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2020.08.07 | ご近所フォト

カメラを片手に「ご近所フォト」(ジョニー)

こんにちは、ジョニーです。 新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除され、県をまたぐ移動などの制限はあるものの、家の近くであればマスクをつけて、三密を避けるなどの対策をしていれば少しは出歩けるようになってきました。 長い自粛期間によって、ココロもカラダも弱ってしまっている方も多いのではないでしょうか。 しっかりと予防をした上で、近所を歩いてカラダを鍛えつつ、写真を撮ってココロの疲労も解消して行きましょう。 ただし、急に100%の力を発揮しようとすると危険です。社内でも久しぶりに階段を昇ったらいつもの階段でつまづいた、という話をちらほら聞きますので、ケガや事故に気を付けて徐々に慣らして行きましょう。 撮影のための準備 みなさんそれぞれのスタイルに合わせた準備をしていただければいいと思いますが、最初から大三元のレンズが全部収まるような全身全霊のカメラバックで出かけるのではなく、お散歩のついでに、くらいの気持ちではじめましょう(笑) 私の場合は朝のランニングのついでに写真を撮るので、最小限の構成として、PENTAX KP(以下、KP)とHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited(以下、40mm Ltd.)を用意しました。 40mm Ltd.のレンズキャップはねじ込み式のため、撮影までに時間がかかります。正直、足を止めて撮影する時間は出来るだけ縮めたいです。 どうしようか考えている時、たまたま机の上にあったHD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited(以下、21mm Ltd.)のレンズキャップが、レンズフードを外した40mm Ltd.にはまりました。深さが足りないので不安な面はありますが、カメラバックのインナーで押さえつけるつもりなので21mm Ltd.のレンズキャップで代用することにしました。(常日頃から使用するレンズキャップとしては落とす危険があるので気を付けましょう。) カメラとレンズは決めましたが、ランニング中にどう持つかが次の課題です。 家にはKPと40mm Ltd.が都合よく隙間がないように収まるようなカメラバックはありませんし、ランニング中にカメラが鞄の中で動いてしまってはランニングどころではありません。かといって、カメラを片手に持ったまま走るわけにもいきません。 ちょうどいいものが無いのなら作ればいいじゃないか!ということで家にあるものを活用して自作することにしました。   カメラバックのインナーで包む カメラの保護とレンズキャップの外れ防止のために、カメラバックのインナーを使用して全体を包みます。   カバン内で動かないように隙間を埋める 家にあった小さめのカバンを見繕ってきました。それでもそのままカバンに入れると深さ方向の隙間が大きく、ランニング中に鞄の中で上下方向に動いてしまいます。 そこで、隙間をぷちぷち(エアーパッキン)で埋めて、カメラが動かないようにします。ここでレンズ用のイージーラッパー O-CC179-Lを活用しました。 イージーラッパーですが、商品説明に「表地と裏地を重ねるとくっつく特殊素材により、APS-Cサイズ一眼レフカメラやレンズ、その他アクセサリー類などを包むことができるクロスです。」とあるように、生地の表と裏がくっついて中のものを包んでくれるものです。私は普段、任天堂 Switchを包むのに使用しています。 このイージーラッパーでぷちぷちを包みます。 カバンの底の方にイージーラッパーを詰めました。これで鞄の隙間が埋まり、カメラが鞄の中でしっかり固定されます。 ぶれないカバンの背負い方 あと重要なのがカバンの背負い方です。斜め掛けだけではカバンが動いてしまうので、もう一方にも着脱しやすいストラップを斜めに取り付けて完成です。 お腹がきつくないように、ストラップの長さは調整しましょう。 家にあったものを組み合わせたので見栄えは悪いですが、ランニング中にもほとんどぶれることなく、効果は抜群でした。 ウォーキングの方は首からストラップでカメラを提げて行けるのでこのような手間は必要ありませんね。 ご近所フォト PENTAX(RICOH)としては3月の頭から在宅勤務が基本となりました。 ちょうど同時期から勤務先が休業になってしまった妻と共に、健康のために毎朝のランニングを始めました。 緊急事態宣言が発令された後は、ランニング用のフェイスガードを着用することで感染防止に配慮しつつ、ランニングを続けてきました。 朝の5時台ともなるとすれ違う人も少なく、気温もそこまで上がっていないので活動しやすいですが、5月にもなると日が当たっていると暑く感じ、ランニング中の汗の量が増えてきます。感染予防と同時に、熱中症の対策も気を付けなければいけません。 この日(5月最後の週末)は湿度が高く、空気が霞んでいましたが、AM 5:30の時点で太陽が高い位置まで昇っていました。 3月は6時の時点で水平線から太陽が出てくるか出てこないかくらいの位置だったのが懐かしいです。そして、暑いわけです… カスタムイメージ 風景 ホワイトバランス マルチパターンオートWB   普段走っているときは気にしないいつもの風景ですが、朝日が当たっている風景は気になりだすと止まって撮影したくなます。結局この日は止まっては撮影、を繰り返していてあまりランニングに集中できませんでした。 カスタムイメージ 風景 ホワイトバランス マルチパターンオートWB   ランニングコースには猫が多く出没するポイントがあります。 この日も期待しながら走っていたところ、2匹の猫と遭遇しました。 猫ともソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンスの方があっているかな)を気にして撮影させてもらいます。気分良く寝ていて欲しいので、ゆっくりある程度の距離まで近づいて撮影して、後からトリミングをしています。木村琢磨さんの記事(記事はこちら)で猫と目線を合わせて撮影する、と学んだので私もしゃがんで猫の目線での撮影を実践してみました。 カスタムイメージ ナチュラル ホワイトバランス マルチパターンオートWB     カスタムイメージ ナチュラル ホワイトバランス オート   私は早起きが嫌いです。出来ることならいつまでも布団で寝ていたいです。それでも眠たい目をこすり、お布団とお別れをして朝のランニングをしています。 猫たちも眠そうな顔をしていたり、顔を洗っていたり、朝の表情をしていました。 眠いけど散歩に出たり、日向ぼっこをしたり、そのまま外で寝入ってしまったり、早起きは苦手なんでしょうかね。   花もちらほら咲いています。これからはアジサイの時期ですね。日の当たっている場所では色づいて見ごろとなっている花もありましたが、日が当たりにくい場所のアジサイはまだこれからでしょうか。 カスタムイメージ 鮮やか ホワイトバランス オート   カスタムイメージ 雅(MIYABI) ホワイトバランス CTE   カスタムイメージ 鮮やか ホワイトバランス オート   カスタムイメージ ナチュラル ホワイトバランス CTE   そういえばアジサイって何年も成長し続けるんですね。お隣のアジサイが私の身長を超えて成長しており、来年の開花も楽しみです。 最後に 新型コロナウィルスはまだまだ予断を許さない状況ですが、しっかりとした予防対策を行ったうえで、これまで家の中だけで我慢していたところを、ご近所まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。 スーパーでのお買い物と同じで、大人数で活動しない、マスクなどで予防する、三密を避ける、など気を付けるべき点はしっかり気を付けて、ご近所フォトを楽しみましょう。 近所には撮影するものがない、という方もいるでしょう。私もそんな一人でした。 記事中に掲載しているアジサイの時期も終わってしまいましたが、、その他にも今の時期の花や景色があると思います。 いろいろ気にしながら歩いてみることで、ご近所でも新しい発見に出会えるのではないでしょうか。

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2019.12.10 | インターバル撮影

設定を理解して、インターバル撮影を使いこなそう(ジョニー)

こんにちは、ジョニーです。 インターバル撮影、ご利用いただいていますか? 設定が複雑であきらめていませんか?(そのようなユーザーの方がいたら本当にすいません><) 今回は使いこなすことでいろいろなことが可能なPENTAXの「インターバル撮影」について、お伝えしていきたいと思います。 インターバル撮影とは? 「インターバル撮影」とは、撮影の間隔(インターバル)と撮影回数を事前に指定することで、「自動的」に「決まった間隔」で「決まった回数」の撮影を繰り返すことができる機能です。 インターバル撮影で何ができる? まず始めに作例を見ていただくのがわかりやすいと思います。 なんかこういう写真、見たことがあるぞ、と思ってもらえれば大丈夫です。ここから少しずつ、インターバル撮影の機能について説明していきましょう。 まず、インターバル撮影として、大きく4種類の機能を搭載しています。   インターバル撮影:定期的に1枚の写真を撮影する機能 インターバル撮影は1枚1枚で完結した写真を撮影します。同じ場所で定期的に写真を撮影する定点撮影、写真をつなぎ合わせて1つの動画にするタイムラプス動画の素材の撮影などで利用されます。 上の写真はそれぞれがインターバル撮影1回の撮影結果です。   インターバル合成:定期的に1枚の写真を撮影し、合成する機能 上のインターバル撮影の写真は、それぞれ雷が1本ずつ写っていますが、インターバル合成は撮影ごとに写真を合成します。 インターバル撮影の写真が撮影ごとに合成され、その結果、左側の雷が三又になりました。この写真は「合成方法」を「比較明」にしています。 ※比較明=2枚の写真を比較して、明るい部分を合成する機能   インターバル動画:定期的に1枚の写真を撮影し、つなぎ合わせて1つの動画にする機能 インターバル動画は静止画を複数回撮影して、カメラ内でタイムラプス動画を作成する機能です。保存形式はJPEGやRAWではなく、動画ファイルで保存されます。インターバル撮影の画像を動画ファイルにできる、と覚えていただければ大丈夫です。 〔インターバル動画作例〕   スターストリーム:定期的に1枚の写真を撮影して合成し、つなぎ合わせて1つの動画にする機能 スターストリームは、インターバル動画同様に、静止画を複数回撮影して、撮影した画像を合成し、1つの動画にする機能です。インターバル合成の写真を動画にする、と覚えていただければ大丈夫です。 〔スターストリーム作例〕 4種類のインターバル撮影について、イメージできましたか?次に、インターバル撮影の設定について詳しく見ていきましょう。 インターバル撮影の設定 ドライブモードの詳細設定画面とカスタムファンクションの2か所にインターバル撮影の設定項目があります。 各機種で対応している項目については、以下の表を参考にしてください。 〔ドライブモードの詳細設定画面〕 ※第1群のカメラはメニュー画面のインターバル撮影から設定できます ・撮影間隔 撮影の間隔を設定することになりますが、これが一番の難所です。 カスタムファンクションも関係してくるので、後でまとめて詳しく説明しましょう。   ・撮影回数 撮影する回数を設定します。 2000回設定でシャッター速度が4秒の場合、8000秒=約2時間10分の撮影が可能になります。(実際はカメラの撮影処理時間等が含まれるので、撮影にかかる時間はもう少し長くなります)   ・開始トリガー 1回目の撮影を開始するタイミングを設定します。 「即時」は、シャッターボタンで撮影を開始します。 「セルフタイマー(12秒)」、「セルフタイマー(2秒)」、「リモコン」、「リモコン(3秒)」は、通常のドライブモードと同じ動きで撮影を開始します。 シャッターボタンを押した際の操作ブレが1回目に影響しないように、レリーズケーブルがない場合はセルフタイマーやリモコンの併用がおすすめです。 「時刻指定」は、撮影を開始する時刻を指定して、撮影を開始する機能です。 「開始トリガー」を「時刻指定」に設定して、「撮影開始時刻」で開始したい時刻を設定した後、シャッターボタンを押してください。(シャッターボタンを押さずに待っていても撮影は始まりません)   ・撮影開始時刻 「開始トリガー」が「時刻指定」の場合の、撮影を開始する時刻を設定します。 0時から23時59分まで、1分単位で設定が可能です。 夜眠い時でも時刻指定に設定しておけば、勝手に撮影を開始してくれるので、早寝早起きの私には強い味方です。   ◆カスタムファンクション ・インターバル撮影の動作 インターバル撮影の間隔が、何を起点とするか、を設定します。 「撮影間隔」、「撮影待機時間」から選択が可能です。 ドライブモード詳細設定で書いた「撮影間隔」を含めて一番の難所ですので、こちらも後でまとめて詳しく説明します。   ・インターバル撮影中のAF 各撮影のタイミングでオートフォーカスするか、オートフォーカスしないか、を設定します。 選択肢は「フォーカスロックする」、「フォーカスロックしない」から選択が可能です。 撮影する被写体によって選択していただくのが良いと思います。 例えば、月食や雷を撮影する場合は、各撮影タイミングでのオートフォーカスは不要なので、「フォーカスロックする」に設定します。 「フォーカスロックする」に設定した場合でも、1回目だけはオートフォーカスが行われます。 カタツムリが動く様子など、動く被写体を撮影する場合は、各撮影タイミングでオートフォーカスしてピントを合わせたいので、「フォーカスロックしない」に設定を変更して使用してください。 ただし、「フォーカスロックしない」に設定した場合は、オートフォーカスを行う設定の場合はピントが合わない場合など、撮影間隔がずれ込む可能性があります。 インターバル撮影で撮影するようなシーンにおいては、オートフォーカスが不要なシーンが多い、ということで初期設定は「フォーカスロックする」になっています。 1回目からオートフォーカスが不要の場合は、カメラのフォーカスモード切替レバーをMFにして使用してください。 インターバル撮影、一番の難所を理解する いよいよ、ここからが本番です。 おそらくインターバル撮影が思った通りにできなかった経験のあるほとんどの方が、これを読むことで解決していただけると思います。   ◆「撮影間隔」の動作 「撮影間隔」は、定点撮影などを目的とした動作で、撮影を開始するタイミングを重視しています。 第1群、第2群のカメラはこちらの動作しか搭載されていません。 上の図で示しているのは「撮影間隔」と「撮影回数」の2項目ですが、実際の撮影では、ここに「シャッター速度」も関わってきます。 「撮影間隔」と「シャッター速度」の設定が正しいと、設定した撮影回数が正しく撮影されますが、この設定を間違えると、設定した撮影回数が撮影されずに終了してしまうことになります。 シャッター速度も含めて動作を見て行きましょう。   「撮影間隔」より「シャッター速度」が短い場合、次の撮影タイミングが来る前に、前の撮影が完了しています。 図のケースでは、2回目の撮影タイミングが来ているときに、1回目の撮影は既に完了しているので、2回目の撮影は正常に行われます。     「撮影間隔」より「シャッター速度」が長い場合、次の撮影タイミングが来ているのに、前の撮影が完了していません。 図のケースでは、2回目の撮影タイミングが来ているときに、まだ1回目の撮影が完了しておらず、撮影が開始できなかった2回目はパスされてしまいます。 そして、4回目、6回目、8回目、10回目も同様にパスされてしまいます。 ここが最初のつまづきポイントです。 撮影者が等間隔でシャッターボタンを押す動作、と考えてもらえれば良いと思いますが、カメラがすでに撮影中だった場合、次にシャッターボタンを押しても無反応になります。     では、「撮影間隔」と「シャッター速度」が同じ場合はどうなるのか?といいますと、ほとんどの場合、撮影はパスされてしまいます。 ここが次のつまづきポイントとなります。 カメラの制御の話になってしまうのですが、フィルム時代からの慣習で、設定時に表示しているシャッター速度と、実際のシャッター速度の制御値にちょっとした誤差を持っています。 例えば、シャッター速度を1/30秒に設定した場合は実際は1/32秒で制御しており、シャッター速度を30秒に設定した場合は実際は32秒で制御しています。(この話は別の機会でお話します。) 「撮影間隔」を設定してインターバル撮影する場合は、「撮影間隔」より若干短く、余裕を持たせた「シャッター速度」を設定してから撮影しましょう。(若干ってどれくらいだ、というのがまた難しいところですが…)   ◆「撮影待機時間」の動作 「撮影待機時間」は、設定した撮影回数分の撮影を漏れなく行うことを重視しています。 そのうえで、撮影と撮影の間を極力詰めることで、星の光跡がつながるようにすることを目的としています。 「撮影間隔」と同様に、図を見ながら理解して行きましょう。 まずは、「撮影待機時間」より「シャッター速度」が短い場合の動きです。 「撮影待機時間」は、撮影が終了してから、次の撮影を開始するまでの待機時間を示します。 図のケースでは、1回目の撮影が終了した時点から「撮影待機時間」で設定した4秒の間、カメラは何もせず次の撮影まで待機します。 4秒経過後に2回目の撮影が行われます。 これを撮影回数分繰り返すのが「撮影待機時間」の動作です。     つぎに、「撮影待機時間」より「シャッター速度」が長い場合の動きです。 変わっているのは、撮影1回目の開始から終了までの長さだけということが分かると思います。 どんなに長いシャッター速度を設定した場合でも、撮影回数を減らすことなく、撮影を行うことができます。 ただし、40秒の間に10回の撮影開始を行っていた「撮影間隔」の動作と違い、「撮影待機時間」の動作では、4回目終了の時点で36秒に到達しています。 おなじ4秒の設定でも、「撮影間隔」と「撮影待機時間」ではこれだけ撮影時間に違いが出てきます。     「撮影待機時間」の設定には、待機時間を数値で設定する以外に、「最短」も選択できるようになっています。 インターバル撮影の撮影時に限られた時間内でできるだけ撮影回数を増やしたい場合や、インターバル合成で星の軌跡が途切れることなくつなげたい場合は、撮影と撮影の間は短ければ短いほど嬉しいので、「撮影待機時間」は「最短」に設定するようにしましょう。 画像処理が必要な場合は、処理が完了して、カメラが自由に動けるようになってから次の撮影を開始するので、バッファが詰まることなく、電池残量がなくなるか、設定した撮影回数の撮影が完了するか、カードの空き容量がなくなるまで、撮影を続けることが可能です。 作例と設定の例 シャッター速度 1/60秒 インターバル撮影の動作 撮影待機時間 撮影待機時間 2分30秒 合成方法 比較明   シャッター速度 1/5秒 インターバル撮影の動作 撮影待機時間 撮影待機時間 3分 合成方法 比較明   シャッター速度 30秒 インターバル撮影の動作 撮影間隔 撮影間隔 33秒 合成方法 比較明   シャッター速度 1/1000秒 インターバル撮影の動作 撮影待機時間 撮影待機時間 2分30秒 合成方法 比較明   シャッター速度 0.5秒 インターバル撮影の動作 撮影待機時間 ※GRIIIのため、厳密には設定なし 撮影待機時間 最短 合成方法 比較明 露出モードやホワイトバランスの設定 ◆露出モード インターバル撮影中も、露出モードを自動露出(AE)に設定している場合には、撮影毎に露出制御が行われます。例えば日の出のように徐々に明るくなる景色をインターバル撮影する場合には、マニュアル露出ではそのうち露出オーバーとなってしまいます。被写体の明るさが変わる場合には自動露出(AE)の露出モードを選択しましょう。 ◆ホワイトバランス インターバル撮影を行った画像を合成、タイムラプス素材として利用される場合には、ホワイトバランスを「AWB」「CTE」等の自動設定ではなく固定値のものに設定していただくと、撮影ごとの色味のばらつきが防げます。そのうえで、カスタムファンクションの「WBの光源調整範囲」を「固定」にすることをお勧めします。 番外編(もっと撮影の間隔を詰めるには) 「撮影待機時間」の説明で「最短」が設定できることについて触れましたが、撮影と撮影の間をもっと短くできる社内PENTAXIANの使いこなし方法を最後にご紹介します。 星の軌跡の撮影を例にしましょう。 ※注)本使用方法により、カメラが故障することはありませんが、「インターバル合成」の「途中経過保存」はご利用いただけません。意図しない急な露出の変化により撮影が失敗する可能性があります。撮影に失敗しても一切の責任を負いかねますので、試される場合はご自身の責任においてご利用お願いします。 まず、ケーブルスイッチ(CS-205/CS-310)をご用意ください。 ケーブルスイッチには、カメラのシャッターボタンを押し続けいる状態を再現できるロック機能が搭載されています。 次にカメラのドライブモードを「多重露出連続撮影」に設定し、詳細設定画面で合成方法を「比較明」に設定します。 シャッター速度は1秒~4秒程度に設定すれば良いでしょう。もっと長くても大丈夫です。あとは、ケーブルスイッチのロック機構を使用して、連続撮影を行うだけです。 〔実際の作例がこちら〕 拡大して比較しなければ、差がわかりにくいかもしれませんが、PENTAX KPにHD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AWを装着し、焦点距離11mm(35ミリ判換算:17mm相当)で撮影した場合に光跡がこれくらいつながります。   以上、PENTAXのインターバル撮影について説明してきました。 分かりにくい部分もあったと思いますが、ここまで読んでいただいた方には是非インターバル撮影を使いこなせるようになって、撮影を楽しんでいただければと思います。

インタビュー
見る 写真家の思点
2020.09.25 | インタビュー

アンドレアス・ファイニンガー写真展-Andreas Feininger’s PENTAX Works- PartⅠ ニューヨーク

こんにちは カメラオタクかつ写真オタクな商品企画の大久保(以下O)です。 ようやく涼しくなってきました。さて今リコーイメージング東京のギャラリーAで「アンドレアス・ファイニンガー写真展-Andreas Feininger’s PENTAX Works- PartⅠ ニューヨーク」が10/5まで開催されています。 いつもですと、写真家の方にインタビューさせていただくのですが、残念ながらファイニンガーは故人です。 写真オタクとしては恥ずかしながらファイニンガーの写真をあまり知りません。ファイニンガーは写真史に名前が出てきますが、知る人ぞ知るという感じで、同時代の他の写真家に比べ知名度は少し低いように思います。 そこで今回は写真評論家のタカザワケンジさん(以下T)にファイニンガーの作品の特徴や写真家としてのポジションなどお話を聞いてみました。 タカザワケンジ 写真評論家、ライター。 1968年群馬県生まれ。 早稲田大学第一文学部卒。会社員を経て、97年からフリー。 「新聞・雑誌に評論、インタビューを寄稿。『Study of PHOTO -名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修。金村修との共著『挑発する写真史』(平凡社)。 写真集の構成・解説に渡辺兼人写真集『既視の街』(東京綜合写真専門学校出版局、AG+ Gallery)、石田省三郎写真集『Radiation Buscape』(IG Photo Gallery)ほか。 東京造形大学非常勤講師。 IG Photo Galleryディレクター(>>IG Photo Gallery)。     <ファイニンガーとバウハウス> 最初にファイニンガーのプロフィールのうち一部を抜粋してみました。 アンドレアス・ファイニンガーは1906年パリでアメリカ人の両親の間に生まれ、ドイツで初等教育を受け、バウハウスで木工を、高等工業学校では建築を学びました。 やがてパリでル・コルビジュの指導を受け、ストックホルムで建築事務所を構えました。 そのころ独学で写真を覚え、1939年アメリカに渡り写真家に転向したのです。そして1943年からは「ライフ」誌のスタッフカメラマンとして19年間活躍、のちにフリーランスになっています。 ニューヨーク大学ではフォトコミュニケーションを講じ、また写真展・著作・受賞は多数に上りました。作品はメトロポリタン美術館その他に収蔵されています。 著作の内容も写真集から写真論・写真技術と広範囲に及んでいます。 1906年12月27日 パリ生まれ。父は画家のライオネル・ファイニンガー(Lyonel Feininger)。少年時代はドイツの公立学校で学ぶ。 1922~1925年 ヴァルター・グロビウスのもとでキャビネットの制作を修行。 1926~1928年 ヴァイマールとツエルブストの高等工業学校で建築を学ぶ。そして写真に興味を持つ 1928年 建築学の≪修士号≫を受ける。建築家および報道写真家としてハンブルグ等で働く。 1932~1933年 パリのル・コルビジェの事務所でアシスタントとして働く。 1943年 「LIFE」誌のスタッフ写真家となる。その後19年間に350以上の写真プロジェクトをこなす。 1974年 ≪The Perfect Photography 完全なる写真≫を出版。 1992年 写真展「ニューヨーク」「自然の形象」 ペンタックスフォーラム東京・大阪(現リコーイメージングスクエア東京/大阪)にて開催 お父さんのライオネル・ファイニンガーは画家としてかなり著名な方で、弟のT・ルックス・ファイニンガーも写真家です。 お父さんはバウハウスの先生でもあり、アンドレアスもそこで学んでいます(芸術一家ですね)。 バウハウスは1919年にドイツに設立された、工芸・写真・デザイン・美術・建築の総合的な教育機関で現代美術に大きな影響を与えています。 写真だとモホリ=ナジが有名です。モホリ=ナジは写真でできる表現を探求し続けた人でフォトモンタージュなどを駆使しています。 O:ついつい知ったかぶりをしてしまうのですが、バウハウスについてあまり詳しくありません。ファイニンガーは写真ではなく建築を学んだようですが、バウハウスには他にどのようなジャンルがあったのでしょうか? T:建築を中心にインテリアデザイン、グラフィックデザインとか写真と映像。モホリ=ナジが写真と映像を教えていました。 O:ファイニンガーとモホリ=ナジとは接点はあったのでしょうか? T:そんなに大きな学校じゃないので交流はあったと思います。ちょうど去年でバウハウス設立100年なんです。バウハウスの展示を東京ステーションギャラリーでやっていましたね(9/6まで)。 バウハウスが画期的だったのは美術造詣教育をジャンルを外して、同じようにラッピングして学べるようにしたことです。建築を勉強していたけど、写真も勉強することができたのです。 この手法は今でも世界の美術教育のお手本になっています。元々は建築家のワルター・グロピウスが新しい建築を作るために開校したのですが、建築を進化させるためにもっと様々な知識が必要ということで拡がっていきました。 O:バウハウスが設立された1919年は「PENTAX」の起源となった旭光学工業合資会社(当時)の設立した年でもあるのです。 ファイニンガーはドイツのバウハウスで学んでアメリカに来ました。アメリカでもバウハウスはあったと聞きます。バウハウスはドイツからアメリカに移ったのですか? T:教授の一人で写真や映像、絵画やグラフィックに精通していたモホリ=ナジが亡命して、ニューバウハウスをシカゴに作ったんです。第二次世界大戦をはさんでいますね。ちょっとずれますが、石元泰博さんはこの学校の出身です。 O:ファイニンガーのお父さんが絵画で息子が写真。モダニズム一家ですね…よくモダニズム写真という言葉は聞きますが実はこれも知ったかぶりで、あまり詳しくありません。 T:モダニズム写真ですが、19世紀までの写真はピクトリアリズムといって絵画の手法をまねることで芸術になろうとしていたんですが、モダニズム写真はそうではなく写真にしかできないことを徹底してやるべきだという考えです。写真の可能性を掘り下げないといけないという事で大きく表現が転換したわけです。 ファイニンガーも同じ考え方だから、カメラやレンズ。フィルムの可能性を探求したりしていたようです。ファイニンガーはモダニズム写真の巨匠ですね。 <ファイニンガーとライフ誌> O:ちょうどイメージングスクエア東京の書架にこの本(The Best of LIFE)があったんですが。これを見るとライフ誌で活躍したユージン・スミスや年齢の近いマーガレット・バークホワイトの写真はたくさん出てくるんですが、ファイニンガーは数点です。巨匠という割には写真が少ない気がするのですが。 T:ファイニンガーは写真を中心としたグラフ誌などで活躍するフォトジャーナリストとしての活動だけでなく、写真展を開いたり、写真集を出すなどの作家活動をしていますし、『ファイニンガーの完全なる写真』をはじめとする写真入門書をたくさん書いていて、写真普及、写真教育にも足跡を残しています。写真界への影響は大きかったと思いますね。 T:スタートが建築だったというのも大きいと思います。建築家のル・コルビュジエは近代建築五原則でモダニズム建築を定義づけた人。ファイニンガーは約1年ほどですがル・コルビュジエの事務所で働いた経験もあり、実践だけでなく、理論を考えることもできたんだと思います。 写真とは何かを一般の人にわかりやすく伝えることができた人、という位置付けですね。 有名な写真があるというよりは写真でできることを考えて実践した人です。 O:ネットでファイニンガーを調べると大きな望遠レンズを付けた大判カメラが出て来ます。 T:レンズの使い方とかを熱心に研究されていたのだと思います。 O:研究肌なのですね。 T:そうですね。写真の可能性を追求していたのだと思います。パッと見て「ファイニンガーだ」とわかるようなクセはなくて、自分の個性を押し出すより、写真表現の幅を広げようとしていたんだと思います。 だからこそ、『ファイニンガーの完全なる写真』の中で「写真の可能性と限界」という章を設けてカメラ、レンズ、露光、フィルムのことを一般の人に伝えることができた人ですね。 もちろん、写真のクォリティの高さを忘れるわけにはいきません。被写体がありふれたものであっても写真にきちんと撮れば興味をひくものに見えてきます。誰が見ても「上手い」と思える写真ですよね。 O:なるほど、例えばこの写真は実用的に未来の映像を見せるための説明写真ですが、写真としてかっちり撮れているからオブジェみたいな魅力がありますね。 〔The Best of LIFE P114から引用〕 T:そこが並みの写真家ではないところですね。いろんなレンズを駆使して撮っていて、実験的にいろいろ撮っているから、ファイニンガーといえばこういうスタイルだよねという、一つのスタイルに収れんしているような人ではない。レンガーパッチョやモホリ=ナジなど、モダニズム写真を始めた人たちの少し下の世代で、その方法を発展させた人。モダニズム写真の元祖ではなく拡げた人なので、少し地味に見えてしまうのかもしれません。 O:アンセル・アダムスと似ていますね。 T:アンセル・アダムスも技術書を出していますね。考え方は一緒です。モダニズム写真は使っている機材をよく理解しないといけないし、写真でしかできないことをやらなきゃいけない。私たちが今当たり前のように使っているカメラ、発展の土台には彼らの実験があるんですよね。 アンセル・アダムスとファイニンガーの違いはアンセル・アダムスにはライフワークがあったけど、ファイニンガーには明確にこれというのがないということですね。 ウジューヌ・アジェみたいにパリの街を撮ったり、アンセル・アダムスみたいにヨセミテ公園を撮ったとかですと評論家としても論じやすいのですけど(笑)。 ファイニンガーみたいにテクニシャンでいろんなものを撮っていると、後世に残りづらいんです。 O:The Best of LIFEの中にライフ誌専属のカメラマンの集合写真があるのですが、ファイニンガーは中段の右から5番目にいます。 〔The Best of LIFE P15から引用〕 T:おじさんばかりですね(笑)。ファイニンガーがフォトジャーナリストに見えてしまうのは仕事がライフ誌にあったからなんですよね。 もしかしたら、本人はどちらかというとギャラリーで作品を展示してそれが売れるのが一番良かったのかもしれない。でも当時は写真のマーケットは確立されてなかった。写真の技術を使って好きに活動しようとしたら、こういう雑誌の仕事しかなかったのが実情だったんじゃないですかね。 その中でも個人で賞をとってるし、評価されたのは間違いないですね。ライフ誌のスタッフカメラマンともなれば超一流です。 <ファイニンガーとニューヨーク> 今回の展示はモノクロのスナップ写真がメインです。 プリントの監修はファイニンガー自らが行い、1992年の写真展以来の公開です。約30年ほど経過していますが、プリントの劣化は全くありません。 ファイニンガーは主に大判カメラを使っていますが、今回の作品はPENTAXの35mm版の一眼レフカメラで撮影されています。 タカザワさんへのインタビューは写真展の前だったので、1992年の写真展の図録を見て頂きました。 「隙の無い上手な作品ですね。バウハウスの片鱗を感じます。丸い形状など画面全体で構成してますね。ドイツの新即物主義からの流れもありますね。」 確かにきっちりした構図です。しかし例えばこの写真からはどこからかユーモアを感じます。 それぞれの写真にはファイニンガーのキャプションが残されています。 左の写真は「ぴかぴかの黒い車に移った超高層ビル。錯綜したその形は、都会生活につきものの混乱と興奮と魅惑とを連想させる。」 右の写真は「シャドウマン、その1.創作の衝動に駆られた芸術家の仕業であろう。数年まえ、あちこちの塀や建物にこんな黒い人影が出現し、通行人を戦慄させたものである。」 作品ではあるのですが、シャドウマンシリーズ(会場には他のシャドウマンの写真もあります)からは、どことなく彼の遊び心を感じます。 研究肌な人がメインで使っている大型カメラとは違う小型のPENTAXの一眼レフで休みのプライベートな時間で気軽に撮ったスナップなのかなと想像してしまいました。 気軽ではあるけど、ファイニンガーなので見ごたえのある隙の無い写真になっているのかなと思ってしまいました。 ぜひ会場まで足を運び、見に来てはいかがでしょうか。スナップが好きな方にはうってつけだと思います。 また、先ほど紹介したThe Best of LIFEもリコーイメージング東京の書架にあります。LIFE誌におけるファイニンガーの写真やほかの同時代のLIFE誌の写真家の写真と見比べるのも面白いと思います。同じ街の写真でも違いがあります。 〔入口入って奥のほうにあります。左上隅の本の表紙はファイニンガーの写真ですね〕 今回の写真展は10/5までですが、10/8からは「アンドレアス・ファイニンガー写真展-Andreas Feininger’s PENTAX Works- PartⅡ 自然と形象」が開催されます。 写真の可能性を研究してきた彼にとってPENTAXのカメラはどのような位置づけだったのか。さらに彼にとって写真とは何だったのか後編で深堀してご紹介したいと思います。 最後ですが写真評論家という職業を初めて聞いた方もいらっしゃるかと思います。 タカザワさんに評論について伺いました。 O:写真を評論することとはどういうことなのでしょう? T:雑誌とか新聞というメディアが生まれたときに美術表現とか文学表現とかを一般の人にもわかるように解説する必要も生まれました。 その解説することが評論だと思うのです。ジャーナリスティックな要素と専門分野への知識を持ち、それをだれが読んでもわかるようにするのが評論家ですね。 O:評論を書いていらっしゃるのは雑誌でしょうか? T:そうですね。東京新聞で月に1度、ほかに「フォトテクニックデジタル」に連載しています。最近では芸術新潮の2020年9月号で倉田誠二さんについて書いています。 写真に興味のある方は写真評論家の評論を読んでみてはいかがでしょうか。 写真に対する見方が変わるかもしれません。 また、リコーイメージングのリコーフォトアカデミーでは写真に関する教養講座が開かれています。 ちょうど今回のモダニズム写真に関して学べる写真史講座が開かれたばかりです。ぜひ参考にしていただければと思います。 リコーイメージング東京にご来館いただく際、以下のご協力をお願い致します。 ・入口にて検温させていただきます。(非接触型の体温計を使用いたします) ※37.5℃以上の方のご入場はお断りをさせていただきます。予めご了承ください。 ・手の消毒を行ってからの入場にご協力をお願い致します。 ・来館時には必ずマスクの着用をお願い致します。 ・過度に混み合わないよう、状況により入場制限をさせていただく場合がございますのでご了承ください。 ・場内では、お客様同士のソーシャルディスタンス(約2m)の確保にご協力ください。 以下に該当する方々の来館をご遠慮いただきますようお願いいたします。 ・咳の出る方 ・37.5℃以上の発熱の有る方 ・その他体調不良の方

   
 
 

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