メカ設計のマネージャーをしています飯川です。
今回は、カスタムイメージ「九秋(KYUSHU)」を初めて使ってみた時のお話をご紹介したいと思います。この記事に掲載している写真は、開発段階で撮影したものです。少しはやめの秋作例なのでご容赦ください。
カスタムイメージ「夏天(KATEN)」の撮影で、すっかり空を見上げ、広い景色を追うようになってました。
広角縛りの撮影にもだいぶ目が慣れてきたころ、秋のカスタムイメージの撮影を始めたのです。
最初に「九秋(KYUSHU)」サンプル画像を画質設計担当のMIYAさんに見せてもらったとき、思わず「そうきたかー」って言ってしまいました。
2021年のオンラインイベントの企画のひとつ「HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRの開発者バトル」のときの撮影イメージもあって、私の想像してた秋カスタムのイメージが「彩度は高め、鮮やかな紅葉色!!」だったのです。
〔私の秋に対する脳内イメージ〕
自分の“秋”のイメージとの違いを感じ、これは難しいぞ…どうするか…。と悩んでいたところに他の開発メンバーからの作例や、実写後のコメントをもらいました。
〔YOHさんの作例〕
〔Kazuさんの作例〕
「夏天(KATEN)は仕上がりがわかりやすい、期待値が想像しやすい」
⇒そうだよねー。夏のまぶしさ、空の青さ、雲の白さ、自分のイメージと重なるのでよくわかるわ。
「九秋(KYUSHU)はどんな仕上がりになるんだろう?というワクワクがあります」
「実物からの色変化が面白いです。これを撮ったらどうなるんだろう、という楽しみがあるんです」
⇒実物との違い?被写体によって違うの?赤は朱になってるけど…。こりゃ撮りに行くしかないな。と腹を決めて、撮影開始!!
今回の機材は、「PENTAX K-1」と「HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited」と「 HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited」。
K-1とAPS-C用レンズのHD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited の組みあわせはYuzu編集長に怒られるかもしれませんが(K-1非対応レンズ)私のお気に入りのレンズなので、お供で連れていきます。
公園に入って一面の花畑が見えました。
光と影を写したほうがいいのかな…
近景を撮ってみると、花が際立ちます。青みがかった緑の締まり具合が、花を際立たせてくれる。
43mmの描写と合わせると、花が柔らかく、背景が締まって見えます。
光の当たり方で緑の発色の雰囲気が変わってきます。彩度が落ちているので、森のしっとりした雰囲気がでる感じです。
K-1とHD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited の組みあわせは、私、以前から常用しているのです。フルサイズ領域の性能が保証外なので、使用する場合は自己責任になりますが、HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limitedって、使い方によって十分フルサイズでもいけるんです。
DA 70mmF2.4Limitedを、あえてFF画角で撮影して、周辺の甘い描写を使うことで、中心の被写体を引き立たせる効果が期待できます。
上記に加えて前後のボケ味のバランスがよいので、マクロ撮影的な表現ができるのです。
K-1 やK-1 Mark IIお使いの方は、クロップ設定を「FF」にしていただければ、DAレンズでも35ミリ判の画角で撮影できます。
パンケーキレンズは、複数のレンズの持ち運びに適していますし、レンズを付け替えての描写変化を楽しめます。
今回はK-1での撮影でしたが、K-3 Mark IIIの撮影も試してみたいと思いました。
見たままの描写とはちょっと違いますが、秋の儚さを想像しながら撮り歩く,
いろいろなシチュエーションでの絵作りを楽しめるカスタムイメージだと思います。
実際、私も、撮った後の画像を確認しながら、公園を右往左往することになってしまい、たくさん歩くことになりました。(汗)
パートナーレンズも持ち運びには苦にならない”秋のパンケーキ祭り”になってます。
今回連れていかなかったK-3 Mark III+DA21mm、40mm&お気に入りの70mmで街中スナップもいいかも…。
夏は夏天で、広い景色を見て撮影していたのですが、秋は九秋で、いろんな場所へ散策しながら撮影することになりそうです。
〔関連情報〕
>>PENTAX K-1 Mark II製品ページ | 機能拡張FW
>>PENTAX K-3 Mark III製品ページ | 機能拡張FW
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