11月のお題は…『ボクの食レポ・私のエピソード

佐々木 啓太 師範

旅先で出会った定食屋さんからいつもの居酒屋やカフェの定番メニューまで、その食にまつわるエピソードを添えてご参加ください。今回は写真だけでなくそのエピソードも判断の対象です。文章も…そうそうなぜそれを撮りたくなったのか?それを書いてください。

 

佐々木 啓太 師範からの11月のお題は『ボクの食レポ・私のエピソードでした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。

11月の挑戦者その4:kazeさん

誕生日の人が好きなところに食べに行くという我が家のルール。
娘のリクエストは焼肉。
せっかく誕生日なんだからちょっといい所に行こうかと言ったら「前に行ったお店でいい。」との事。
そこにある薄いカルビが好きだからだそう。
リーズナブルなお店なので財布には優しいからまあいいかと思っていたら、
その分プレゼントに上乗せしてねだと。…ちゃっかりしてる。
ちなみに薄いカルビはすぐ焼けてとても香ばしくて美味しかったけど、
思った通り脂が多くておじさんにはちょっとキツかった。

kaze
香川県在住、男性。光学ファインダーに魅せられてPENTAX一眼レフの虜になりました。祖父に貰ったSP FからLX~K-1 Mark IIまでずっとPENTAXのカメラを使っています。写真好きですが機材オタク?でもあります。PENTAX K-1 Mark IIとsmc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8で撮影。

 

師範の判定結果は・・・

残念ながら・・・

佐々木 啓太 師範からの添削コメント

 

ご家族のお話を含めたエピソードは満点。これは娘さんのちゃっかりさんのおかげもあると思います。

ところが写真にその広がりが弱いのがもったいないです。
コメントから察するに周りを入れるような雰囲気には乏しかったのかもしれないですが、せめてお肉はしっかり見せて欲しかったです。

このように出来上がった写真に後からこんな難癖をつけるのは以外と簡単です。
それと同じように後でこの状況が仕方なかったというのも簡単です。そして、写真に必要なのは説得力です。
肉をたくさん食べたそんな説得力がもっと写真から伝わってきて欲しかったです。

ということで、厳しく門前払い。

娘さんのプレゼント後のコメント次第ではランクアップかも(笑)

11月の挑戦者その5:akeさん

どうにも塩おにぎりを食べたくなりました。
お米を炊いている間にパンダにしてみようと思いつき、こうなりました。
最初の一口はためらわれましたが、とってもおいしかったです。

ake
大阪府在住、女性。ファインダーから見える世界がとても好きです。PENTAX K-3IIとTAMRON SP AF90mmF2.8 MACROで撮影。

師範の判定結果は・・・

残念ながら・・・

佐々木 啓太 師範からの添削コメント

 

えっ、厳しくないか?そうですねよ。

可愛いおにぎりは良いんです。米粒の1つ1つが見える露出もいい感じです。実はこれも結構難しいんです。

それでも門前払い。

それは周りの雰囲気が弱いからです。確かに背景まで考えられないとは思いますが、料理など静物撮影で大切なのはその背景を含めたしつらえです。

そして、そこが弱くなった原因はエピソードにもあるように感じました。なぜ?塩おにぎりを食べたくなったんだろうか。

そこも少し弱かった。というところでちょっと厳しく判定しました。

11月の挑戦者その6:にたばるさん

「ほっこり」
食べる前だけど、湯気でもう、すこし満足。

にたばる
京都府在住、男性。多彩なお題が続きますが、よろしくお願いいたします。PENTAX K-1とCarl Zeiss Makro Planar T*2/50 ZKで撮影。

 

師範の判定結果は・・・

もう一歩!

佐々木 啓太 師範からの添削コメント

 

この湯気最高。
料理写真の鉄則ができている証拠です。その鉄則とは出来た瞬間です。
この湯気はその鉄則をしっかり守られている結果です。おいしそうな感じも伝わってくるので、それはバッチリ。

と、口で言うのは簡単ですが、そのためには事前の準備が大事です。そして、それは料理に限らず写真を撮る上での鉄則でもあります。

そこまで出来ているなら免許皆伝。いやいや、免許中伝です。

それは、背景です。

写真の背景もそうですが、このお味噌汁に至るストーリーが足りないですね。確かにシンプルで的確なエピソードなのは良いのですが、切磋琢磨する道場としては、もう少しここに至る背景が欲しかった。
そして、それを写真でも感じさせて欲しかったと思いました。

 

師範より11月の総評

急に厳しくない?そうです。先月はご祝儀相場だったと考えてください。
道場とは皆が切磋琢磨する場所。そう簡単に免許皆伝はあり得ないんです。それでもなぁ〜。これ以上厳しくするとみなさんが作品を送ってくれなくなるかも?またご祝儀あげちゃうかなぁ〜。そんな移り気が若干多めなO型気質全開の師範ですが、もっともっと向かって来ていただきたい。

 

記念品のお届けについて

にたばるさんには「免許中伝ミニ木札」を、kazeさん、akeさんには「門前払いミニ木札」をお贈りします!
記念品は1月上旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。

以降のお題へのご投稿もお待ちしています!

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