10月のお題は…『太陽を感じる〇〇』

木村 琢磨 師範

写真と太陽の関係性は非常に特別なものです。太陽があるおかげで写真を撮影することができ、時にライティングのヒントを教えてくれたりもします。風景ではなくスナップやポートレート、料理写真や建築写真など様々なジャンルで太陽を感じる瞬間があるでしょう。直接太陽をフレーミングしたり、間接的に太陽光を写したり、表現方法は写真を撮る人によって全く違います。あなたが太陽を感じた瞬間や景色を自分の感性で表現してみてください。

 



 

木村 琢磨 師範からの10月のお題は太陽を感じる〇〇でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。

10月の挑戦者その1:まるちゃん

題名 サクラ咲く夜明け
満開のサクラ、自転車の後には姿を現し始めた太陽が

まるちゃん
東京都在住、男性。ペンタックスリコ-ファミリ-クラブ会員歴30年ぐらいになります。PENTAX KPとHD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AWで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

残念ながら…

木村 琢磨 師範からの添削コメント

 

今回が花がテーマだったら免許中伝だったかもしれません。
今回は『太陽を感じる〜』がテーマなのですが桜を撮りたいのか太陽を撮りたいのかどちらにも遠慮しすぎて結果的にどちらも主役になれていません。

夜明け前の空のグラデーションも太陽を感じる要素の一つなので空の色に注目をしてもいいでしょう。

桜をシルエットにすることで太陽を主役にしつつ桜の存在感ももっと引き立てることができたはずです。

自転車が桜と同じくらい大きく写っているため空よりもそちらに目が行ってしまうので自転車がもっと遠くにいる段階でシャッターを切ってみましょう。

もっとローアングルから撮影して自転車の背景を完全に空にしてしまうなど背景にももう少しこだわるとより伝えたいテーマがハッキリするでしょう。

10月の挑戦者その2:hamuphiさん

カメラ用のクロスを洗濯して干した時に、透過光が柔らかく感じ季節の移り変わりを実感致しました。

hamuphi
神奈川県在住、男性。単焦点メインで撮影しております。PENTAX K-1とsmc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limitedで撮影。

師範の判定結果は・・・

もう一歩!

木村 琢磨 師範からの添削コメント

 

休日の晴れた日、今日は一日ゆっくり過ごそう…そんな時間の流れやストーリーが詰まった一枚です。

この太陽の光とはそんな何気ない日常の瞬間に出会ったのでしょうか。自然風景の中ではなく、日常生活の中で「あっ」と感じた瞬間にシャッターを切っていることが素晴らしいです。

クロスに落ちた木の影が凄くリアリティを感じさせてくれます。無理にカッコつけた構図ではなくどっしりと構えた日の丸構図であることも伝えたいものがはっきりしています。透過光を狙ったとのことですが、仕上げ方を工夫してもっと透過光を主役にしてもよかったのでしょう。

いつも使っているカスタムイメージ、設定で撮影したのかもしれませんが、もしRAWも同時に撮影しているのであれば撮影後に普段使っていないカスタムイメージで仕上げてみてください。

光に合わせて仕上げ方を変えることで普段とは違った一枚と出会うことができます。

10月の挑戦者その3:木瓜さん

夜明けの風景です。

木瓜
埼玉県在住、男性。写真クラブに入会して2年たちました。しかし、まだまだ、構図・ピント位置がわかりません。PENTAX K-rとsmc PENTAX-DAL55-300mmF4.5-5.8EDで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

残念ながら…

木村 琢磨 師範からの添削コメント

 

被写体と出会い「いいな」と思いシャッターを切る、そのプロセスは写真を撮る上では一番大切なことです。

写真は被写体を写すだけではなく自分自身の「気持ち」も写ります。どう撮影していいかわからないで終わるのではなく、わからないなりに自分らしさを模索してみてください。

例えばこのシーンでは何枚撮影したのでしょう?いろいろな角度から太陽を観察してみましたか?特に自然相手の撮影は時間経過で表情も大きく変わります。この一枚からは構図の工夫も含め、太陽を感じた瞬間の気持ちが少し弱くカメラを向けてシャッターを切って撮影した”だけ”に見えます。

数多く撮影した中から「いいな」と思う一枚を後から見つけることも大切ですので数を多く撮影してみてください。

撮影を繰り返すことで自ずと自分らしさの正解が見つかります。次回作も期待しております!

記念品のお届けについて

hamuphiさんには「免許中伝ミニ木札」を、まるちゃんさん、木瓜さんには「門前払いミニ木札」をお贈りします!

記念品は12月上旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。

その他の投稿作品をご紹介

最後に、10月のお題の投稿作品の一部をご紹介させていただきます。
こちらは師範の評価とは関係なく、今後挑戦される方に参考にしていただけるよう編集部にて選んで掲載しております。

〔クリックで写真が大きくなります〕

以降のお題へのご投稿もお待ちしています!

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