総合評価
デザイン、性能が全面的に進化したAPS-Cフラッグシップとして隙の無い出来です。コロナ禍でまだアウトドアでの撮影を行えていませんが、撮影意欲が高まっています。
製品コンセプト
久し振りのAPS-Cフラッグシップとして、コンパクトさを犠牲にせず性能を大幅に向上させ、デザインもよくまとまっており、完成度が高いと感じられました。
光学ファインダー
明るさ、見え味、倍率いずれも向上しており、35mmフルサイズにも見劣りしません。液晶での情報表示も便利ですね。
画質
高感度性能、色表現ともに進化を感じます。ファインシャープネス2はこれまでのファインシャープネス・エクストラシャープネスでしばしば感じられた違和感やノイズがほとんどなくなり、初めて常用出来るようになったと感じます。
動体性能
多点化の効果も大きいですが、アルゴリズムの進化がとれも大きいようです。これまで動体追尾は全く期待できないレベルでしたが、今回ついに実用レベルになりました。ジョイスティックも便利ですね。
操作性
これまでKP、エントリーモデルやGR IIIを使ってきたため、ボタンの多さをまだ十分活用できていませんが、ボタン配置は良好に感じます。 グリップ性もとてもよく、手に馴染み、安定感があります。
デザイン
トップカバーもマグネシウムとなり質感の向上、尖ったデザインとのマッチが図られ、満足感が増しました。従来型のスーパーインポーズ機構を廃することで、銀塩MF一眼レフ時代を思い起こすマウント面からほぼ垂直に立ち上がったペンタ部もすっきりして好印象です。
その他ご意見や、ご購入を検討されている方へのアドバイス
私自身もK-1シリーズを超えた価格に少々たじろぎましたが、価格に見合った出来だと思います。