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2020.04.08 | 風景 , ネイチャー , 結果

『3月のお題 添削発表(前半)』小林 義明 風景・ネイチャー道場

3月のお題は...『春の予感』     小林義明 師範からの3月のお題は『春の予感』でした。 このお題に投稿いただいた中から師範選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。 3月の挑戦者その1:田舎猫さん 酒の肴のフキ味噌にする前に撮影しました。 暖冬だったとはいえ、やっぱり春はうれしいです。   師範の判定結果は・・・ ● ● ●   残念ながら   花が開き始めたフキノトウ。春を感じさせるには、分かりやすくてふさわしい被写体だ。明るいグリーンの中に黄色の小さなつぼみがとてもかわいいね。落ち葉の影から見えている雰囲気も冬をかき分けて春に向かっている雰囲気があっていいと思う。光もいい状態を選べているよ。 でもね、ちょっと構図が甘かったと思うんだ。 それは枯れ葉の入れ方。画面の中でフキノトウと枯れ葉がほぼ同じ面積で入っていること、枯れ葉がフキノトウよりも明るく目立つこと、枯れ葉の穴がコントラストが高いために視点を引き寄せてしまうことなどがあって、フキノトウとケンカしてしまったんだね。 もう少し葉の形が分かるように画面の上のあたりを入れていいかなと思うのだけれど、それでは葉の穴がもっと目立つようになってしまう。そこでカメラポジションを左右に移動して、穴があまり目立たなくなる角度を探してみるとすっきり見せられたのではないかな。 少し細工をする方法としては、穴の辺りまで影で隠してしまうという方法も考えられる。片手や三脚にカメラバッグをかけるなどして、葉の穴の辺りまでが影になるようにしてみると、画面の上部も暗くなってフキノトウが目立つようになる。画像処理ソフトでそのイメージを再現したので見てみて欲しい。 そういえば、最後はフキ味噌にしたんでしょ〜(笑)。感謝を込めてきれいに撮ってあげようね。 3月の挑戦者その2:akeさん 玄関先に植えているジューンベリーの花芽が大好きで、春先に膨らんでくるといつもわくわくします。 出勤前に朝日に輝くジューンベリーの花芽を見ると、いつも撮らずにはいられません。   師範の判定結果は・・・ ● ● ●   残念ながら   キラキラと輝く芽がとても美しく、すばらしい春をみつけたね! コメントを見ると庭先に植えてあるジューンベリーなのだとか。花芽の形が面白く、フォトジェニックな被写体がそんな身近なところにあるのはすばらしい。毎日観察できるから、いちばん美しく見える瞬間もみつけることができる。逆光で暗い背景を選びラインライトの輝きを強調しているところや、手前の花芽を前ボケとして扱っているところなど狙い方は正しいと思う。 でも、免許皆伝をあげるにはちょっと早いかな。 ここでのポイントはピントを合わせる位置なんだ。画面中央あたりの花芽にピントを合わせていて、それ自体は間違っていない。サムネイルサイズで見ると、とてもきれいだ。でもね、ちょっと大きくして見てみると、ピントを合わせた花芽のどちらもがはっきりとしていない。中央あたりにある花芽はすぐ前にある花芽と重なってしまったために形がちょっと曖昧になった。その右下の花芽は前ボケを被せていてきらめきは感じられるけれど、やはり主役が曖昧になってしまう。画面の中ではっきりと花芽の形が伝わってくるところがなくなってしまったところが残念だ。 このとき私だったらカメラポジションを数cmだけ右に移動して、中央のピントを合わせている花芽が手前のものと重ならないように撮影していたと思う。それだけで主役の形がはっきりとして、だいぶ印象が変わる。全部の花芽の前に前ボケを被せることができればそれもいいと思うのだが、現実的にはかなり難しい話なってしまう。たくさんの枝が混み合っているところでは、ちょっとしたカメラポジションで画面の印象が変わってくる。身近なところで撮影できるということなので、できれば今シーズンもまた挑戦してみて欲しい。 3月の挑戦者その3:rockstoneさん 毎年訪れる地元のモクレン並木。 そこに菜の花が咲いてて、モクレンの満開の花々と併せて早春を感じさせるお気に入りのシーンです。 ただこれだけでは色合いとしても今一つだったので、 足元に咲き誇っていたホトケノザのピンクを前ボケにしてみました。 前ボケのピンク、その先の菜の花のイエロー、モクレンの白、そして淡い青空・・・早春の花々の饗宴です。   師範の判定結果は・・・ ● ● ●   残念ながら   モクレンの並木とナノハナの組み合わせ、とても春らしい景色だね。スカッと晴れた青空とモクレンの白のコントラストがとてもきれいだ。霞みがちな春の空だが、午後になってもこれだけ青く空気の状態が良いなかで撮れたのは地元ならではだと思う。 だがこのモクレンの並木を魅力的に見せるためには、あと一歩足りないところがあった。そのポイントはふたつある。 ひとつめは、色の組み合わせ方。色味が足りないように感じたということで、前ボケにホトケノザを使ったところまではいいのだけれど、この赤系の色が多く画面に入りすぎた。赤、青、黄と強い色が画面にあるので、それぞれの色が目立ち主役の白が弱くなってしまったように思う。とくに濃いホトケノザの色は明るい色が多い画面のなかでは目を引いてしまう。また、ホトケノザのなかで影になっていた部分が多いようなので、色が濁っているところがあるのも明るく抜けがいい色が多い画面の中で気になるところだ。 もうひとつは、せっかく前ボケを入れているので、ナノハナの下あたりに見えている枯れ草の部分を前ボケで隠すようにしたかった。この枯れ草色があるかないかでずいぶん印象が変わってくる。カメラポジションを数cm左右に動かすことで前ボケで隠すことができるので、しっかりとファインダーで確認しながら撮影して欲しかった。このような隠しておきたい場所は、ファインダーを除く前に肉眼でも確認しておくといい。 私だったら春らしく花が満開の様子をメインにしたいので、奥のモクレンを主役にしてこう切り取る、という例をトリミングして載せておくので参考にしてみて欲しい。 小林義明 師範の3月お題(前半)の採用者様は3名とも『門前払い』となってしまいましたが、師範のコメントをご参考にしていただき今後も撮影を楽しんでいただければと思います。 田舎猫さん、akeさん、rockstoneさんには「門前払い ミニ木札」をお贈りします! 記念品は3月の結果が出そろい次第発送いたしますので、最長で一か月程度を目安にお送りします。しばしお待ちくださいませ。 ぜひ以降のお題にもチャレンジしてみてください! >>4月のお題はこちら ■PENTAX道場4月からのルール変更について より多くの方にご挑戦いただくために、『4月のお題』から運営ルールを一部変更いたします。 >>2020年4月からのPENTAX道場について

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2020.04.08 | スナップ , 結果

『3月のお題 添削発表(前半)』ハービー・山口 スナップ道場

3月のお題は...『観光地の仕草』     ハービー・山口 師範からの3月のお題は『観光地の仕草』でした。 このお題に対して挑戦してくださった方の作品と、師範からの添削コメントを併せてご紹介します。   3月の挑戦者その1:hamuphiさん 富士を撮りたくて大観山PAに着いた時、たまたま手をかざして見ている方がおりました。 後ろ姿に引き込まれるような感覚を覚えシャッターを切った次第であります。   師範の判定結果は・・・ ● ● ●   おめでとうございます!   素晴らしい構図と階調に感心しました。 大観山には私もバイクや車で何度も行ったことがあります。ここから芦ノ湖と富士山が手の届くように近くに見えて、さてここから伊豆方面に行こうか、箱根の温泉に行こうかなど、短い旅の楽しさを満喫しました。 作者はここで手をかざしている方の後ろ姿を見つけて撮影するわけですが、その被写体の魅力を瞬時に見極め、的確な構図を得たということで、写真の適性がとても高いのではないでしょうか。 またモノクロにしたことで、光と陰、それと山々が作りだすグレーの階調の美しさがより強調されています。なぜモノクロで撮影するのですが?と聞かれることがあるのですが、まさにこの写真が物語っているように、光と構図、グラデーションの美しさを、シンプルな中に強調できることがモノクロの強みなのです。 構図、シャターのタイミング、階調表現などが、いずれも素晴らしいレベルなので、免許皆伝とさせて頂きます。 3月の挑戦者その2:ゆうきヘクタールさん 秋に山形県の山寺に行ってきたときの1枚です。 自分の後から登ってきた人たちが歓声をあげながらスマホで景色を撮っていました。   師範の判定結果は・・・ ● ● ●   残念ながら   山形県の山寺での一枚です。ここにも一度だけですが旅したことがあります。長い階段を登りやっと頂上へ登りきった時の達成感がたまりません。そうして登って来た観光客を待ち受けてくれているのが、この高台から見下ろす街の風景です。 鉄道も小さく見えたと記憶していますが、実に絶景でした。コメントにあるように人々が歓声を上げる気持ちがよく分かります。この写真の特徴は建物を上手く利用して遠くの山々を、トンネル構図で撮りながら、お題に即して観光客の姿をシルエットで捉えていることです。天井や手摺り、床などの建築物の質感が見事ですね。そして秋の山々も魅力的です。 さて、肝心の観光客のシルエットですが、主役の筈の人物たちが少々物足りないのが残念です。一言でいうと地味過ぎるのです。男性だからということもあるのでしょうが、もう少しリズムが欲しかったですね。修学旅行の学生のグループ、ロマンティックなカップル、左手、中央、右手に偶然立ち止まる3組の観光客...そうした、あたかも頼んで配置したかのような人物のシルエットが得られるまで粘って下さい。 3月の挑戦者その3:楽パパさん 京都建仁寺大雄苑 ゆるやかな開放感がある枯山水の庭園で、人それぞれに思いを共有するひとときが垣間見れた瞬間でした。 鮮やかな着物の色に目がいき撮影はカラーですが、白黒にして周りの方とのバランスを取りました。   師範の判定結果は・・・ ● ● ●   残念ながら   京都建仁寺でのスナップということです。4組の観光客が写っています。それぞれにそれぞれの世界があって、このグループはどういう集まりなんだろう、この人は一人旅なのだろうかと想像すると、自分も旅に出て、あたかもこの場にいるような気持ちになります。 静かな空気の中で、右端にいる着物を着た女性たちの笑い声がたまに聞こえてくる、そんな見る者の想像力を掻き立てさせる力を持った写真です。撮影にあたっては、被写体に干渉しない的確な距離感で、4組を画面に入れたフットワークとスナップ力は素晴らしいと思います。 コメントによると着物の女性がカラーだと目立ち過ぎるので、周囲とのバランスをとるためにモノクロにしたという経緯が書いてあります。正直に書いてくださいました。モノクロに変換したのは正解だと思います。モノクロにしたことで、カラーよりずっと風情が表現出来たと思います。 ただ残念なのは、この写真が全体に露出アンダーで建物の質感が潰れてしまっているところです。モノクロならではの階調の豊かさがあれば、さらなる厚みが写真に備わったと思います。   コメントは優しげな語り口なのに判定は厳しい、ハービー・山口 師範のスナップ道場で初の『免許皆伝』!hamuphiさんおめでとうございます! 残る2名は『門前払い』となってしまいましたが、師範のコメントをご参考にしていただき今後も撮影を楽しんでいただければと思います。 hamuphiさんには「免許皆伝 看板」「免許皆伝 ミニ木札」をお贈りします!   また、ゆうきヘクタールさん、楽パパさんには「門前払い ミニ木札」をお贈りします! 記念品は3月の結果が出そろい次第発送いたしますので、最長で一か月程度を目安にお送りします。しばしお待ちくださいませ。 ぜひ以降のお題にもチャレンジしてみてください! >>4月のお題はこちら ■PENTAX道場4月からのルール変更について より多くの方にご挑戦いただくために、『4月のお題』から運営ルールを一部変更いたします。 >>2020年4月からのPENTAX道場について

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2020.03.31 | 林 和美

カメラは感動増幅機 第7回(林 和美)

カメラを持って出掛けると、なんでもない日常が、光の輪郭をもって浮かび上がる。 さぁ、今日もカメラを持って出掛けよう。 第7回「写真を学ぶ」 どうやって写真を学ぶ?   私の場合は、将来写真家になるつもりでしたから、至極まっとうに写真の学校で学びました。大阪芸術大学芸術学部写真学科というところです。 一、二年生では、写真の基礎(スタジオライティングや暗室の実習等)と一般教養を学び、三、四年生では、自分の進みたいジャンル(ドキュメンタリー、風景、広告等)のゼミに別れて学びます。ほぼ毎回、作品を教授に見せながらの合評となります。とにかく作品制作漬けの毎日という二年間です。     写真が楽しくなって、写真の道で生きていきたい!と思ったら、どうすればいいのか?私の場合には、大学でしたが、他にどういう選択肢があるのかというと、こんな感じです。 ・基礎から学びたいのであれば、写真学科のある大学や専門学校に通う ・ある程度の基礎があれば、カメラマンやスタジオのアシスタントになる (カメラ雑誌やWEB等で求人が出ることもあるが、多くないので、気になるカメラマンやスタジオを見つけたら直接連絡するのも手です) ・それ以外の選択肢としては、コンテストに応募したり、写真雑誌等のメデイアに自分の作品を売り込む ・ネット上で作品を発表する   ただし、学校を卒業したり、コンテストで賞をとったり、SNSで「いいね」を沢山もらったからといって、即カメラマンになれたり稼げるようになるとは限りません。     カメラ自体の進化が目覚ましく、誰でも写真が撮れるようになった今、写真の知識なんて必要ないように感じることもあるかと思います。でも、基礎を知っているからこそ、露出やホワイトバランスを変えて全く違う表現ができます。 過去のカメラマン達の仕事を知ることで、自分の引き出しが増えるのは間違いありません。学ぶことは、今まで100枚撮って納得いく写真が1枚だったものが、5枚、10枚と増えていくこと。それ以前に100枚撮らなくても良いことかもしれません。     写真を学ぶ上で、最も大切なことは、写真は手段であるとしっかりと認識すること。そして、自分に必要な技術は何かを再確認して、そのためにどんな技術が必要なのかをはっきりさせることです。漫然と学んでいてもは、ステップアップできません。(学生時代の私に聞かせてやりたいです...) また、自分が撮りたい写真のジャンルをよく研究すること。ドキュメンタリー写真とファッション写真では、お寿司屋さんとフレンチレストランくらい違います。カメラマンや写真家には、資格があるわけではないので、こうすれば絶対になれるという道はありません。 つまり、自分で道を作れるので、楽しんで進んでくださいね。     (おまけ) ■写真学科のある大学 日本大学芸術学部 東京工芸大学 大阪芸術大学 九州産業大学 ■専門学校 東京綜合写真専門学校 日本写真芸術専門学校 ビジュアルアーツ専門学校 日本写真映像専門学校 ■その他スクール 写真の学校 PHaT PHOTO写真教室 ナダール女性のための写真教室     林 和美さんの『カメラは感動増幅機』のその他の記事はこちら 第1回「さて何を撮ろう?」 第2回 「今日の獲物」 第3回「残したいもの」 第4回「切取りの美学」 第5回「旅写真のコツ?」 第6回「雨の日は、」

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