ブラリと下りの小田急線に乗りました。もちろんどこに行こうか決めずにです。座席に座って手にした「K-3 Mark III」を愛でていると、急行電車は多摩川と相模川を渡って、丹沢の山々にだいぶ近づいてきました。車窓一杯に冠雪した丹沢の尾根が広がります。いい感じです。それではここら辺でちょっと下車して「ペンタビ」と参りましょう。ブラブラと新松田駅から歩き始めます。

 

今回カメラに装着したレンズは昔懐かしい「smc PENTAX-M 50mmF2」。新松田駅の通路から箱根方面を撮ってみましたが、外輪山とひょっこりした矢倉岳がよく見えました。F5.6まで絞るとオールドレンズもキリリとした写りをしてくれますね!しかしちょっと小雪が舞ってきそうな天気ですねえ。

 

キレイになった駅構内を抜けて外に出ます。時間的に登山口方面に向かうバスは出たあとでしょうか。「K-3 Mark III」を手にひと気のない商店街を歩き始めます。すると何とも魅力的な貼り紙を発見!実ははじめからここが目当てなのでした(笑)このちょっと先に酒蔵があるのです。

 

この新松田界隈は意外と訪れる場所です。西丹沢の山々を登るときや、ビール工場見学の時に(もうそろそろ閉鎖とのこと。残念です)、そしてブラブラとスナップ撮影するときにです。小田急線が丹沢の麓を駆け抜け、酒匂川に出てパッと景色が広がる地形的なものに惹かれているからなのでしょうか。と歩いていると何やらお酒の甘い香りが漂ってきましたよ。

 

酒蔵に到着しました。1825年創業の中澤酒造さんです。「松みどり」と言えば飲んだことがある!という方も多いのではないでしょうか。現在は新型コロナウィルス感染拡大防止のため酒蔵見学はできませんが、この向かいの直売所で試飲と直売を行っています。ブラリと訪れてお酒を買う人で賑わっていましたよ。

 

瓦屋根越しにロウバイを愛でます。絞り開放でオールドレンズの柔らかな写りを楽しみました。「K-3 Mark III」は手軽に昔の銘レンズを使えるのがいいですね!

 

歴史ある建物を「smc PENTAX-M 50mmF2」で撮影します。クセというか味のある描写が面白いですね。「K-3 Mark III」の明るく大きな光学ファインダーは、マニュアルフォーカス撮影の醍醐味を思い出させてくれました。

 

酒蔵を訪ねたあとは再び新松田駅方面に向かいます。駅前にできた「山の店ウエレン」[https://www.instagram.com/yamanomise_wren/]を訪ねました。このお店は西丹沢の登山基地として、手荷物を預けたりシャワーを浴びることができたりとユニークなお店でした。驚いたのはお店の方が熱心なペンタックスファンだったことです。あの「K-01」にピンホールレンズを装着して自作のバックパックなどを撮影して楽しんでいるとのこと!ボクが「K-3 Mark III」を首から提げてお店に入ると鋭い視線を送ってきたわけです(笑)。コーヒーをいただきながら、丹沢やペンタックスなどの話しに花が咲きました。ちょうど来店した母娘登山客と記念撮影〜。また遊びに行きますね!

 


お店を出たあとは御殿場線に沿ってウロウロします。寒風に吹かれながら「K-3 Mark III」を手にひたすら歩きます。集落の中にある小さいマーケットがなかなかのいい雰囲気でした。こういう昔懐かしい場所を撮りたくなるのはなぜなんでしょうねえ。

 


相模金子駅付近までやってきました。この界隈は生け垣が有名だそうで、よく撮影で使われるとのこと。たしかに訪れた一角は高さ2mほどの生け垣がつづき、晴れていればポートレート撮影などに良さそうな雰囲気でした。

 


生け垣を撮り相模金子駅に到着しました。単線のローカル駅がなかなか新鮮です。神奈川県にありながらJR東海管轄なのでTOICAなんですね。

 


というわけで新松田駅に戻ってきました(JRは松田駅)。この界隈はまだまだ撮影しがいがあるスポットが点在しています。暖かくなったら再びペンタビしに訪れたいものです。次回は御殿場方面を撮り歩くのも良さそうだなあ、と思っていたらロマンスカーGSEがホームを通り過ぎて行きました。
しかし「K-3 Mark III」とオールドレンズ、とても楽しいですね。皆さんもぜひお試しあれ!

 

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