PENTAX official企画『#カメラおたくの裏の顔』

カメラ、写真を好きになる人たちにはどんな共通点、特徴があるんだろう?
そんな議論で盛り上がったPENTAX official編集部員が、試しに自身の“裏の顔”を明かしていきます。

本記事は、おたくでありつつも家族と過ごす時間も大事にしている、こっしぃによる記事です。
(PENTAX official編集部)

 

ども、”こっしぃ”です。

新型コロナウィルス感染拡大防止が叫ばれている昨今、室内の活動が制限されていることもあり、比較的感染予防対策をとりやすい屋外の活動の一つとして、キャンプが注目されています。

職場にはキャンプ愛好家が何人もおり、また住居地がキャンプ熱の高い埼玉県ということもあって、私もキャンプに親しむようになりました。

我が家のアウトドアライフはかれこれ7、8年前、当時幼稚園児だった子供たちを川遊び(埼玉県民の習性です)に連れて行くついでに、日帰りBBQをするようになってから本格化しました。初回は現地で用具をレンタルしてやりましたが、2回目は小さいグリル(パーティボウルグリル(Coleman))を買って行いました。テーブルとベンチのセット(ナチュラルモザイク ファミリーリビングセット/ミニ(Coleman)、ちなみに後継機の同プラスはテーブルにパラソル用の穴が開いているようです)も買って、最低限のBBQセットを用意したので、カメラで言えば、コンパクトカメラを買って写真を始めたところ、という感じでしょうか。

3度目のBBQがカンカン照りで熱中症寸前だったので、日よけが欲しいなとなり、Colemanのパーティーシェード300 を買いましたが、デビューはテントをレンタルしての一泊キャンプとなりました。また、最初の炭焼きグリルがローポジション専用だったため、立って使うものが欲しいなということで、LOGOSのステンチューブラルMを購入しました。これは「お掃除楽ちん」と銘打たれているように、火床にぴったりはまるアルミカバーが用意されていて、火床が肉汁などで汚れないし、カバーごと外すだけで灰が処分できるので便利です(これも今は後継機になっているようです)。

また、朝はコーヒーが飲みたいなとなり、キャンプでのコーヒーならパーコレーターでとすり込まれていたこともあり、LOGOSのステンレスパーコレーターと、SOTOのレギュレーターストーブST-310を買いました。ST-310はガスカートリッジがカセットコンロ用のCB(Cassette Gas Bombe)缶なのでとっつきやすく感じたのと、炭の火付け用に買った、同じくSOTOのガストーチ、フィールドチャッカー ST-450 とガスボンベを共通化できるのとが決め手でした。五徳のサイズがパーコレーターにちょうどいいので、別のバーナーを買った後もこのセットで使用しています。

2回ほどキャンプ場でテントをレンタルした後、ついに自前のテントを購入することにしました。例えるなら一眼レフデビューしたような感じかと思います。組み立てやすく風に強いドーム型がいいと判断し、お手頃価格で初級者に人気のsnow peakのアメニティードームMを選択しました。使い勝手が良く、キャンプに行くと結構見かけるのも頷けます。畳んでキャリーバッグに入れた状態が比較的小さいのも助かります。

本格的にキャンプに行くようになると、炭焼きグリル以外にも調理手段が欲しくなり、手始めにカセットコンロと鍋セットを買いました。カセットコンロは風に強いことを売りにした機種(Iwataniの カセットフー 風まる:今はIIになっているようです)で、ケース付きなのも便利です。鍋セットはUNIFLAMEのfan5DXにしました。フライパン、大小の鍋に大鍋用のざる、ライスクッカーがセットになっていて、家族4人分の調理にはうってつけのサイズと内容です。

以上、私がキャンプにはまっていく過程を紹介してみましたが、キャンプ用品の集め方が、まさにカメラおたく的な思考に陥っている気がします。

  • 最初は最低限の機材で始めてみる
    どの程度はまるかも分かりませんし、あまりお金を掛けて機材をそろえてもすぐ使わなくなったりしたらもったいないので、最低限必要な機材だけ買って始めてみたりします。キャンプなら例えばテントとバーベキューセット、カメラなら初級一眼レフと廉価版標準ズームと言ったところでしょうか。
  • やってみると機材の不足を感じる
    実際にやってみると、いろいろ足りないものが見えてきます。あぁ、バーベキュー以外もやりたいなーとか、望遠が足りないなーとか…
  • 使ってみると機材に不満を感じる
    また、実際に使ってみると、機材に不満が出てきます。このテーブルはほっとくと自然に閉じちゃうなーとか、レンズが暗いなーとか…
  • 周りを見ると気になる機材がある
    同行する仲間や現地で見かける人が使っている機材が気になるようになります。あぁ、あのランタンは明るいなーとか、あのレンズは長いなーとか…
  • 暇さえあれば専門店を徘徊するようになる
    不足している機材を検討したり、不満を感じた機材に代わるものを探したり、はたまた人が使っていて気になった機材を確かめたりと、常に次に買いたい機材を物色しに頻繁にキャンプ用品店に通うようになります。そういえば昔は暇さえあればカメラ量販店に通っていました。
  • 毎回何か新しい機材やグッズを投入するようになる
    以上のことから、キャンプに行くたびに何かしら機材やグッズを買い足していく感じになります。撮影に行くたびにレンズを生やしたりしているようなものです。
  • 収納場所や運搬手段と機材の総量を天秤に掛けるようになる
    機材が増えてくると、カメラが防湿庫やカメラバッグに入るかどうかで買う買わないを判断するように、部屋に収まるかどうか、または車に載るかどうかで、買う買わない、持って行く行かない、を判断するようになってきます。場合によっては、車やカメラバッグを買い換えて、運べる量自体を増やしたりします。

さて、カメラおたくならではのキャンプの楽しみ方としては、もちろんキャンプの様子を写真に撮るということがあります。もっとも、キャンプ道具だけでとんでもない量の荷物になっているので、私の場合は高倍率ズーム一本で済ますことが多いです。どのような写真を撮ることが多いかを、ある日のキャンプ(2泊3日)を例に紹介します。カメラは PENTAX K-3 Mark III、レンズはsmc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR です。ちなみにAPS-Cで18mmはほぼ35mmフォーマットにおける28mmの画角に相当しますが、使用中のシェードの中で全景を撮るには若干狭いのが残念です。

初日、キャンプ場に着いてチェックインすると、まずはテントとシェードの設営ですが、完了するとつい一応全景を撮ってしまいます。一連の写真がどこに行った時にとった写真かわかりやすいようにという程度の意味合いです。

設営完了。シェードのサイドウォールのサイズが合っていないのは、後継機種(パーティーシェード300DX)用を無理矢理付けているため。

そのあと、夕食の支度中はなかなか撮っている暇が無いことが多いですが、大体できあがってくるとまた撮りたくなります。初日は手っ取り早く食べられるお肉が多いです。

そろそろ焼き上がり。

そして、夕食の準備ができると、その日飲むお酒と一緒に写真を撮ります。キャンプ場の地元のお酒を飲むのも私のキャンプの一つの楽しみなので、どんなお酒を飲んだかの記録になります。

初日は信州ワイン。アヒージョとともに。

二日目、朝はまずコーヒーを沸かすことから始めます。上で紹介したバーナーとパーコレーターを用意し、記録のためコーヒー豆の袋を撮影したら、コーヒーの粉と水をパーコレーターに入れて火に掛けます。

本日のコーヒー。長野県のスーパー、ツルヤのPB品ですが、再封止可能なパッケージになっているので便利です。パッケージが銀色なので、シェードの色が映っています。

レギュレーターストーブST-310には専用の点火アシストレバーST-3104を装着しています。

天気がいいので外で頂きます。テーブルはUNIFLAMEの焚き火テーブル。その名の通り焚き火用に購入しましたが、天板がステンレス製で、耐熱になっているので、パーコレーターなどを熱いまま乗せられて何かと便利。

次は、fan5DXのライスクッカーで、コーヒーを沸かしている間に吸水させておいた米を炊いていきます。バーナーが上で紹介したものと違いますが、これは、二つ同時に火に掛けたいこともあるので、ツインバーナーが欲しいなーと思っている時に、キャンプ用品店(WILD-1)に行った際に見つけたCB缶仕様のツインバーナー、UNIFLAMEのUS-1900です。ガスボンベを”ダブルマウント化”しなくて済む点に惹かれて即決しました。本体がアルミ製なので軽くて持ち運びしやすい上、汁受けはステンレス製なので、使用後の掃除がしやすいです(いつもウェットティッシュで拭くだけで済んでます)し、見た目も結構恰好いいので気に入っています。

火加減に注意して炊飯

他には焼き鮎をツインバーナーで炙って、目玉焼きと卵かけご飯と味噌汁で朝食としました。

2日目の朝食。焼き鮎は元々焼いてあるものを炙っただけ。箸は軽くスルーしていただければ。

さて、このキャンプでは新しくガスランタンを配備することにしました。それまで照明は利便性もありLEDランタンを使っていました。最初は様子見もあって、小さめのランタン(CAPTAIN STAGのレギュラーLEDランタンなど)を使っていましたが、想像以上に暗くわびしかったので、キャンプのたびに買い足すような感じで、Colemanのクアッドマルチパネルランタン、GENTOSのEX-1000CおよびEX-1300Dと、800~1300lmのLEDランタンを配備しました。しかし、そろそろ燃料を使うランタンも使ってみたいと思っていたところ、CB缶を使うガスランタンがあることが分かり、見た目も気に入ったので、UNIFLAMEのフォールディングガスランタン UL-Xを購入しました。CB缶に縛られているところは、レンズマウントに縛られてるのと似ているような気もしますが。

UNIFLAMEのフォールディングガスランタンUL-X(ガスボンベ未装着のためホヤ部分収納状態)。箱から出したばかりの製品出荷状態なので、まだホヤにはビニールがかぶっていて、蓋には青い防傷シールがついています。ちなみにテーブルは、車の積載スペースを捻出するために導入した、Colemanのナチュラルウッドロールテーブル クラシック(110)。最初に買ったファミリーリビングセット/ミニに比べ、広くなって縮めると小さくなって開いてるときに勝手に閉じないので言うこと無しです。

ところで、ガスランタンはまずマントルを空焼きしないといけないというので、夜に備えて準備することにしました。ホヤを外して付属のマントルを装着し、ライターで火を付けて、ガスを調節しながらしばらく燃やすと、マントルが真っ白になったので、無事空焼きが完了したようです。ホヤを戻して試運転すると問題なく点灯するようなので、まずは一安心です。

ガラスのホヤを外し、付属のマントルを装着したところ。

マントルにライターで点火したところ。

ガスを出したり止めたりしながらマントルを空焼き。ガスの勢いでマントルが丸くなってきます。

マントルが白く丸くなって、無事空焼き完了。

ホヤを戻して試運転。ちなみにこのUL-X、は2021年限定色で、通常は銀です。

夕食は、丸鶏を焼くことにしました。塩こしょうでもんだ丸鶏に、切ったタマネギやジャガイモ、おろしにんにくを入れ、ダッチオーブンに丸鶏を入れて焚き火台でしばらく焼くと、丸鶏のローストの完成です。

丸鶏にお塩をすり込みます。そのあと、鶏の中に切った野菜を詰め込みます。

丸鶏のローストの完成形がこちらになります。

正中線で切開していきます。

ちなみに、ダッチオーブンはUNIFLAMEの UFダッチオーブン10インチ です。スッキリとしたデザインとピッタリとした蓋の合わせ目、そして手入れの簡単さが気に入っていますが、ちょっと大きい鶏だとはみ出るので、もう一つ大きい12インチを買っても良かったかもと思ったり思わなかったりしているところです。

この日はそのほか、豚汁とごはんというメニューでした。もちろん、お酒も忘れてはいけません(というより、飲みながら料理しておりましたが)。

豚汁調理中。左の椅子は子供達用に色違いで2脚買った、Colemanの カップホルダー付きスリムチェア(廃番)。右は大人用にこれも色違いで2脚買った椅子 Helinox HOME DECO & BEACHの サンセットチェア。

豚汁とご飯が完成。

豚汁を盛り付けたシェラカップは、WILD-1の店舗限定カップ(埼玉 ふじみ野店)。学生時代をWILD-1発祥の地で過ごしたので知ってはいましたが、これほど通い詰めるようになるとは当時は思ってもみませんでした。

2日目のお酒は真澄

夕食後は、たき火をしながらお酒の残りを頂きました。

火を見ていると落ち着きます。焚き火台はLOGOSの焚火ピラミッドグリルEVO-M。後継機は五徳付きになっていて便利そう…

三日目、朝食は前夜残ったご飯を焼きおにぎりにしたのと、同じく残った豚汁に加えて、ソーセージを焼いて食べました。食べ終わるとすぐ撤収作業を始め、11時頃チェックアウトとなりました。

最終日の朝はとにかく簡単に。チェックアウト時間がプレッシャーを掛けて参ります。早く食べて撤収作業に取りかからねば。

以上、ある日のキャンプでの写真を通して、私のキャンプの楽しみ方を紹介してみました。キャンプをすること自体を楽しむのはもちろんですが、カメラおたくがカメラボディやレンズ、その他カメラに関する周辺機材に対するように、キャンプ用品を物色し、調達し、評価し、撮影する、というように、キャンプ用品が単なる道具(手段)ではなく、それそのものが楽しむ対象(目的)にもなっていると言っていいと思います。

かくして、明日もまた、新たなキャンプ用品との出会いを求めて、キャンプ用品店やホームセンターをさまよい歩くのです(感染対策は忘れずに)。

 

~参考Webサイト~

Coleman (コールマン ジャパン株式会社) https://www.coleman.co.jp/
コールマン オンラインショップ

LOGOS (株式会社ロゴスコーポレーション) https://www.logos.ne.jp/
Enjoy Outing! ロゴスショップ公式オンライン

SOTO (新富士バーナー株式会社) http://www.shinfuji.co.jp/soto/
新富士バーナー通信販売 (shop-pro.jp)

snow peak (株式会社スノーピーク) https://www.snowpeak.co.jp/
アウトドア・キャンプ用品の通販 | スノーピーク(Snow Peak)

Iwatani (岩谷産業株式会社) http://www.i-cg.jp/
イワタニアイコレクト公式通販ストア (iwatani-i-collect.com)

UNIFLAME (株式会社 新越ワークス) https://www.uniflame.co.jp/

CAPTAIN STAG (キャプテンスタッグ株式会社 / パール金属株式会社) https://www.captainstag.net
キャプテンスタッグ公式オンラインストア

Helinox HOME DECO & BEACH (株式会社エイアンドエフ) https://www.helinox.co.jp/
Helinox オンラインストア | A&F COUNTRY

WILD-1 (株式会社カンセキ) https://www.wild1.co.jp/
WILD-1 オンラインストア

スーパーマーケット TSURUYA (株式会社ツルヤ) https://www.tsuruya-corp.co.jp/

※文中の商品名等は一般に各社の登録商標または商標です。