はじめまして。カメラ開発をやっています“ねじ”と称する者です。
先日映画「浅田家!」を観覧してきました。その感動をお伝えしたくこの場をお借りしたいな、と思い綴っております。
映画「浅田家!」
詳細については 公式サイト をご覧いただくとして、一言で申し上げると写真家 浅田政志さんの実話をもとにしたドラマです。
最近嵐にハマりつつある私は主演の二宮さんが PENTAX 67II を構えているCMを見て目が釘付けになってしまいました。今でも 67II で写真を撮りに行くことがあるほど 67II が好きなのにそれをあの嵐の二宮さんが構えている映画って?と思ったのですが、当時話題になった浅田政志さんのあの写真集が映画に!というところで理解が追いつきました。
もちろん感動
この時期話題が鬼滅の刃の映画でもちきりとはいえ、映画好きの方々からは非常に高い評価とうかがっております。私も世間の評価などは気にせず拝見しましたがものすごく良い映画と自信を持って言いたいです。
まず笑い。人が幸せになれる楽しい笑いがありました。
悲しいエピソードもありました。苦しいと感じる瞬間もありました。
そして映画のクライマックス。シャッターを切る瞬間のような息を止めてその時を待つドキドキは、本編をご覧になってない方に中身に触れずにお伝えするなど無理!ぜひ映画館でご覧頂きたいのです。
カメラを作る意義・写真を撮る意味
私が入社2年目くらいの頃、一人で入った居酒屋で夕飯を取っていると隣にいらっしゃった紳士とお話する機会がありました。
お互いの仕事の話をしている中で「君の仕事に意味はあるのか?」という問いかけをもらいました。
カメラを作るということの意味。カメラなんて無くても良いのではないか。
当時は携帯電話のカメラがコンパクトデジタルカメラにまだ追いついていないころでしたので、スマホがあればカメラが要らないということではなく、写真を撮る物なんぞ必要かという問いでした。
エンジニアの自分にとっては作りたいから作るのですが、それが社会のどんな役に立つのか。
もちろん色々なお役に立てるのですが私はその時こう答えました。
「思い出を作る手助けができる」
人がカメラを構えて写真を撮る・撮った、その時きっと心に何かが有るのではないでしょうか。
あるいは写真を撮る行為そのものが思い出になる人もいらっしゃるでしょう。
思い出を写真という形にできる機械、それがカメラであり、私達はそれを作っている。
これに気付けたことで自分の仕事に誇りを持つことができたと思うのです。
今でもそのことを自覚させてくれたあの紳士には感謝しています。
思い出が欲しくなる・写真を撮りたくなる
映画「浅田家!」はそんな自分にとって刺さりまくり!
思い出の代表例でもある家族写真を主軸に据えたこの映画は自分も家族写真を撮りたい、なんて思わせてくれます。
もちろん PENTAX 67II も大活躍。あのシャッター音が館内に響き渡るのです。67II の大きなシャッター音が、映画館の立派な音響設備でさらに大きな音に!これはシビレます!
映画を見終わったときには満足感とともに、写真を撮りたくなります。きっとなります。
私も帰宅したときに家族と話しました。毎年春には家族写真を撮ろうと。