8月のお題は…『窓から見た構図』
窓から風景を見ると、外の光景がとっても素敵に見えることがあります。それは窓枠が期せずして額縁の役割を担っていて、フレーミングされるからです。窓枠を利用した写真を撮ってください。
ハービー・山口 師範からの8月のお題は『窓から見た構図』でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。
8月の挑戦者その4:akeさん
窓からふと外を見ると蔦が額縁のようで、とても美しいなぁとシャッターを切りました。
大阪府在住、女性。ファインダーから見える世界がとても好きですPENTAX K-3IIとsmc PENTAX-DA12-24mmF4ED AL[IF]で撮影。
師範の判定結果は・・・
●
●
●
残念ながら・・・
窓からの風景ですが、遠く見える太陽に照らされて金色に輝く球体の建築物が、この窓から見える風景の特殊性を語っています。窓枠越しに撮影したことでこの球体が額縁に入った作品の様に見えます。球体を持つ建物をそのまま撮影するより、こうした工夫が写真の魅力につながります。
しかし、手前の樹木がバランス的に重く、言い方を変えれば邪魔になってしまっています。画面の左右と下の部分の樹木を大幅にカットして、画面の中央部分をもっと見せるとスッキリすると思います。
8月の挑戦者その5:hamuphiさん
「窓からの構図」という主旨から外れているかも知れませんが、暑い中かわらずに、
この窓の前で調理してくれいる事に敬意を表し撮影しました。
神奈川県在住、男性。単焦点メインで撮影しております。PENTAX K-1とsmc PENTAX-A 50mmF1.4で撮影。
師範の判定結果は・・・
●
●
●
もう一歩!
窓を背景に台所用品が配置されています。暑いにも関わらず、毎日料理を作って下さる奥様への感謝の気持ちが撮影時の心持ちとしてあるということです。ありのままの台所の窓辺の光景ですが、撮影に際しては一つ一つの配置が良く考えられていて、かなり気を遣ったことと思います。
これが普段からの飾らぬ様相なら、台所を預かる奥様のセンスが素晴らしいということになります。いずれにしましても、写真には撮影者の心の内側が見え、室内の模様には、そこを預かる人の性格が表れてくるものです。
また窓越しに日光が差し込んでいますが、この陽の入り方、撮影時間の選択など、良く考えられていると思いました。今後、この写真のように、人物は写っていなくても、人物の性格を写すというテーマは成立するなと思いました。
8月の挑戦者その6:Switch.さん
車中で一休みしたときに見えた風景です。
窓が半分しか開かないのでそれがかえって面白いなぁとおもって撮影。
フリーソフトで現像時にティールアンドオレンジに。
群馬県在住、男性。多趣味(ピンポン・将棋・写真・etc)ですが、その全てが下手な横好き、趣味を楽しむには最高レベルだとおもいます。(汗)Switchは両利きで左右切り替えができるからです。Qシリーズ大好き。PENTAX Q-7と02 STANDARD ZOOMで撮影。
師範の判定結果は・・・
●
●
●
お見事!
車の窓から外に駐車している車を撮影しました。画面の中の車を数えると16〜17台写っています。ウインドーを半分開けた状態で撮りましたから画面上部は露出がオーバーになっています。この露出の違いや木漏れ日などの要素から、単なる車のウインドー越しの風景に留まらず、光のドラマが美しい構成になっています。
アメリカの写真のムーブメントであるニューカラーという作風を感じます。何気無い光景ですが、見れば見るほど味に気付くのです。ウインドーを半分開けたことなどもそうですが、さりげない工夫が大きな差を生むものです。
Switch.さん免許皆伝おめでとうございます!「免許皆伝看板」「免許皆伝ミニ木札」をお贈りします!
hamuphiさんには「免許中伝ミニ木札」、akeさんには「門前払いミニ木札」をお贈りします!
記念品は10月上旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。
その他の投稿作品をご紹介
最後に、8月のお題の投稿作品の一部をご紹介させていただきます。
こちらは師範の評価とは関係なく、今後挑戦される方に参考にしていただけるよう編集部にて選んで掲載しております。
〔クリックで写真が大きくなります〕
以降のお題へのご投稿もお待ちしています!