みなさん、はじめまして。フォトグラファーの三井です。今回からちょっとした連載「ペンタビ」をこのサイトで持つことになりました。タイトルのとおり「ペンタックスを持った旅」がメインテーマですが「ペンタ日」でもあります。「ペンタックス」を肴に、写真とカメラの四方山話ができればと考えています。それではひとつどうぞよろしくお願いいたします。

さて、4月23日に登場するPENTAX K-3 Mark IIIを、昨年末から持ち歩いていろいろなところを撮影しています。発売日が正式に決まり「写真家の眼」に掲載されたとおり、このカメラとの「旅」をようやく本格的にスタートできそうです。といってもこのコロナ禍なので、遠出は極力控えて関東近郊での日帰りショートトリップが多くなると思います。第1回目はK-3 Mark IIIを手に、横浜の子安界隈をペンタビしました。カスタムイメージは「雅(MIYABI)」、ファインシャープネス設定での撮影です。

 


横浜・子安は鶴見駅と横浜駅のほぼ中間地点にあります。すぐ近くをJR線と京浜急行電鉄線が通っているので交通の便がよく、ブラリとよく訪れます。一番の目的は新子安駅前にある酒場なのですが(笑)

 


線路を越え、第一京浜国道を渡ると昭和っぽい雰囲気満点の街並みが現れます。緩やかな傾斜を下って振り返ると、路地の佇まいをしっかりと感じることができました。今回K-3 Mark IIIに装着したレンズはsmc PENTAX-DA40mmF2.8 XS。あの名機「K-01」のキットレンズでした。デザインはマーク・ニューソン氏でしたね。

 


路地を抜け、浜通りを越えると運河に出ます。海風の影響でしょうか、手前にあったガレージにかかる階段が錆びついてました。K-3 Mark IIIの約2573万画素裏面照射型CMOSセンサーは、解像感高くその姿を捉えてくれました。ローパスフィルターレスなので精細感バツグンです。

 


橋の上から運河を見たところです。タワーマンションを背景に漁船がズラリと並んでいます。右を通っているのは首都高速の横羽線。深呼吸すると潮の香りがわずかにします。

 


この界隈の魅力は横浜という大きな街のすぐ近くに、このようなレトロ感あふれる船溜まりがあることでしょう。ちょっと歩けば昔ながらの光景に出会うことができるからです。しかし再開発も進みつつあり、横浜側はだいぶ整備されて近代的になりつつあります。

 


休日に訪れると人も少なく静かなショートトリップ感を味わえますが、平日は意外と船の出入りが多く、釣り客などの姿を見かけることができます。乗合船で横浜港に繰り出しての五目釣りでしょうか。昔よく自分も行ったものです。まだ横浜ベイブリッジができる前でしたが。

 


運河の向こうには新しくタワーマンションや企業が入るインテリジェントビルが増えてきました。以前は大手企業の倉庫や工場が多かったのですが、どんどんと再開発が進んでいます。橋の上には誰かが置いたプランターが並んでいました。絞り開放で首都高速の橋脚をぼかしてK-3 Mark IIIのシャッターを切りました。

 

運河沿いに船が係留されているところはこんな感じになっています。おもにガレージとしてクルマが停められていますが、中には作業をするスペースになっているところもあります。前の通りは「浜通り」。昔は浜だったのでしょうね。

 


石造りの倉庫と金属製コンテナのコントラスト。K-3 Mark IIIの描写力が光ります。両者の質感表現が気に入りました。ホワイトバランスも的確です。ペンタックスリアルタイムシーン解析システムの恩恵でしょう。

 


通りを少しばかり入ると銭湯がありました。いつ訪れても営業していないのですが、ネットで調べるとどうやらやっている感じです。明治後期から地元の漁師さんたちなどが利用しているようですが、いつか熱いお湯に浸かってみたいものですね。

 


この界隈をブラブラと撮影することが多いのですが、先ほども書いたように徐々に再開発が進行しています。写真を撮る私たちにとってはレトロでフォトジェニックなままがいいのですが、地元の住んでいる人にとってはそれはまた別のお話です。近い将来、みなとみらい地区のように整備されてしまうかもしれません。今撮れるものはK-3 Mark IIIで確実に記録しておきたいものです。

 

半日ほど界隈を撮り歩きましたが、若い人が訪れてスマートフォンで撮影している姿を数回見かけました。彼らにとってもやはり絵になる光景なのでしょう。K-3 Mark IIIは起動もクイックで、オートフォーカスも高速・正確です。瞬時にその様子をキャプチャーできました。またこのカメラを持って、子安界隈を「ペンタビ」したいと思っています。