時々気まぐれにPENTAX officialで記事を書いているAndyですが、現在募集中の「リコーイメージング PENTAX / GR フォトコンテスト2021」の運営にも携わっています。

今年度は部門を「PENTAX部門」「GR部門」に分けて募集を行っています。(詳細な対象機種は募集要項をご覧ください) 昨年に引き続きWEBからもご応募可能。さらに今年は新たな試みとして中国のペンタックスリコーファミリークラブ会員からのご応募も受け付けています。入選のハードルは上がりますが、それだけチャレンジのし甲斐もあるのではないでしょうか。

実は昨年までも長年このフォトコンテストの運営にはスタッフとして携わってきたのですが、授賞式でお会いする様々な受賞者の方々との出会いが印象に残っています。PENTAX歴何十年、毎年授賞式にお見えになる超ベテランから、今まさに学校で写真を学んでいる学生さん・・・。いろんな方がいらっしゃいました。また一人ひとりにその写真を撮るに至るまでの様々な素敵なエピソードがありました。

今回は昨年、リコーイメージングフォトコンテスト2020のグランプリ・準グランプリに輝いたお二人の方から今応募を考えている皆さんへメッセージをいただいています。どちらも写真と深く、そして素敵な付き合いをされている方々です。

2020グランプリ

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森 朝子さん
作品「みえない空」

 

ぜひ、カメラを持って色んな世界に飛び込んでみるとよいと思います。
野鳥や昆虫や天文の世界は、アカデミックな研究者たちだけではなく、一般の愛好家の方々の観察記録も評価されやすい分野です。
例えば、野鳥の写真においても、例えば、身近にみられるサギにフォーカスしてみるとしましょう。高速道路横などの集団営巣地(コロニー)の近くで継続的にサギを望遠レンズで撮影してみます。
偶然撮影した写真から、サギがくわえていたエサが近くの田んぼのカブトエビであることがわかる等、発見がありますよ。
カブトエビは「生きている化石」、そんなエサを食べていたんだ!それは、望遠レンズだからこそ知りえた世界です。
身近な小さなことから、どんどんつながり、それが大きな知の世界となる。土日だけの撮影でも、長年続ければ立派な研究成果です。
そして、リコーフォトアカデミーにも様々なヒントがあります。オンライン参加できるものや、無料の教養講座もあります。どうぞ写真ライフを楽しんでください!
ただコンテスト応募規定にもありますが、街でのスナップ写真などで被写体となった人物の許可がないのに応募することは控えてほしいです。被写体の方を想う気持ちを大切にしてほしいと思っています。

2020準グランプリ

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白石 みちさん
作品「Journey(共に歩む)」

 

フォトコンテストの締め切りが近くなるにつれ、どうしようかな、、と悩んでいらっしゃる方が多いかと存じます。 実は私、フォトコンテストに全く興味がありませんでした(笑)。

ペンタックスユーザーの聖地と言われているリコーイメージングスクエア(新宿)へよく足を運んでいますが、お伺いする度に「コンテストに出して、しっかりやらないと。。」と愛のムチをいただいておりました。私はコンテストで入選するということに全く興味がなく、写真に優劣をつけることに共感は持てず、「審査員の好みに合うか合わないかですよね、コンテストって。。。」と生意気なお返事をしていました(笑)。

優しく懐の広いスクエアの方は、「確かに審査員の好みもあるかもしれないけど、コンテストで選ばれる人は、どの審査員にも選ばれるんですよぉ。。結局はそういうことなんだと思いますよ。はい、頑張って!」と。「はあ。。。。」、そんな会話を1年以上繰り返していたと思います。 コンテストに応募する、選んでいただければ嬉しいし、でも落選したら残念だし自己否定された気持ちになるだろうし。コンテストに興味がないと言って、傷つかないよう自己防衛しているだけなのかな、とうっすら気づき始めました。ちょうど日々撮っているだけの生活にも少し退屈さを感じていた時期だったのかもしれません。

毎月行われていたPENTAX道場を拝見し、みなさんがチャンレンジしている勇姿、また師範である審査員の方の愛溢れるコメントに、心が動きました。コンテストは成長していく場であると思えるようになり、「結果を出そう」と自分の中の意識が大きく変わりました。小さな一歩でしたが「年末のフォトコンテストに入選」という目標設定をし、手帳に応募締切日を書き込み、写真選び、プリントテストなど、迷うことなく作業をしていくようになりました。 選んだ写真は、自分の気持ちがこもったもの。仮に審査員の方に選んでいただけなかったとしても、どんな酷評を受けたとしても、まったく構わない、この写真は自分の大事な分身、これが私です!そんな気持ちで挑戦しました。

コンテストで賞をいただいたことで、自分の中で何か変わったのか、、と言われれば、、何も変わることはなく、今まで通り。しかし、目標を決めて一歩踏み出せば、願いが叶うこともある、という大事なことを教えていただいたように感じています。そして、何度も背中を押してくださったスクエアの方に本当に感謝をしています。

写真で表現したいこと、、そんな大それたものはないのですが、いつもみている光景や自分のいる普通の暮らしの中にも、たくさんの希望に溢れている瞬間があることを、カメラを持ち始めて気がつきました。ビューファインダーを通して捉えたその一瞬が一枚の写真となり、誰かの目に触れる、小さなことでも幸せの伝播となり、きっと誰かの顎が少しだけ上に向くそんな写真を撮って行きたいのです。愛機(PENTAX K-1、KP、RICOH GR III) と一緒に楽しみながら、また次の目標に向けて頑張っています。

フォトコンテストに応募しようかと悩んでいる方がいらっしゃれば、是非とも「初めの一歩」を!

 

 なおこのグランプリ、準グランプリのお二人を含む、「リコーイメージングフォトコンテスト2020」の全ての入賞作品は>>こちらからご覧いただけます。

 

 

さぁ、今年はあなたが授賞式の席に座ってみませんか? 一歩踏み出しての挑戦をお待ちしています。

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