※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは、ライターの朝倉です。朝倉の「私、Limitedレンズが好きです」シリーズ、DA15Ltd、DA21Ltdに続き、今回はHD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited(以下DA35Ltd)のお話です。

先週、先輩ライターのAndyがKPにDA35Ltdをつけて江古田の街を歩いた記事を書いていたので、「うっ…先を越された…どうしよう…」と思ったのですが、まぁせっかくシリーズで書いてきたので、2週連続DA35Ltdの記事になりますがお付き合いください。(「大切なことは2回言う」と言いますし。)

>>こちらもどうぞ:江古田の街をLimitedで。(Andy)

さてさて、DA35Ltdですが、DA Limitedシリーズの中でも持っておられる方が最も多いと言っても過言でないぐらい、愛用いただいているレンズだと思います。

その理由は「標準レンズとして使いやすいこと」と「マクロレンズとしても使えること」ではないでしょうか。

小型軽量な万能レンズとして、一本だけ持ち歩くのに最適なレンズ、それがDA35Ltdだと私は思います。
そんなDA35Ltdの朝倉的オススメポイントは以下の4つです。DA35Ltdで撮ったそれぞれの写真と共に見ていただければと思います。

1. クリアでヌケの良い描写

朝露に濡れるねこじゃらし。クリアな描写が水滴のきらめきも表現してくれています。

Limitedレンズに共通する特長のひとつでもある、「クリアでヌケの良い描写」ですが、「”ヌケが良い”ってどういう意味?」という質問をよく受けます。

“ヌケが良い”というのはストレートに言うと、レンズから入ってきた光がレンズの中を通ってセンサーまで綺麗に到達することです。

例えば、映画館で投影された映像を見ている時に、前方の扉が開いて横から光が入ってきたら、映像が白っぽくボヤっとなってしまいますよね?それが”ヌケが悪い”状態です。カメラでも同様に、センサーに到達する必要な光以外の余分な光がレンズ内で内面反射することで、映画館の扉が開いたようにセンサーに当たる光がボヤっとしてしまい、色が薄くなったりコントラストが落ちたりします。

Limitedレンズはその余分な光を徹底的に抑え、”ヌケの良い”描写にしています。このDA35Ltdもヌケが良く、クリアな描写をしてくれるので、どんな被写体に対しても思い通りの表現が可能なのです。

2. 奥行きのある柔らかなボケ

柔らかいボケと背景の点光源の玉ボケが綺麗です。

これもまたLimitedレンズの特長ですが、DA35Ltdはボケが非常に綺麗です。ただただボケが綺麗なだけでなく、ボケに奥行きがある。ピントが合っている部分とボケている部分がパーンと別々のもののように分かれているのではなく、ピントが合っている部分からボケている部分まで連続して繋がっている、DA35Ltdはそんなボケ方をしてくれます。

HDバージョンのDA35Ltdは円形絞りになっているので、写真のような点光源が玉ボケをしてくれて、良いアクセントになります。

3. 等倍マクロでありながら広い画角

画角の広いDA35Ltdであれば、ツバキの花を絡まっている金網と共に緩やかなパースで表現できます。

これは先週、Andyが書いていましたが、DA35Ltdはマクロレンズでありながら、短い焦点距離で広く写すことができます。背景を入れることでその被写体のアップ写真ではなく、ストーリー性のある表現が楽しめます。

4. いつでも持ち歩けるサイズとカッコ良さ

偶然に出会った最高の景色を残せるのは、小さくて軽くてちょうどいいレンズだからこそ。

標準レンズとして一本つけて持ち歩くのに、サイズはとても重要です。いつでもどこでも持って行けるというのは写真を撮る上で最大の武器で、ふとした時に出会う、最高のシーンにカメラを持っていないなんて勿体ない。

仕事に向かう途中で朝の光が綺麗だったり、買い物に出かけた帰り道に何とも言えない色の夕日に出会ったり。そんなときに、DA35Ltdをつけたカメラをカバンの中に入れておけば、写真が残せるんですよね。

一本だけ持って行く時に、オールラウンダーなレンズとして、常に持って歩けるのがDA35Ltdの最大のメリットだと思います。

「私、Limitedレンズが好きです。」シリーズDA35Ltd編、いかがでしたでしょうか。
次回はHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited編をお届けしたいと思います。それではまた。

 

2019年7月15日(月)の投稿より