総合評価
とにかく撮るのが楽で構図に集中できます。それにも関わらず、撮る楽しみは全く失われていません。とくに、元々のペンタユーザーの方に使って頂きたい機種です。たまに、そこじゃない!というところに合わせてきますが、大体は思ったところに合わせて、いい感じの明るさと色で撮ってくれます。たいした努力もせずに撮って出しがはかどるようになりました。購入して以来、ほぼオート設定のままカメラにお任せしています。動体を撮るようになっても他社の機種を増やさずPENTAXに居着いていた理由が「色」なのですが、K-3 Mark IIIはPENTAXの色で史上最高に楽に写真が撮れる素晴らしい製品だと思います。待っていて良かったです。開発してくださってありがとうございました!
製品コンセプト
動体向けの機種であるという推し方をしていないように見えるところが勿体ないと思いました。長いあいだPENTAXを使ってきた身からすると、ツバメにAFが合う時点で十分な機能を搭載した動体向けの機種だと感じています。
光学ファインダー
非常に見やすいです。
画質
非常に良いです。とくに有り難いと思っているのがハイライト重点測光です。白飛びを恐れずフルオートで撮れるようになりました。晴天下でのシロサギの撮って出しが、ちょっと白飛びしたかな…と感じる程度です。現像でほんの少し調整すれば何の問題もないレベルです。日向から日陰へ、また日向へ…というときに何も操作がいらないのは非常に便利で重宝しております。
動体性能
PENTAXの動体性能慣れしていたので、KP程度に食いついてK-3II程度の連射とバッファがあれば…くらいには期待していたのですが、まさかの中央一点以外が余裕で使えるというレベルにまでなっていて仰天しました。背景が建物や柵でも、セレクトエリアSやMで滑空している鳥に食いつきます(たまにすっぽ抜けますが、すぐ戻ります)。空バックなら、ほぼ問題ありません。鳥見中に通りがかった旅客機と飛行機雲にも一発で合わせてくれました(そして次の瞬間、また滑空中の鳥に合わせられます)。★ひとつ減らしたのは、あともう少しバッファがあれば完璧だったのに…という思いからです。
操作性
まだ使い込んでいませんが、何の問題もなく使えています。 いきなりK-3 Mark IIIでこのUIに出会ったわけではなく、GRⅢで慣れていたのも大きいかもしれません。 また、レバーがとても使いやすいです。ただ、ダイヤルが軽いのか?、電源を入れたまま持ち歩いているときにシャッタスピードや絞りが変わっていたことが何回かありました。
デザイン
見た目、という意味では、最高です。使い勝手に関しては、今のところどの機種よりも持ちやすいと感じています。KP(グリップL)やK-1Ⅱはピークデザインのハンドグリップの助けを借りて片手持ちしていますが、K-3 Mark IIIは更に持ちやすくなっていて、今のところハンドグリップなしで使っています。グリップ形状について前評判は高かったものの、いずれハンドグリップをつけて手の甲の力も借りることになると思っていたのですが、もしかすると不要のままでいけるかもしれません。また、背面液晶に頬がつかないのが想像以上に快適です。