コンセプトは素晴らしいです。ミラーレスが一般化していますが、差別化できていると思います。性能も概ね期待通りで、長年APS-C旗艦機を待ち続けた甲斐がありました。価格で二の足を踏み掛けましたが、今買うことに意味があると感じて購入を決意しました。満足度は90点です。GPS内蔵されていれば最高でした。

フルサイズミラーレス全盛期の今にあって、APS-C一眼レフのフラッグシップを敢えて世に送り出す。光学ファインダーで生の光を感じ、出来上がりを想像しながら小気味良くシャッターを切っていく、そんな写真を撮るプロセスを楽しんでほしいのだと受け取りました。

ピントが掴みやすいのはまさにその通りで、クリアかつ広大な視野のお陰であると思います。透過液晶は情報量が多く便利です。

2600万画素の実力をフルで引き出すためには、レンズの性能も相当必要になると感じました。裏面照射＋アクセラレーターで暗所性能も素晴らしく、高ISO感度もガンガン使っていけます。

間違いなく進化しています。旅客機をよく撮りますが、動体予測の精度は十分高く、高速AF可能なレンズとの組み合わせならストレスなく合焦し続けてくれます。連写速度も素晴らしいです。バッファ容量がもう少しあれば完璧でした。

従来から大きく変わった部分ですが、慣れれば使いやすいのではと思います。メニューのタッチ操作やS-FCダイヤルはまだまだ使いこなせていませんが、共に操作性向上に大きく貢献しているはずです。測距点レバーも嬉しい装備でした。

あくまで趣味のカメラであるため、デザインは重要な要素です。その点K-3 Mark IIIは多くの人にハマるのではないでしょうか。塊感があり、軍艦部はK-1と共通点を見出せます。それでいてグリップのしやすさなど従来からPENTAXが得意としてきた部分も変わらずです。