総合評価
PENTAX STATMENT 5つの約束は、私がカメラに求めるものと完全に合致していて、それを具体化したのがこのカメラ。だから、私にとって最高のカメラとなるはずです。特に、レフ機であること、その特徴を最大限に生かす最高の光学ファインダーを備えていることです。
製品コンセプト
被写体と、或いはカメラと撮る過程を愉しむ そんなカメラであることが伝わってきます。シャッター音とか、操作に対するレスポンスとか、そんなスペックに現れない部分に真面目さとカメラと対話する気持ちよさを感じます。
光学ファインダー
本当に、見やすく、そして奇麗なファインダーです。ファインダー像が奇麗と言うことは、単にピント合わせや、構図の為ばかりでなく創造力を湧き立て、撮る気にさせる最も大切な要素だとあらためて感じさせられました。
画質
しっかりとした解像感とAPS-Cとは思えないラティチュードがあり従来機と比べかなり進化していると思いました。実際の撮影では明るいシーン、暗いシーン、全体の色味などに応じて感じた通りの表現を実現するための設定変更がどれだけ行いやすいか、その加減などこのカメラに対する慣れも含めて画質に影響しますので、これからですが、期待も含めて最高評価とします。
動体性能
DA55-300 PLM WR RE等、高速AFを可能とするレンズと組み合わせれた場合、これまでのPENTAX機で諦めていたようなシーンでもしっかり撮れていて、驚かせられました。New☆16-50もPLMのようなので期待します。
操作性
各操作スイッチ類は絶妙な配置ですし、心配していた背面液晶のタッチパネルも適度な応答性です。最もうれしかったのは地味に電源ONから撮影可能までの速さです。 不思議に思ったのが、露出補正が初期設定でスマートファンクションに割り当てられていないことです。また、キー調整も割り当てできたら良かったと感じました。この二つは、最も多用します。 賛否両意見があったチルト液晶非搭載ですが、マクロ撮影など三脚使用時でもスマホ連動を可能としていることからカバーできると思いました。そのためにもImage Syncの操作性向上と機能強化は、必須だろうと思います。 背面パネルで行う機能設定は、これまでのメニュー表示と全く違う操作になりましたがK-1と併用する方も多いと思うのでK-1も同様のメニュー体系に統一してほしいと思いました。
デザイン
外観デザインは、最初に発表されたときから一目惚れです。ど派手に目立つ部分はありません。が、長く付き合って行きたい。そんな気になります。
その他ご意見や、ご購入を検討されている方へのアドバイス
PENTAXには、フルサイズのK-1があります。一方K-3 Mark IIIは、APS-Cです。このカメラを使ってみて、もはやどちらが上とかではなく、用途に応じた使い分けなのだと思いました。大きなボケ効果を得ようとすればAPS-CのK-3 Mark IIIは、構造上K-1にかないません。逆に、レンズを含めた機材全体が小型軽量で、レフ機でありながら機動力に優れるのがK-3 Mark IIIです。