全体構成の完璧さを評価しました!ひさしぶりの免許皆伝です!おめでとうございます。

3月の挑戦者その2:キナコマニアさん

撮影までの時間、どう切るかを考えてました。
可愛いモデルさんを見せたくてこの写真にしました。

キナコマニア
広島県在住、男性。PENTAXで写真はじめました。狭い画角で撮ってます。PENTAX K-S1 と 55mmF1.8のPENTAXオールドレンズで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

とっても色が綺麗で日本の春らしい印象ですね。大胆に花の前ボケをいれたことで作品の奥行きがでたかな、という感じです。しかしちょっと情報量が多い気がします。

気になるポイントとしては、メガネ、大きく右目にかかる髪の毛がもったいない。これは伊達メガネでしょうか。小道具として使うのならこのシチュエイションでないほうが良いかと思います。どうしても強いのです、メガネって。折角の綺麗な目が二の次になってしまうのは勿体ない。

そして髪の毛。少し光が当たっていて(木漏れ陽ですかね?)軽やかにはなっていますが、やはり瞳が見えなくなっています。メガネがなければ左目だけで語れたかとも思いますが、今一度「この子の何を撮りたいのか」を整理し引き算して作画していきましょう。よって、門前払い。

3月の挑戦者その3:kazuyanさん

舞妓さんを撮影しました
舞扇の隙間から見える舞妓さんの目が印象的です。

kazuyan
大阪府在住、男性。カメラ歴ン十年のしがない親父PENTAX KP と smc PENTAX-DA 18-270mmF3.5-6.3ED SDMで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

とてもかわいらしい舞妓さんの写真ですね。でも残念ながらそれ以上でもそれ以下でもない、要するに「ただ撮っただけ」な印象になってしまっています。

これは舞妓さん撮影会でしょうか。条件が厳しいのもデータからうかがえますが、光は割と良い感じですのであとはフレーミングと気持ちで勝負しないといけません。

まず、お題の「大胆に切る」は何処へ行きましたか?せめて意図をもってフレーミングした作品を出して欲しいです。またトリミングして出すのも手ですし。(藤里は作品ではノートリノーレタッチが多いですが)画面の上、舞扇のから上の部分って必要ですか?切ることでおっしゃっている「舞扇の隙間から見える目」がぐっと引き立ちますよね。ただ、ピントが扇ですのでなかなか難しい所ではありますが。

どこでどう切る、どう見ているのかが個性となりますので頑張りましょう!門前払い。

 

3月の挑戦者その4:にたばるさん

「欲動」
気持ち、ぐっと寄ってみました。

にたばる
滋賀県在住、男性。延長うれしいです。PENTAX K-1 とsmc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WRで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

おおー。お題通り非常に大胆に切るをトライしてくれましたね!ありがとうございます。

ただ、とっても勿体ない。折角の女の子の髪の毛、柔らかそうだったり良い香りがしそうだったり、その感じがちょっとしないんですよね。これはシャッタースピードが速く、動きが止まってしまっているのに起因しているかもしれません。ビシっと止まっていると少し針金感が出てしまいます。

また光も順光なのでよりそうさせるかもしれません。後ろの口と指のボケはとってもいいのですが、この髪がはたしてこの女の子のなの?という印象も。画面左の指を少し切ってその分右側にずらしたら耳の気配とか生えている感じが出たかな?と思います。

髪の毛にピントの作品は藤里には多いので、より厳しめの講評になりました。お許しくださいな(笑)門前払い!

 

3月の挑戦者その5:にたばるさん

「子猫の声が聴こえたら」
課題を意識し、いつもより大胆にやってみました。

にたばる
滋賀県在住、男性。道場 継続うれしいです。PENTAX K-1 とCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

 

残念ながら

藤里 一郎師範からの添削コメント

 

にたばるさん、今月2つ目の講評です。いつも沢山作品を送ってくれて感謝しております。

この作品で1番最初に目が行くのがそばかす!これは大好きです(笑)そしてとても柔らかな光と色、描写でまとめてきましたね。

ただし、やはり髪の毛の表現が勿体ないんですよねー。シュッとしている髪、クニャッとしている髪が混在していて流れが止まってしまいました。シュッとした髪だけだったなら洗練されたイメージになったのではないか?と。

あと目線がカノジョの左をみています。要するに画面の外を見ているのですがちょっと外を感じさせるには何かが足りない。そしてちょっと写ってしまった左の目頭。これは切ったほうがよかったと思います。これを撮っているにたばるさんとの会話とかが聞こえてくるように。にたばるさんをまっすぐ見てもらうような視線を感じる作品が見たかったです。門前払い!

 

今回は3月の採用者5名をまとめてご紹介しました。初っ端からひさびさの『免許皆伝』!taka-jinさんおめでとうございます!残る3名(4作品)は『門前払い』となってしまいましたが、師範のコメントをご参考にしていただき今後も撮影を楽しんでいただければと思います。

taka-jinさんには「免許皆伝 看板」「免許皆伝 ミニ木札」をお贈りします!


 

また、キナコマニアさん、kazuyanさん、にたばるさんには「門前払い ミニ木札」をお贈りします!



記念品は3月の結果が出そろい次第発送いたしますので、最長で一か月程度を目安にお送りします。しばしお待ちくださいませ。

ぜひ以降のお題にもチャレンジしてみてください!

>>4月のお題はこちら

■PENTAX道場4月からのルール変更について
より多くの方にご挑戦いただくために、『4月のお題』から運営ルールを一部変更いたします。

>>2020年4月からのPENTAX道場について