※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

ももしすです。現在のPENTAXデジタル一眼レフカメラには、「著作権情報」という設定メニューがあります。その設定画面で、「撮影者」「著作権者」の項目に名前を登録すると、そのカメラで撮影した画像に、それらの名前がExif情報として記録されるのです。

写真を撮ったのが誰で、写真を所有するのは誰かを明確にすることで、昨今よく話題になる写真の無断転載・パクリなどの犯罪抑止効果を持たせようというのがその狙いです。だたし、実際にはパクられる前の抑止効果というより、パクられたあとでの証拠的意味合いが強い設定項目です。

その「証拠」の部分に関して、デジタル一眼レフカメラに付属する RAW現像&画像管理ソフトウェア「Digital Camera Utility 5」に、連携機能があるのをご存じでしょうか? この機能、実はかなり前から実装されていましたが、少々アピールが足りないためか、あまり知られていないようなので、ここで改めてお伝えしようと思います。

PENTAXのカメラで撮影された画像を Digital Camera Utility 5 で表示すると、様々な撮影時の情報が細かく表示されます。「著作権情報」が記録された画像を表示した場合は、著作権情報の「コントロールパネル」に、「撮影者」と「撮影著作権者」の名前、そして「画像ファイル検証情報」として 著作権関係の改ざんの有無・またはその状況に応じて、以下の3段階のメッセージを表示します。

1. 「改変されていません。」

 

2. 「信頼性が検証できません。」

 

3. 「改変されている可能性があります。」

基本的に問題ない(であろう)場合は、「改変されていません。」
何らかの改ざんが行われている疑惑がある場合は、その度合いにより「信頼性が検証できません。」または「改変されている可能性があります。」のメッセージを表示します。

オリジナルファイルのどこをどういじったら、どのようなメッセージが出るのか? その細かい仕組みの話はここでは割愛します。解説してしまうと、この機能の意味あいが薄れてしまうからです。もちろんこの機能は万能ではないし、その分野に詳しい人なら仕組みは分かってしまうかもしれません。しかし、少なくとも一般レベルではそれなりに有効ではないかと思うのです。

◎ お願い
所有するPENTAXカメラにより愛着を感じられるように、また、PENTAXカメラのオーナーとして当たり前の儀式として、カメラを手に入れたら「著作権情報」の署名設定は必ず行ってください。文字入力には少しだけ手間がかかりますけど。その情報を撮影画像に記録するか否かは、単にチェックボックスの ON/OFF だけで済みます。

◎ 気をつけること
著作権情報が設定されたカメラを他人に貸したり借りたりする場合、「著作権情報の添付」項目からチェックを外しておいてください。でないと、他人が撮った画像なのに自分で撮った画像のように記録されてしまったり、その逆のことが起こります。

◎ 最近ビックリしたこと
某新宿のスクエアで、カメラのOUTLET品(USED)を販売することになり、カメラを点検・整備・清掃し、カメラのMENU設定をリセットした上で陳列。しかしふと気になって、そのOUTLET品の「著作権情報」のMENUを確認したところ、某有名カメラマンの署名がバッチリ入っていて戦慄!!

そう、MENUのリセットでは著作権情報はクリアされず、クリアするには「著作権情報」の画面で1文字ずつ消すしかないのです。その後、他のOUTLETカメラのMENUを総チェックしたのは言うまでもありません。というか、あのカメラ、あのカメラマンさんにお貸し出ししてた個体なのね。