製品:PENTAX K-3 Mark III Silver Premium Kit、レンズ:Carl Zeiss Makro-Planar 50mm F2 ZK

総合評価 星5つ

何度も延期のニュースが出て、本当に出るのかとても不安になりましたが、待った甲斐のある本気のカメラだと感じました。PentaxのスクリュードライブのレンズやMFレンズの使い出もあるカメラだと感じていますが、このカメラの機能を生かし切れるレンズも揃えていきたいと思いますので、是非とも、レスポンスのよいハイクオリティなレンズの拡充をお願いします。

製品コンセプト 星5つ

視覚・聴覚・触覚いずれの観点からも非常に心地よく、「撮るプロセスを愉しむ」というコンセプトが製品によく昇華されていると感じます。

光学ファインダー 星5つ

従来使用してきたK-3でも、APS-Cフォーマットとしては十分に満足のいくレベルでしたが、より大きく・クリアでピントの山も見やすくMFレンズも積極的に使いたくなります。

画質 星5つ

静止画について階調もよく出て、高感度画質にも不満はありません。動画については、静止画をメインにプラスアルファで撮る用途であれば、わざわざ別のカメラを持ち出さなくてよいレベルになったように思います。

動体性能 星4つ

ファインダー撮影時にAF-C・オートで人の目に追従する様は従来のPentaxのカメラから隔世の感があります。特にDA 55-300 plmでは無音で追従し続け非常に驚きました。ただ、装着するレンズの性能に左右されるので、この性能を生かし切るレンズの拡充(DA★16-50及びDA★50-135のリニューアル)を待っています。特に、動画でAF-Cが機能するレンズが一本だけという現状は寂しすぎます。

操作性 星4つ

従来のPentaxのカメラとは大きく操作性が変わりましたので慣れるまで時間がかかりそうです。もっとも、ユーザーモードの数も大きく増え、カスタマイズ性も高まっているので使いこなし甲斐がありそうです。

デザイン 星5つ

K-3シリーズとK-1シリーズをうまく融合させたデザインで、古くさくなく飽きの来ないまとまったデザインだと思います。K-3 PSEを愛用している身としては、モデル末期ではなく最初からシルバーカラーも展開してくれてありがたかったです。

その他ご意見や、ご購入を検討されている方へのアドバイス

添付はK-3 Mark IIIの性能を生かし切るものではありませんが、MZ-3にsmcFA43mmで撮影したネガフィルムをRRSでデュープしたものです。K-1 Mark IIでRRSを利用したときと比べて撮影後の処理も非常に速く、ネガのlatitudeを反映した緻密な画像になり、積極的に使用していきたい機能と思います。Pentaxはとんがったカメラやレンズが多く万人受けしなさそうで第三者にお勧めしにくいものが多かったですが、K-3 Mark IIIは価格さえ気にならなければ、非常に優等生でお勧めできるカメラだと思います。