総合評価
高性能ファインダー、従来機から大幅にパワーアップした連写性能やAF性能、色艶の良い繊細な描写、かっこいい見た目、その他にもカタログでも触れられていないような大小の様々な改良点も多々あり、首を長~~~~~~~~~~~~くして待った甲斐があった、そう言い切れる一台だと思います。この素晴らしい一台を手に、これからも「写真」を楽しんでいきたいと思います。
製品コンセプト
被写体をどのような設定でどのように撮ればどのように写るのか。写真とはまさに被写体との対話であり想像力の産物であると思いますが、機械的な性能を至上の価値として置きがちな昨今において、「写真を撮る」ことの意味やその楽しさを使い手に想起させる一連の製品コンセプトをもとに本製品が開発され、そしてそれらを実際に体現するであろうものが完成し世に出たことを、一写真趣味者として、一PENTAXファンとして、とても嬉しく思います。
光学ファインダー
前評判の通り非常に明るくて見やすく、ピントも合わせやすいです。私は普段、マニュアルモード&マニュアルフォーカスで撮影しているのですが、ファインダーを覗きながら、構図や露出を選択しつつピントを合わせ、「ここだ!」という瞬間にシャッターを切る。そんな「被写体との対話」が、これまで以上に捗りそうなファインダーです。
画質
何を撮っても非常に色つやの良い、こってりとした、それでいてきめ細やかな写りをしているように感じます。高感度撮影時の画質の向上にも目を見張るものがあり、これまでより高めのISO感度でも積極的に活用できそうです。
動体性能
前述のとおり、私は普段MFで撮影しているので、動体性能に関しては評価を控えさせていただきます。
操作性
従来機からメニューの構造なども変わり、 慣れるのにも時間が必要かなと思っておりましたが、 意外なほどすぐに操作には慣れました。 各種設定やボタン類への機能割り当てなどの自由度もかなり高く、 使い勝手の良い「自分だけの機体」を作り込める楽しみもあるのではないでしょうか。
デザイン
どんなレンズをつけても、どの角度から見ても、非常にかっこいいです。(笑)外見的な面だけではなく、実際に手に取って使ってみても、グリップ感やダイヤル・ボタン類の操作などで違和感や不自然さを感じるようなことは全くなく、そうした面でも優れたデザインが行われていると思います。