総合評価
大満足。おかえりPENTAX。ただいまPENTAX。よろしくおねがいします相棒。そんな気にさせるカメラ。
製品コンセプト
犬と会話をすることはできない。でも、このカメラを使うと、確かに被写体と対話している気持ちになる。そう、あたかも犬と対話している気分になれる。
光学ファインダー
よく見える。とても良く見える。カメラのシャッターを切るのと同時に、心のシャッターも切っている。記録と記憶の撮影をしているかのように感じる。
画質
質感がことのほか良い。木は木として、砂は砂として、岩は岩として、犬は犬として存在感そのものが割ときちんと写る。
動体性能
合焦速度と連射性能が小気味よく、これまでつきあってきたPANTAX機の中ではすこぶる良い。でも、完璧とまではまだ行かない。しかしそれは、こちらの不慣れと経験値のせいでもある。使い込むことで息が合うようになればもっともっと良い結果が出せそうだ、そんな期待感を感じる。
操作性
これまでのPENTAX機を使ってきた人ならば、カメラ部分の操作系にとまどうことは少ないだろう。カメラでない部分。例えばスマホとの連動などは、まだまだブラッシュアップの余地があるかもしれない。
デザイン
もった瞬間、しっくりきた。そうそう、これこれ、この感じ。それでいて、ジョイスティックなどの新しさもある。しかし違和感は今の所ない。
その他ご意見や、ご購入を検討されている方へのアドバイス
K100D、K20D、K-5、K-3、KP と渡り歩いて、ずっと一匹の犬ばかり撮って来ました。その犬の名は「わさお」と言います。彼は昨年この世を去りましたので、もう撮ることは叶わないのですが、K-3 MkIII では犬がどのように写るのだろうかと、娘分である「ちょめ」に登場願いました。撮影したのは発売日当日。いきなり最高のパフォーマンスを引き出すほどの腕はないので、おまかせでどんな風に撮れるのかしらと思い、露出もシャッター速度もISOもカメラに丸投げAUTO設定のJPEG撮って出し。それでここまで撮れるのですから大したものです。頭が下がります。近い距離でこちらに向かってくる動体にピントが迷うことは正直ありました。ですがそれはこちらの使い方でカバーできそうな気もします。総じて長く付き合える気がします。そんなカメラだと思います。