>>前回(その3)の記事公開からだいぶ時間が経ってしまいましたが、引き続きK-3 Mark IIIに合わせてわたしが購入したレンズを紹介してまいります。今回は、正直言って苦手な「超広角レンズ」です。

HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW(35ミリ判換算17-27.5mm相当)

超広角レンズが苦手な理由。パースペクティブが強いために、主要被写体に正対するとか、グッと踏み込むとか、特定の部分の線で垂直・水平だしをするとか広角ならではの気遣いをしないと心地よい写真が撮りにくいところです。とは言っても、肉眼での視覚とはあきらかに異なる見え方をするのでそこがまた面白い。

この「HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW」というレンズが発売されたときに、「これは…早くK-3 Mark IIIが発売されればなぁ…」と思っていたので、あの時の気持ちを嘘にしないためにも2021年4月にK-3 Mark IIIを手にしてから“直ちに”購入したレンズのひとつです。

 

写真自体は毎月2万枚前後撮っているもののコロナ禍の巣籠でこのレンズに向いたシーンがなかなか用意できませんでしたが、いくつかのシチュエーションで撮ってみた限り、新世代スターレンズらしい気持ちのよいコントラストと、細部描写の先鋭さを感じさせてくれました。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/800 感度:ISO100 ホワイトバランス:晴天 カスタムイメージ:鮮やか

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:16mm 露出モード:M 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/500 感度:ISO100 ホワイトバランス:晴天 カスタムイメージ:鮮やか

2021年の夏、1歳の息子を担いで見に行った向日葵。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:18mm 露出モード:M 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/500 感度:ISO100 ホワイトバランス:晴天 カスタムイメージ:鮮やか

無理やり記念撮影をしましたが、息子の不機嫌により滞在時間は10分未満…。
熱射病もこわいのでささっと撮ってそそくさと退散しました。

 

わたしみたいに超広角が苦手な人は、縦位置構図を多用するといいと思います。広角レンズは広大なフィールドを収めたくなりますが、使いこなしのコツとしては狭いところに潜り込んでいくことだと思います。

住宅の屋内写真で超広角レンズの写真が多用されているように、狭いところを広く撮ろうとするとパースの効いた超広角らしい写真が楽しめます。

以下からは、撮影仲間である商品企画の大久保に連れられて、高速道路のジャンクションを撮りに行ったときの写真です。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F14 シャッタースピード:1/200 感度:ISO100 ホワイトバランス:曇天 カスタムイメージ:銀残し(調色シアン)

「縦位置構図」×「狭いところに潜り込む」ことでパースペクティブを活かしたダイナミックな写真が撮れました。渋い色調はカスタムイメージ「銀残し」。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F8 シャッタースピード:1/80 感度:ISO100 ホワイトバランス:色温度指定(5100K、Amber1, Magenta4) カスタムイメージ:リバーサルフィルム

カスタムイメージ「リバーサルフィルム」でメリハリのある仕上げに。画面端に伸びるオレンジのラインがワンポイントです。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F8 シャッタースピード:1/125 感度:ISO100 ホワイトバランス:色温度指定(5100K、Amber1, Magenta4) カスタムイメージ:リバーサルフィルム

イエローの車両が並んでいたところを撮影。超広角スナップ、シチュエーションを選ぶとなかなか面白いです。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F8 シャッタースピード:1/320 感度:ISO100 ホワイトバランス:色温度指定(5100K、Amber 1, Magenta 4) カスタムイメージ:モノトーン(フィルターイエロー)

モノクロで露出を切り詰めることで、ジャンクションのシルエットと間に抜ける空のコントラストを表現してみました。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F14 シャッタースピード:1/160 感度:ISO100 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:リバーサルフィルム

青空の色を出すためにホワイトバランスを太陽光に変更。

 

最後はおまけで、別レンズをメインに初めての工場夜景を撮ってみたときの写真を。

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F13 シャッタースピード:15sec 感度:ISO100 ホワイトバランス:曇天 カスタムイメージ:風景

 

PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW 焦点距離:11mm 露出モード:M 絞り:F13 シャッタースピード:30sec 感度:ISO200 ホワイトバランス:マルチパターンオートWB(Blue 4, Magenta 2) カスタムイメージ:リバーサルフィルム

 

「まぁ良いに決まってるか」、そんな撮り心地の超広角レンズです。

 

〔こちらの記事でご紹介した製品の情報はこちら〕

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