Andyです。フォトコンテストに応募するとき、審査員は誰なのか? それはとても気になるところだと思います。でも一つお伝えしたいことがあります。「この審査員だからこういう作品を出したらうけるのではないか?」みたいな忖度をせず、自分が一番自信を持って人に見せられる作品を出してほしいということです。

 PENTAXRICOHが一緒になってからスタートしたこの公募のフォトコンテストでは、毎年異なった審査員2名が作品を審査しています。様々なジャンルで活躍される写真家の方々ですが、審査の一日は真剣そのもの。自身の得意とするジャンルに限ることなく、様々な方向性の作品に興味を持って、じっくりと選んでいきます。

 さて今年はこの審査員に、リコーフォトアカデミーや当社WEBサイトでも皆さまにお馴染み、写真家の赤城 耕一氏、小林 義明氏のお二人を迎えました。二人からの挑戦状、ではなかったメッセージをいただいているのでご紹介したいと思います。

 審査員:赤城 耕一さん

1961年東京生まれ。グラフ誌、週刊誌にてドキュメンタリー、ルポルタージュ、タレントや俳優のポートレートを撮影。また、カメラ・写真雑誌、WEBマガジンで写真のHOW TOからメカニズム論評、カメラ、レンズのレビューにて撮影、執筆を行う。写真ワークショップ、芸術系大学、写真学科で教鞭をとる。使用カメラは70年前のライカから、最新のデジタルカメラまでと節操がない。著書に「銀塩カメラを使いなさい!」(平凡社)「赤城写真機診療所MarkII」(玄光社)など多数。リコーフォトアカデミー講師
 

「リコーイメージング PENTAX / GR フォトコンテスト2021」の審査員を命ぜられました赤城耕一です。出かけるな、人に会うなと、世の中の風潮は厳しくなり、写真を撮影する側としては逆境の日々が続いていますが、人間の思惑とは関係なく時間は過ぎ、季節も変わります。旅行することも楽しみのひとつではあるのですが、基本的にはどこへ行こうが、写真は自分の目の届く範囲、周りでしか撮影することはできません。

今こそ、自分の生活圏、徒歩圏をいま一度見直してみる、新しい視点で事象を切り取ってみるという考え方を持ってみると、日々の生活の中においてもたくさんの発見があるはずです。写真は撮影者の目になり代わり、解釈をしたものを提示するものであって、被写体の持つ意味がすべてではないことを考えてみる必要があると思います。

逆境の中にこそ、シャッターチャンスはある。そんな気概を持ち、世界から自分の独自の視点で切り取った写真作品の応募をお待ちしています。

 

審査員:小林 義明さん

1969年東京生まれ。東京写真専門学校(現・ビジュアルアーツ東京)卒業後、フリーとして活動。小さな自然から広大な風景まで、自然の優しさを伝える作品を発表。「いのちの景色」、「光の色・風の色」をテーマに北海道に居を構えて活動している。写真展「光の色・風の色2」、「いのちの景色 北の大地から」など多数開催。写真集「いのちの景色 釧路湿原」。WEBサイト「Nature-Photo.jp」、「Love-Nature.me」 。2012年PENTAXカレンダー作家のひとり。
リコーフォトアカデミー講師
 

「リコーイメージング PENTAX / GR フォトコンテスト2021」の審査員を担当させていただく小林です。最近はPENTAX道場のイメージが強くなっているかもしれませんが、道場は完璧を求めるところ、このコンテストは新しい視点を求める場所と考えています。つまり、荒削りでも作者の意図やイメージが前面に出ている写真を見たいのです。同じ場所にいても興味が違えば見えてくるものは違います。例えば公園にいても母親は子供に、ペット好きは犬の散歩をしている人を、自然が好きな人は花や小鳥に目が向くように、何でもないものを撮影しているようでも、それはあなた自身の視点なのです。

だから、自信を持ってあなたの好きがいっぱい詰まった作品を見せて欲しいと思います。何気ない一枚の写真がすごい傑作ということもありますから、これまで撮影した作品も見直してみてください。

たくさんの応募、待っています!

 

 

ぜひ全力の作品をお寄せください。皆様のご応募を心よりお待ちしております。

 

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なお「リコーイメージングフォトコンテスト2020」の全ての入賞作品は>>こちらからご覧いただけます。