みなさんは何のために写真を撮っていますか?
どんなときに写真を撮りますか?
私は仕事以外でもほぼ毎日、何かしらの写真を撮っています。
何を撮るのかといえば、日々の生活の記録。
どこに行ったのか、誰と会ったのか。
そこでどんなものを見て、何を感じたのか。
何気ない日常の出来事などは日々、どんどん忘れていってしまうものです。
もし写真がなければ思い出すこともなく過ぎ去ってしまう出来事がいっぱいあるでしょう。
でも、写真を撮っていれば、その写真をいつか見返したときに忘れていたことを思い出すことができるのです。
たった一枚の写真をみただけで、その前後の出来事、そのときの天候、そのときに交わした会話、感情までもがよみがえってきます。
写真にはそういう力があるのだと思いませんか。
実は、人間はすべての出来事を脳内に記憶しておくことができるのだと思っています。
ただ、なにかのきっかけがないと思い出すことのできない記憶がどんどん増えていってしまうのです。
そのきっかけとなってくれるのが写真なのだと思うのです。写真を見た瞬間に次々と蘇ってくる数々のシーンや言葉、感情。
みなさんもそういう経験をしたことがあるのではないでしょうか。
ですから、日々の出来事を写真にとどめておくことが大切だと思うのです。
日々撮りためていく写真とは、人生の記憶に“しおり”を付けていく行為なのだと思います。
思い出したい記憶にすぐにアクセスできるようにしおりをつける。
ただ過ぎ去って忘れてしまうのではなく、数ヶ月、数年経ってからも思い出させてくれるためのものとして。
写真は記憶の“しおり”なのです。
– 続く –