総合評価
センサーサイズとか画素数とか、動画性能がどうとか・・・写真を撮るということはそういう問題ではないのだと、あらためて気付かされました。カメラを構えたときのフィーリング、ファインダーをのぞいて静かにピントを合わせるときのほどよい緊張感、シャッターを切ったときの心地よい音と感触。撮った結果の作品ももちろん大事ですが、撮る行為そのものがやはり写真の楽しさなんだと、昔、一眼レフを使い始めたときのワクワク感を思い出しました。ありがとうK-3 Mark III、開発陣に感謝です。
製品コンセプト
『写真を撮ろう。』この一言にシビレました。「K-3 Mark IIIに込めた想い」も隅々まで読んで、開発陣の並々ならぬ意気込みと、今回はただ者ではないカメラだと感じました。
光学ファインダー
10年以上ミラーレス機を使っていましたが、K-3 Mark IIIが届き、ファインダーを覗いてみて、今さらながら当たり前のことに気が付いた。「あ、そうか。今まで覗いていたのはファインダーという名の液晶モニターだったんだ。」ミラーレス機のように、ピント拡大もしないし、ホワイトバランスなど設定どおりの絵が見えるわけでもない。でも、目の前の景色を見たままの光で感じる。液晶モニターのドット数がいくつかなんてこととは無縁で、ピントの山も実につかみやすい。当たり前の心地よさを思い出しました。
画質
透明感のある空の青、草木の息吹を感じる緑。鮮やかでいて柔らかい。風景やスナップの撮影が楽しくなります。
動体性能
海辺の上空を飛び交うトビたちも、快速連写でバッチリ捉えてくれました。
操作性
撮りながらよく使うコマンドは、ちゃんとボタンが割り当てられていて、いちいちメニュー階層に下りることも少なく、快適に操作できます。スマートファンクション機能を含めて、背面モニターを見れば、今、変更可能なコマンドはどれか、それはどのダイヤルを回せばいいか、見てすぐに分かるので直感的に操作できます。
デザイン
女性の手でもホールドしやすい大きさ。主張しすぎないペンタ部。スッキリとして大きな背面モニター、可動式にしなかったのは大英断、大正解だったと思います。同じタイミングでFAリミテッドレンズもリニューアルしてくれるなんて、なんて素晴らしい!昔、憧れてたけど買えなかったシルバーレンズへの思いが爆発して、迷わずボディもシルバー一択に!!
その他ご意見や、ご購入を検討されている方へのアドバイス
電子ビューファインダーがどんなに高性能になっても、光学ファインダーの魅力には勝てません。使ってみるべし!