1月のお題は…『The 真四角』
真四角はいわゆるスクエア(1:1)のフォーマットです。K-1系はクロップで1:1を選ぶと撮影時に真四角で撮影できます。その他のカメラの場合は撮影後にトリミングしてご参加ください。一見かっこいい真四角も実は日の丸構図を量産する魔のフォーマットです。攻略のカギは狙ったポイントを中心から外すようにすることです。
佐々木 啓太 師範からの1月のお題は『The 真四角』でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。
1月の挑戦者その4:すぅさんさん
確かにスクエアのつもりで写すと日の丸構図になりやすい。
ならばいっそ、普段被写体を置くところに空間を置いてみたらどうだろう?と撮影したのがこの写真です。
猫の写真ではなく、空間の写真?? 日の丸空間写真にしてみました。
神奈川県県在住、男性。2020年9月に中古でK-Xを購入。思いっきりハマってクリスマスにK-70を購入して楽しんでます。何を写すか、、より、とにかくカメラを持って出掛けるのが楽しいです。PENTAX K-70とSIGMA 17-50mm F2.8 EX DCで撮影。
師範の判定結果は・・・
●
●
●
残念ながら…
もうね、ざんね〜ん。です。せっかくいい感じのシーンで仕上げの感じも雰囲気をつかんでいます。それが真四角にしたことで台無しになっています。ということで門前払い。
しかし、この発想は大事です。思い切って新たな日の丸空間写真というジャンルにされたことは素晴らしいので是非とも続けてください。
実はこの写真ももう少し周りが入っていると結構いい線いってたんですよね(笑)
1月の挑戦者その4:capriさん
編集ソフトで1:1に切り出しました。
駐車中の格好いいバイク。とても画になる佇まいだったので思わず撮影しました。
埼玉県在住、男性。今回、初めて真四角写真に挑戦してみました。普段と違う対比の構図は新鮮で楽しく、いい経験になりました。PENTAX K-01とsmc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedで撮影。
師範の判定結果は・・・
●
●
●
残念ながら…
自己紹介には初めて真四角写真に挑戦してみました。と、ありました。他にもそのようなみなさんが多く、この場を借りてお礼をお伝えします。ありがとうございました。
そして、初めてにしてはしっかりまとまっています。ちょっと斜めの構図もこの奥行きを活かすために良い感じで、露出のコントールや仕上げの雰囲気も被写体やシーンにあっています。
問題なしのはずですが、門前払い。
おかしくないか?全然おかしくないんです。この写真のメインはバイクです。でも矢印もちょっと気になっています。さらに背景の光も気になっているんです。欲張ってはいけません。
もっとアングルを下げて光の背景の中にバイクを浮き上がらせるぐらいの大胆さがあったほうが斜め構図にもあっていたはずです。
1月の挑戦者その4:ake*さん
港の風景をLPジャケット風にイメージしました。
大阪府在住、男性。ファインダーから見える世界がとても好きです。PENTAX K-3 IIとHD PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8ED WRで撮影。
師範の判定結果は・・・
●
●
●
残念ながら…
自己紹介には、ファインダーから見える世界がとても好きです。とありました。今回の写真はそれを素直に表現されているように感じて、これだけで免許皆伝をあげたいぐらいでした。
ところが結果はまさかの門前払い。
綺麗にまとまっているだけに下にあるライトが気になります。もしかしたら港の雰囲気をだすためにあえて入るアングルだったのかもしれないですが、これがない方がもっとこの世界に入れます。
カモメの形も綺麗です。もちろんピントもバッチリ。そして、見れば見るほどこのライトの存在が気になりました。その結果厳しくしました。
師範より1月後半の総評
前半にも負けないレベル。そして、たくさんの応募ありがとうございました。それに気を良くしてさらに厳しくなりました(笑)。
それはいけません。確かにそうでしょうが、真四角はハマるとそれなりに良く見えることもあります。
免許皆伝にはそれを超えることが必要でした。
記念品のお届けについて
すぅさんさん、capriさん、ake*さんには「門前払いミニ木札」をお贈りします!
記念品は2月下旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。
以降のお題へのご投稿もお待ちしています!