総合評価
少々厳しい評価をした部分はありましたが、概ね満足しております。退化したGPS等のハード的な部分は仕方ありませんが、ファームウェアで可能な部分は進化・機能追加・機能復活を期待しております。今後は、ミラーレスでしかできないと言われている機能をレフ機で実現してくれることを期待しております。
製品コンセプト
レフ機を貫く想いが伝わってきます。それを感じながら撮影を楽しんで行こうと考えております。
光学ファインダー
ファインダーを覗いた第一印象は「広い・明るい」でした。望遠レンズであってもマニュアルフォーカスが可能と感じました。これだけ見やすいと目の疲れを感じません。
画質
低感度は画質向上という事前情報でしたが、等倍で見ると逆にノイズが少々気になります。ISO6400まではノイズレスを期待していましたので、少々残念な部分です。通常使用しないISO6400を超える高感度は改善している様ですので、いざという局面で活躍するものと期待しております。
動体性能
主に野鳥を撮影しておりますが、野鳥の飛翔撮影時のAFは進化を感じました。特にAFエリアのオートエリアは背景抜けも少なくなった印象です。被写体が大きければオートエリアで撮影可能と感じました。連写時のバッファは少ない様ですが、実際に困る局面は限定されると感じました。ただ、本体の性能を発揮レンズがHD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REなどパルスモーター搭載レンズだけですので、既存レンズのリニューアルを期待しています。また、野鳥などの動物のディープランニングの更なる向上を期待しています。
操作性
シャッターは軽くてとても快適で、シャッター音も心地よく、ずっと押したくなるくらいお気に入りです。 刷新されたメニューは「慣れ」だと思っており、ネガティブとは思っていません。ただ、よく使うメニューへのショートカット機能が欲しいです。 カスタマイズ可能なボタンが増えたことにより、操作し易い機能割り当てが可能になりました。 スマートファンクションのユーザーAFは、ダイアルひとつでAF関連の設定が瞬時に変更できるので非常に便利です。 強いて言えば、ユーザーAFと同時にISO/SSも変更できると尚良いのですが、将来に期待します。 十字キーで測距を移動させていた他の機種ではいつの間にか測距がズレていたという誤操作が多かったですが、測距点レバーに変わったことにより誤操作が無くなりました。
デザイン
K-3/K-3IIの如何にも「レフ機」というデザインを継承し非常にお気に入りです。手持ち撮影が多い私にとっては、手にフィットして落とす心配が少ないグリップと、グリップと反対側の側面をみると一見ミラーレス?というくらいの小型ボディは、非常に助かっています。