龍泉寺の秋限定切り絵御朱印

PENTAX official企画『#カメラおたくの裏の顔』

カメラ、写真を好きになる人たちにはどんな共通点、特徴があるんだろう?
そんな議論で盛り上がったPENTAX official編集部員が、試しに自身の“裏の顔”を明かしていきます。

本記事は、こだわりを持ちつつも夫婦で過ごす時間を一緒に楽しむことも欠かさない模範的おたく、こっしぃによる記事です。
(PENTAX official編集部)

 

ども、こっしぃです。

昨今、各地の神社仏閣を巡って御朱印集めをされる方が多くいらっしゃいます。もともと寺社に参拝した証としていただくものですが、パワースポットが話題になったころから注目されるようになったようです。また通常の御朱印は寺社名や神様・仏様のお名前などの墨書きに印が押されたものですが、 デザイン性に富んだ御朱印が頂ける寺社が増えたのも、御朱印人気を盛り上げている大きな要因でしょう。さらに、寺社オリジナルの御朱印帳が用意されていることもあり、その表装にもいろいろな工夫が凝らされていて、御朱印帳自体も収集対象といっていいと思います。

さて、もともと私も神社仏閣が好きなほうでしたが、家内が昨年(令和2年)の正月に御朱印デビューしたため、一緒に寺社巡りをする機会が以前よりも多くなりました。ただ、「かめおた」の端くれとしては、御朱印巡りもやはり写真を絡めて楽しみたいという欲求がございます。参拝した寺社の建物やお庭などを撮るのはもちろんですが、御朱印自体を写真に撮るということもあります。特にデザイン性の高い御朱印では、書き置き限定とすることで台紙自体に工夫を凝らしたものが多く、そのような御朱印を手でかざした写真をネット上で多く見かけます。「かめおた」としては、単に御朱印だけを大きく撮るのではなく、せっかくなので背景に寺社の建物などを入れて撮ることを考えてみます。そうすると片手で持って広い範囲を写すことになるので、軽量な広角単焦点レンズのほうが向いていると思われます。そこで、御朱印巡りに最適な組み合わせとして、PENTAX K-3 Mark IIIに、HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limitedを提案したいと思います。

御朱印巡りのお供に、PENTAX K-3 Mark III + smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited。(smc PENTAX-DA 17-70mmF4AL[IF] SDM, Digital Camera Utility 5 によるRAW展開時にWB調整/トリミング済)

ちなみに、この組み合わせなら、近隣の観光地に立ち寄った際のスナップ撮影にも便利かと思います。

以下は、ある日のかめおた的御朱印集め同行記です。特にレンズ名を明記しない写真は、上記の組み合わせで撮影したものです。

まず向かったのは、熊谷市の埼玉厄除け開運大師・龍泉寺です。こちらは切り絵御朱印発祥のお寺として有名で、通常の御朱印のほかに、季節ごとの切り絵御朱印のほか、月替わりの花手水御朱印などが頂けます。ご本尊は「厄除け金色大師様」「開運金色大師様」の 二体のお大師様で、三が日限定で御開帳されます。そのほかにも多くの仏様が祀られており、いろいろなご利益があるとされているお寺です。

まずは、本堂と観音堂にお参りします。本堂の前では、弘法大師像が迎えてくださいます。観音堂までは、そこそこ急な階段の上にあります。というか、お寺自体が三ヶ尻観音山と呼ばれる、周囲から独立した小山の麓にあり、観音堂は山の中腹あたりになります。なので、階段を上ると南側の周囲が見渡せます。

埼玉厄除け開運大師・龍泉寺の本堂

観音堂

お参りした後、御朱印をいただきます。今回のメインは季節限定の切り絵御朱印二種です。ということで、龍泉寺の本堂をバックに、頂いた二枚の切り絵御朱印をそれぞれ持って撮影してみました。

2021年夏限定重ね切り絵御朱印 『純真華』

夏限定切り絵御朱印 『東洋の花火(Oriental fireworks)』

そのほか、お書入れの御朱印から、月替わりの花手水御朱印と、通常の御朱印から二種(観世音、不動明王)をいただきました。

月替わり花手水御朱印は直書きのみの対応です。(K-3 Mark III, smc PENTAX-DA 17-70mmF4AL[IF] SDM, AF540FGZ)

通常の御朱印は左上のスタンプが季節ごとに変わります。通常御朱印はほかにもう2種あります。(smc PENTAX-DA 17-70mmF4AL[IF] SDM)

御朱印巡りに絡めて、周辺を観光するのも楽しみの一つです。熊谷市の隣・深谷市は、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一の生誕地です。せっかくなので、深谷市血洗島にある渋沢栄一の生誕地「中の家」(なかんち)に行ってみることにしました。

渋沢栄一生地「中の家」正門

中の家 主屋

中の家 土蔵I

中の家 土蔵III

中の家 土蔵IV

主屋の座敷に座るアンドロイド栄一

中の家 土蔵II

「中の家」のあとは、血洗島の鎮守社、諏訪神社に行ってみました。栄一が帰郷の際には必ずお参りしたということで、現在の拝殿は、栄一が喜寿のお祝いに寄進したものだそうです。畑と住宅地の間に鎮座する神社の境内を散策しながら、ここで栄一が獅子舞を踊ったのかと思うと感慨深いものがありました。こちらは神職が常駐されている神社ではないですが、拝殿には御朱印を印刷したパンフレットがおかれていて、自由にいただけるようになっています。ここでも拝殿をバックに写真に収めてみます。

諏訪神社参道途中の灯篭。耕地整理完成記念とあります。

二の鳥居

二の鳥居の扁額は渋沢栄一の揮毫

御朱印が印刷されたパンフレット

続いて、隣の熊谷市にある、妻沼聖天山歓喜院へ向かいました。歓喜院は埼玉日光ともいわれ、国宝に指定されている本殿など、極彩色の建物が見どころの、真言宗の寺院です。伺った時には、もうこの日の本殿拝観時間が終わっていたので、奥の拝殿部分の見学はまた今度ということに。

妻沼聖天山・仁王門。(Digital Camera Utility 5のJPEG再現像によりコントラスト調整済)

仁王門扁額

妻沼聖天山・御本殿

御本殿は極彩色の彫刻で飾られています。

灯籠とお札授与所

妻沼聖天山の御朱印。諏訪神社のパンフレット御朱印とともに。(smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR)

次は、さらに隣の行田市へ移動し、行田八幡神社に立ち寄りました。行田八幡神社は、がん封じ・ボケ封じ・虫封じなど、いろいろな封じ祈願が有名だそうです。ここには病魔や厄災を退治してくれる「なで桃」というパワースポットがありますが、この時はコロナ感染予防のため撫でられませんでしたので、また機会があったら撫でてみたいと思います。

行田八幡神社の鳥居

行田八幡神社の社殿と扁額

狛犬(阿形)。皇紀2600年とありますから昭和15年製なのでしょうか。

境内の水琴窟。いい音がします。

なで桃。なでるのはまたの機会に。

行田八幡神社の御朱印。(smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR)

行田八幡神社の境内社の御朱印。(smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR)

行田八幡神社のお参りを済ませた時点で15:50くらいになっており、多くの寺社で御朱印の受付終了となる16時が迫っていましたが、前玉神社が近いので、最後に行ってみることにしました。そしてなんと、ちょうど16時に前玉神社に到着できました。御朱印の受付も問題なく間に合い、頂くことができました。

前玉神社は、さきたま古墳群に隣接した、いわゆる県名発祥の地・行田市埼玉(さきたま)に鎮座していて、当神社の社殿自体も浅間塚と呼ばれる古墳の上に建てられています。最初に祀られたのは古墳時代の7世紀前半頃(さきたま古墳群の)ともいわれ、社殿にお参りすると、古墳群に向かって祈願する形になります。

前玉神社・大鳥居。扁額に「富士山」とあります。

前玉神社・二の鳥居」右手に社務所があります。

前玉神社・三の鳥居。

前玉神社の境内社・浅間神社。

前玉神社の社殿のある墳頂への階段。あえて光が画面に入るように撮ってみました。ちょっと厳かな感じがしませんか?

前玉神社の御朱印。(smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR)

この日の御朱印集めはこれで終了としました。時間も遅くなったので、さきたま古墳群の見学はまた今度ということにして、帰路につきました。

以上、ある日の御朱印巡り撮影記と相成りました。今回は、お目当ての期間限定御朱印がいただける寺社への参拝を軸に、ルート上の複数の寺社参拝や周辺観光(というかドラマの舞台巡礼)を絡めた形でしたが、我が家としてはもう一つ、キャンプを含めた旅行で出かけた際に、その目的地周辺の御朱印巡りをする、というパターンもあります。

新型コロナウィルスの感染拡大以来、郵送での御朱印授与に対応している寺社が増えていますが、できるだけ直接参拝していただきたいものです。これからも、感染予防に注意しながら、御朱印巡り撮影を楽しんでいければと思います。