※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは、ライターの朝倉です。しばらくご無沙汰しておりました、朝倉の「私、Limitedレンズが好きです」シリーズ。
皆さん、大変お待たせ(?)しました、今回からDAリミテッドシリーズで再開いたします。

まずはどのレンズからご紹介していこうか迷ったのですが、一か月に一本ずつ紹介していくと、どのレンズを紹介したか忘れてしまいそうなので、広角側から順番に行きたいと思います。

というわけで、まず第一弾はHD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited(以下DA15Ltd)のお話。

DA15Ltdを初めて使った時は、正直「広く撮れるだけのレンズで使いにくい」と思っていました。

その当時、K-5IIsにFA31をメインレンズに使っていた私にとって、35ミリ判換算で23mm相当のDA15Ltdはとてつもなく広く、「風景を撮るわけじゃないし、ここまで広くなくてもいいかな…」と浅はかな考えで、使用頻度は非常に低かったのを覚えています。

そんな中、同じくPENTAXライターでもあり、私が尊敬してやまないAndy先輩から「広角レンズは寄って撮るんだよ」と教わりました。「せっかく広く撮れるのに、寄ったら意味ないやん」と先輩を疑いつつ実際にやってみると、あら不思議、全然違う世界が観えました。

このDA15Ltdの最短撮影距離は0.18m。マクロレンズ並に寄れて、それでいて広く写ることで、そのメインの被写体のアップの写真だけでなく、背景に多くの情報を入れることができ、写真にストーリーが生まれます。

一枚目の写真は京都の路地裏で見つけた蛇口にグッと寄りつつ、路地の石畳と背景の空を入れ込んだ写真です。

手前の蛇口に寄りつつ、路地の石畳と青空を写し込める。これがDA15Ltdの醍醐味。

この写真も、標準レンズやマクロレンズで撮ると、蛇口のアップの写真になってしまい、せっかくの路地の雰囲気や綺麗な空の青が写りません。

DA15Ltdだと、メインの被写体を主人公に、その場所の空気感も物語の一部として写真に残すことができます。

京都嵐山の竹林を下からあおってダイナミックさを強調。

このレンズは、撮りたいシーンで被写体に寄ったり、ハイアングル・ローアングルで構えることで、遠近感(パース)を強調したダイナミックな写真を生み出すことができるのです。

道のラインを画面の四隅に入れることで安定した構図に。

また、煩雑になりがちな広角レンズの使いこなしポイントとして、被写体の直線ライン(道など)を画面の隅に落とすことで、より安定した構図になるのでお勧めです。
新緑の綺麗なこの季節、DA15Ltdでアクセントの効いた一味違う写真にチャレンジしてみませんか?

京都蹴上インクライン。広角レンズで撮ることでどこまでも続いているような表現に。

「私、Limitedレンズが好きです。」シリーズDA15Ltd編、いかがでしたでしょうか。
次回はHD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited編をお届けしたいと思います。それではまた。

 

2019年5月13日(月)の投稿より