※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは、ライターの朝倉です。「私、Limitedレンズが好きです」シリーズ、6本あるDAリミテッドもようやく折り返し、今回はHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited(以下、DA40Ltd)のお話です。

このレンズ、いわゆる”パンケーキレンズ”と呼ばれる薄型のレンズで、smc時代からご愛用いただいている方も多いのではと思います。もちろん薄さだけでなく、写りも抜群に良く、メリハリと立体感の両立した描写力と、円形絞りによるやわらかなボケ味が魅力的なレンズです。
今回は、「こんな風に使うと楽しいよ」という、朝倉のDA40Ltdオススメの使い方をお伝えしたいと思います。

1.  「今日はこれ一本だけで出かける日」にしてみる

35ミリ換算で60mm 相当となる本レンズ、標準レンズよりも少し長く、中望遠レンズよりも少し短いこのレンズは、一本だけで持ち歩くには少し不便なのですが、それをあえて一日かけてやってみると良いと朝倉は思っています。すると、このレンズを使うコツや楽しさやわかるようになるんですよね。

それをやっておくことで、他のレンズと一緒に持ち歩いたときにも「ここはDA40Ltdの出番だ!」と自然と思えるようになります。

2. ボケをとことんコントロールする

この焦点距離と開放F値2.8、円形絞りが相まって、やわらかで魅力的なボケの表現ができるこのレンズを最大に楽しむために、撮影距離とF値の組み合わせを考えて撮ると、このレンズをもっと楽しめます。

皆さんご存知かとは思いますが、被写体との撮影距離が近ければよくボケて、撮影距離が遠くなるとボケにくくなります。またF値が小さいほどよくボケて、F値を大きくすると手前から奥までピントが合うようになります。

そもそも焦点距離が短いレンズ(広角)はボケにくく、長いレンズ(望遠)はボケやすいので、なかなかボケのコントロールが自分の思い通りにいかないのですが、その二つの関係をうまく組み合わせて、自分が「最高に気持ち良い」と思えるボケを作り出すのに、絶妙に良いレンズなのです。

やわらかなボケがたまりません。

 

自分の良いなと思うちょうど良い範囲を切り撮れる感覚が良いです。

3. 縦構図で撮ってみる

適度な圧縮効果と縦構図の奥行き感。

次回に書く予定のHD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limitedの時にも同じことを言おうと思っていますが、中望遠レンズは縦構図で撮るのがオススメです。

画角の狭い中望遠レンズは、一つの被写体にグッと寄るような写真になりがちですが、縦構図を使うことで、縦方向の空間に奥行きを表現できます。それによって狭さや窮屈な感じがしなくなるんですよね。適度な圧縮効果と縦構図の奥行き感が個人的には大好きです。

縦構図をうまく使うことで画角の狭さを感じない画が撮れます。

4. HD PENTAX-DA 21mm F3.2AL Limitedと一緒に使ってみる

最初に「一本だけで使ってみる」と言いながら、早速覆していますが、このレンズはHD PENTAX-DA 21mm F3.2AL Limitedと一緒に使うのが最高に楽しいと思います。

どちらをメインレンズにするかは人によって違うと思いますが、40mmでグッと力のある画を撮り、21mmでスッと引いたパースの効いた画を撮る。そんな違う表現を楽しむことができる2本のレンズが、どちらも非常にコンパクトなので、この2本を持って歩くのは荷物も少なく全く苦にならず、どこまでも歩いて行けるような気分になります。

 

「私、Limitedレンズが好きです。」シリーズHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited編、いかがでしたでしょうか。
次回はHD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited編をお届けしたいと思います。それではまた。

 

2019年8月19日(月)の投稿より