今回は青のモノクロームです。カメラは PENTAX K-3 Mark III Monochrome なのに青なんです。これは調色という機能でマイナスの設定すると使えます。調色をプラスに設定るすとアンバーになりますが、今回はクールな印象を作りやすい青にしました。

左:レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード (調色-2)/ デジタルフィルター:ハイコントラスト 影の部分を引き締めてクールな印象にしたブルーの調色。今回の青のモノクロームはこのイメージ

右:レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.0EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ソフト(調色+2) 明るめの露出で柔らかな印象にしたアンバーの調色。左右で狙い方が違うのはそれぞれのイメージに合わせるため

カメラとレンズ

カメラ:PENTAX K-3 Mark III Monochrome
レンズ:HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited(以下 DA21Ltd) / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited(以下 DA15Ltd)

クールな青

クールな青を作るためにはカスタムイメージ:ハード + デジタルフィルター:ハイコントラストを使います。

今回の設定
カスタムイメージ:ハード 調色 -2 / キー -2 / コントラスト +2 / コントラスト(明部)+1 / コントラスト(暗部)-1 / ファインシャープネス +1
デジタルフィルター:ハイコントラスト 1

この設定はカスタムイメージ:ハードはデフォルトより弱めて、デジタルフィルター:ハイコントラストでコントラストをつける感じです。

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.0EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト この設定で撮影すると空の深みを表現しやすく、青の色もはっきりする

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.0EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード  ほぼ同じ条件でデジタルフィルター:ハイコントラストを使わないと青のクリヤーさが弱くなるのでクールな印象も弱くなる

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -0.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト シャープな印象に深みを加えるために露出はアンダーにする

この設定を使うときの注意点は露出補正でアンダー気味にして影をしっかりしめてクールさを強調することです。

撮影したのは銀座の路地裏

銀座には華やかなイメージがありますが、実は路地裏も楽しいところです。大きなビルの隙間を抜ける路地がいくつもあって、その先に一軒家がある。そんな路地もあるので是非散策してください。今回はJR有楽町駅からJR新橋方向に歩きました。

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.0EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 少し曲がっている路地はお気に入りのポイント午後の早い時間なら光のアクセントも楽しめる

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.3EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト  路地裏に行列店を見つけたので、少し離れたところから光の印象をメインにしてその雰囲気をまとめた

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.0EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト ビルとビルの隙間にある豊岩稲荷神社さん。次に行こうと思ってもたどり着けない場所でもあえて地図アプリに頼らず出会いに賭ける

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -0.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 細い路地裏を抜けるとカラスが出迎えてくれた

路地裏の楽しみ方は迷子になることです。これは路地裏に限らず街で撮影するときの楽しみ方にも共通します。便利な地図アプリを使えば、迷うことなく目的地にたどり着くことができます。しかし、それでは小さな出会いを見過ごします。少しゆっくり歩きながら気になる隙間があれば入ってみる。そんな感じで路地裏の迷子を楽しんでください。幸い銀座の路地裏では怖い思いをするとはまずないはずです。

クールはシンプルに

今回使ったレンズは広角レンズです。その広さを使って勢いを感じる撮り方もできますが、この設定を使うときは画面の中をシンプにしてクールを目指しましょう。

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.0EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 新橋駅前にあるニュー新橋ビルの特徴的な外観の一部分だけを切りとった。あえて光の入らない日陰にすると形の連なりに集中しやすい

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -1.3EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 光の印象を強くするためのアンダー露出は画面の中を整理する手助けもしてくれる。さらにしゃがんだローアングルで画面の中を整理した

レンズ:DA21Ltd / プログラムオート / 露出補正 -0.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 休日なら中央通りの歩行者天国もおすすめ。あえて人が少ないタイミングで撮るのがクール

 

レンズ:DA15Ltd / プログラムオート / 露出補正 -0.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 超広角レンズは遠近感を強調するとクールな印象が強くなる

レンズ:DA15Ltd / プログラムオート / 露出補正 -0.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 銀座らしい?ショーウィンドーは少し傾ける

レンズ:DA15Ltd / プログラムオート / 露出補正 -0.7EV / ISO感度 AUTO / カスタムイメージ :ハード / デジタルフィルター:ハイコントラスト 隙間から狙ってレンズの広がりを抑えた

広角レンズを使ってクールにするにはアングル選びが大切です。今回は2本のレンズを使っていますが、それぞれ別の日です。これはアングルを極めるためには1本の単焦点レンズで探すことを繰り返すのが大事だからです。

まとめ

モノクロ専用機で色つきと言われたのが今回の設定です。調色の色をどのように再現しているのかは不明(笑)ですが、フィム時代から調色は銀の劣化を防ぐための手段として使われてきました。そして、今回の設定は PENTAX K-3 Mark III Monochrome の階調再現力の豊かさを少し犠牲にしています。それでもたまにはクールに決めてください。

今回のあんこ

三鷹の甘味処 たい焼き「すえき」さんの「いちご大福」
今回のあんこは「いちご大福」。お邪魔したのは三鷹の甘味処 たい焼き「すえき」さん。JR三鷹駅の南口から543mの路地裏にひっそりただずんでいます。細い路地を入るので最初はちょっとわかりずらいかも、さらに月・火 定休日で営業時間・定休日は変更となる場合があるそうで、来店前に店舗にご確認ください。となっています。と、少し敷居が高そうですが、なかなか美味ないちご大福で、いちごの酸味と絶妙にマッチするほのかなあんこの甘みにお餅のしっとりとした柔らかさが絶妙ハーモニーを奏でていました。ぜひ一度お試しください。今度はたい焼きを食べに行こうと思います。