こんにちは、ジョニーです。
K-3 Mark IIIではFxボタンが10個と従来機種から飛躍的に増加しました。
こんなにあってもどうしたらいいのか困る、という方もいらっしゃると思いますのでカスタマイズの参考例も交えながらお伝えしていこうと思います。
Fxボタンをカスタマイズするには?
Fxボタンのカスタマイズはカスタマイズメニュー2「Fxボタン」にて設定が可能です。
詳細設定が可能な項目は画面下の中央にINFOボタンの操作ガイドが表示されています。その場合、INFOボタンを押すとカスタマイズ画面が表示されます。
Fxボタンの位置
10個になったFxボタンの位置と初期設定は以下のようになっています。
【十字キー(上下左右で4つ)】
PENTAXの一眼レフカメラにおける十字キーで呼び出す機能は上位機(PENTAX K-1系、PENTAX K-3系、PENTAX K-5系など)と、中級機(PETNAX KP、PENTAX K-70など)で配置が異なるため、併用している際に操作を間違えるという声がありました。
K-3 Mark IIIでは中級機からのステップアップ、上位機同士での買い替えや買い増し、フルサイズ機との併用など、様々なケースを想定しております。
どのユーザーも困ることなく操作できる方法について検討し、たどり着いた結論は十字キーをすべてFxボタンにすることでした。
ご自身の使っているカメラと合わせたカスタマイズをすることで、自然に操作していただけると思います。
【RAWボタン、SRボタン】
Limitedレンズなど、取り回しの良いレンズを装着している際にカメラの側面部の左手の親指で操作しやすい位置にあるボタンです。RAWボタンは従来機種からFxボタンの代表的なボタンでしたが、今回その上にあるSRボタンもFxボタンとしました。
【AEロックボタン】
PENTAXのカメラではAFの合焦と同時にAEロックを行う設定が可能です。
そういった使い方をする場合にAEロックボタンは使われないボタンとなってしまいます。
今回、撮影時のグリップ状態からすぐに押しやすいAEロックボタンもFxボタンとしました。
【再生ボタン】
PENTAXの操作系に対する考え方の1つにワンハンドオペレーションがあります。
左手は重量級のレンズを持ったまま、右手でカメラの操作が出来るように考えられており、K-70やKP、K-1、K-1 Mark IIでは再生ボタンが右手側にあります。
初期設定ではファインダーの右横のボタンが「再生モード」になっていますが、K-5系、K-3系のようにファインダー左側に再生ボタンがあれば良い、というカスタマイズも可能です。
また、撮影した画像を転送したい場合は、再生ボタンを押して再生モードに移行するとき、そのまま再生ボタンを押し続けることでセットアップメニュー4「無線LAN設定」の「動作モード」を「オン」にすることができます。従来機種ではFxボタンを1つ割り当てる必要がありましたが、Fxボタンを1つ節約できるのでカスタマイズの幅が広がります。
【キーロックボタン】
ファインダー左側にあるキーロックボタンはKPでFxボタンとなっていたボタンです。上で話した「再生モード」も今回カスタマイズ機能になっているため、K-5系やK-3系で再生ボタンと消去ボタンが隣り合わせが良い、という方にはカスタマイズが可能になります。
【測光モードボタン】
ファインダー左側にあるもう一つのボタンです。ファインダーを覗いたままだと操作しづらい位置ですが、ライブビュー用の機能や画面を見ているときに設定する機能などを割り当てると効果的です。測光モードこそファインダーを覗いたまま設定がしたい方はスマートファンクションや右手側のFxボタンに設定することも可能です。
K-1、K-1 Mark IIに近い操作系にするカスタマイズ例
【初期設定からの変更点】
SRボタン:キーロック
キーロックボタン:ワンタッチLV
KPに近い操作系にするカスタマイズ例
【初期設定からの変更点】
キーロックボタン:自動水平補正
下ボタン:ホワイトバランス
左ボタン:フラッシュモード
右ボタン:ドライブモード
KPよりボタン数が多いのでよく使う機能を割り当ててご利用ください。
※上ボタンをISO感度に割り当てることが出来ません。ISOボタンを使用してください。
ISO感度のオートと固定値を頻繁に切替えたい場合、以下のカスタマイズを行うことでISOボタンの機能がISO感度オートに戻る動作に出来ます。
設定1.電子ダイヤルのカスタマイズでISO感度を前電子ダイヤルか後電子ダイヤルに割り当てる。または、S.FnダイヤルをISO感度かE-DialのISO感度を割り当てる。
設定2.カスタマイズメニュー2「ワンプッシュISOオート」をオンにする。
K-3、K-3IIに近い操作系にするカスタマイズ例
【初期設定からの変更点】
キーロックボタン:再生モード
再生ボタン:ワンタッチLV
下ボタン:フラッシュモード
K-3のフラッシュポップアップボタン、K-3 IIのGPSボタンは該当の機能がないので、よく使う機能を割り当ててご利用ください。
K-5、K-5II、K-5IIsに近い操作系にするカスタマイズ例
【初期設定からの変更点】
キーロックボタン:再生モード
再生ボタン:ワンタッチLV
下ボタン:フラッシュモード
フラッシュを内蔵してないためフラッシュポップアップボタンがありません。よく使う機能を割り当ててご利用ください。
ワンタッチLVとは?
K-5系、K-3系、K-1系の話の中で出てきた「ワンタッチLV」について少し補足をします。
普段は光学ファインダーで撮影していて、たまにライブビューを使うような方に向けた機能として「ワンタッチLV機能」を搭載しています。
ライブビューで電源をオフにして、そのままファインダーを覗いて電源をオンにしたところライブビューが始まってしまった、ライブビューは一時的に使って次に電源をオンしたときには光学ファインダーで撮影したい、という社内からの要望がありました。
K-3 Mark IIIで買い替えや買い増しを想定している方々にも必要とする方がいらっしゃるだろうということで採用しました。
カメラ上部の静止画/LV/動画切替ダイヤルを静止画(光学ファインダー)に設定して撮影している際、登録したFxボタンを押すとライブビューに、もう一度押すと光学ファインダーの撮影に戻ることができます。
今回はFxボタンのカスタマイズを中心に説明してきました。
次回はスマートファンクションのカスタマイズについてお伝えしていきます。
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