総合評価
今までのカメラから変更されたボタン配置やUIは、始め慣れが必要ですが、一度なじんでくれば、とても使いやすく一眼レフを楽しむことができるカメラとなっていると感じました。頻繁に製品の更新がないからこそ逆に1つの製品を長く使い続けることができるのも、賛否あると思いますが個人的には好きなので、長く使い続けていきたいなと思わせてくれるカメラで満足しています。
製品コンセプト
自然写真を撮影している私は、個人的にどうしても他社のミラーレスに搭載されているEVFではなく、本物の風景や動植物をOVFで見て、その感動を残す手段として写真があるので、製品コンセプトにある被写体との対話や心に残る自分だけの画というフレーズがとても響きました。
光学ファインダー
K-1と状況に応じて使いわけていますが、光学ファインダーをのぞいた時の印象は、どちらを覗いても同じように見えます。下手したらK-3 Mark IIIのほうが見やすいと感じられることがあるほどとても気持ちのいいファインダーです。
画質
始めから設定されているシャープネスのお陰で、今までのなんて言っていいか少しもやった感じでもなく、少しシャープで、でもシャープ過ぎない、いい画が出てくる気がします。今までの画も好きだったので、その時に応じてシャープネスを切り替えて使っています。色は今まで通りのペンタカラーなので、違和感なく使用できます。
動体性能
他社のカメラをあまり使ったことがないので比較できませんが、今までのペンタックスのカメラの動体性能とは明らかに一線を画しています。初搭載の測距点レバーもとてもスムーズで使いやすいです。ただ、K-1と同時に使っていると癖で測距点を変えようと十字キーに指が動いてしてしまうことがあり、始めは慣れが必要でした。
操作性
撮影する際は、ほとんどの操作を右手で実施でき、頻繁に変更する機能がスマートファンクションやカスタムボタンに割り振ることができるのがとても便利です。使いやすい設定までカスタマイズできればとても手になじんできます。今までのペンタックスとはUIの変更もあり、購入してからカスタマイズするのに半日費やしてしまいました。唯一、再生ボタンがK-1と全然違う位置にあるため、同時に使っていると使い分けられるまで慣れが必要でした。
デザイン
様々な機能が詰め込まれたカメラなのに小さい、だけどグリップした時は握りやすいという両方をカバーしています。また、カタログを見た時、ライブビューや動画に切り替えるダイヤルとか大きすぎるしもっと違う位置にあっても良かったのではないかとか、スマートファンクションの機能の切り替えがボタンになったのは使いづらそうだなと思っていましたが、使ってみるとグリップを握ったまま右手の人差し指でLVに切り替えられたり、ファインダーを覗いたままスマートファンクションの機能を切り替えられたりと、今ではこの仕様のほうが使いやすいと感じています。外観も角張過ぎず、その他のボタンやダイヤルの配置も小さなボディーによくここまで詰め込んだなと思えるデザインとなっています。