※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは、ライターの朝倉です。「私、Limitedレンズが好きです。」シリーズ、前回のDA15LtdからDAリミテッドシリーズでリスタートしました。

さて今回はHD PENTAX-DA 21mm F3.2AL Limited(以下DA21Ltd)のお話です。

このDA21Ltd、実は思い入れのあるレンズでして、その当時付き合っていた彼女(今の妻)に「K-5に合う単焦点レンズが欲しいんやけど何がいいかな?」と聞かれ、「これとこれがいいよ」とお勧めしたのが、DA21LtdとDA40Ltdの2本でした。(当時はsmc)

その時は「女の子やし、小型で持ち運びが良いレンズがええやろ」という軽い気持ちでお勧めしたのですが、実際に自分でもその組み合わせで使ってみるとそれだけじゃなかったことに気づきました。(“Limitedレンズのオススメ組み合わせ”についてはまたいつか記事にします。たぶん。)

さて、思い出話は置いといて、このDA21Ltdのどこが良いかというと、「21mm」というその絶妙な焦点距離です。35mm判換算で32mm相当のDA21Ltdは、28mmと35mmという代表的な広角~準広角のまさに中間の焦点距離。

広角レンズを使う時には昔から「広角レンズで撮る時は一歩前へ」とよく言われますが、このDA21Ltdの画角はパッと見ていいなと思った景色から一歩前へ出る、その「一歩分の景色を抜き取った」写真が撮れます。

街を歩いていた時に出会った可愛い看板と赤い壁。

もちろん、28mm相当のレンズで一歩寄って撮るのも良いのですが、その一歩で広角レンズらしいパース(遠近感)の強調された写真になります。「パッと見ていいなと思った景色」は人間の目で見て感じているのでもちろん印象に残っているイメージのパースはそこまで強くはありません。人間の目で見た遠近感に近い雰囲気で街をワイドに切り撮れる、それがこのDA21Ltdが絶妙な焦点距離である理由なのです(個人的な見解ですが)。

路地を歩くのにちょうど良い画角。

もちろん、寄れば広角レンズらしいパースのついた写真も撮れますし、引いて撮れば標準レンズのような楽しみ方もできます。

グッと寄れば広角レンズらしいパースの効いた写真が撮れます。

それと、やっぱりこのレンズの最大の特長は小型軽量なこと。KPに装着すると、この組み合わせでどこまでも歩いて行ける気持ちになります。フードのデザインが相まって、見た目も最高にカッコイイんですよね。

いつでもどこでも持っていける、このサイズ感がたまりません。

持っているだけで気分が高まるカメラとレンズ。そういうところも、私がLimitedレンズを愛してやまない理由のひとつです。

「私、Limitedレンズが好きです。」シリーズDA21Ltd編、いかがでしたでしょうか。
次回はHD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited編をお届けしたいと思います。それではまた。

 

2019年6月17日(月)の投稿より