皆さん、こんにちは。画質設計をしているMIYAと言います。
夏天(KATEN)の画作りを担当したので、少しお話させてください。
数値評価よりも官能評価を重視して作り出されるPENTAXならではの色表現で自分だけの写真表現が可能な「カスタムイメージ」
レンズごとに異なる個性、感性を有し、数値では測り切れないこだわりや、空気感をも写しだすPENTAXの代名詞とも言える「Limited Lens」
この2つを組み合わせることで何か面白い事が出来るんじゃないかなぁという所から今回の試みはスタートしました。
画質設計者とレンズ設計者で様々な議論を交わし、さら春夏秋冬、四季折々の景色を組み合わせる事でPENTAXでしか味わえない写真表現を愉しんでもらおうと「カスタムイメージSpecial Edition」が誕生しました。
その第一弾「夏天(KATEN)」
言葉で説明する前に、まずは写真をどうぞ!
この濃い青を表現したかったんです!
加えて雲のディテール、夏のまぶしさが表現出来る画作りとなっています。
多くの夏空写真を集め、夏天(KATEN)で目指した理想的な青空になるよう、様々にチューニングした画像を作成し、数値評価ではなく官能評価で、さらにチューニングを繰り返し完成したカスタムイメージです。
PENTAX史上最高に濃い青となっています!
[開発豆知識] 濃く気持ちの良い青を表現する為に色相をマゼンタに寄せ、明度を落とし、さらに、彩度ではなくトーンで色を乗せるといった微調整を繰り返して設計。カスタムイメージ「リバーサルフィルム」とも違った色表現になっている。それぞれのカスタムイメージでの違いをお愉しみください。 |
パートナーレンズに2本の広角レンズを選んで、青に焦点をあてて検討を進めることで画作りの方向性もすぐに固まり、レンズとの相性抜群のカスタムイメージが出来上がりました。
アイコンも夏の濃い青空と眩しい雲を表現したものになっているので見てみてください!
夏天(KATEN)で撮影するようになると、ファインダーをのぞいて空を見上げる機会が増えました。(ほんと足元に注意しながら撮影してくださいね!)
次の3枚の写真はどれも同じ場所から夏天(KATEN)で撮影した夕焼け空の写真です。
青だけではない、様々な空色を表現するのも面白いカスタムイメージになったのかなとも思います。
今回の「カスタムイメージSpecial Edition」はPENTAXにとって今までにないチャレンジングな企画です。
一眼レフでレンズを交換してファインダーを覗き、撮影される写真を想像しながら愉しんでもらうきっかけの一つになればと思っています。
引き続き秋、冬、春に「カスタムイメージSpecial Edition」をリリースしていく予定ですので、楽しみにしてもらえたらと思います。(まだ画作りが完成してないものもあり、どんな写真が撮れるか私自身ワクワクしながら開発していきます…)
この夏は夏天(KATEN)を使って愉しんでください!