※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは。Andyです。いよいよ夏本番ですね。ところで皆さん「ポスタリゼーション」って使ったことありますか?

「え、何それ?」と思ったアナタ、ご自分のカメラに入っているかもしれませんよ。

PENTAXの一眼レフカメラに搭載されているデジタルフィルター、その機能のひとつが「ポスタリゼーション」です。「ポスタリゼーション」とは階調や色数を極端に少なくして表現する絵画の技法のひとつです。銀塩時代の写真でも原版のポジフィルムから複数のポジに複写を繰り返しながらこれを作る手法がありましたが、皆さんお使いのPENTAXのデジタル一眼レフカメラを「デジタルフィルター」を使うと、これが簡単にできちゃうんです。

私の好きなアーティストの一人に鈴木英人さんという有名な方がいます。皆さんもきっとご存じの有名なミュージシャンのジャケットにも使われていたり、きっとどこかで目にしていると思います。80年代アメリカ西海岸のイメージや、爽やかなビーチなど、夏のイメージが強いですね。(もちろんいろんな季節を描いていますが) 実はずいぶん前に「PENTAXのデジタルフィルターに鈴木英人風に仕上がるモードがあったらなぁ」と思っていた頃にタイミング良く出てきたのがこの「ポスタリゼーション」なんです。

久しぶりにこの「ポスタリゼーション」を楽しんでみたくて、近くのマリーナまで出かけてみました。まさにうってつけの天気でした。目的があると暑さも忘れてしまいますね。

※中央のバーを動かすとBefore/Afterの比較ができます。
水の映り込みや白いタイルと影が印象的になりました

あとは写真を見ていただければと思いますが、いくつかコツを・・。

・とにかく合いそうな絵柄を探す。爽やかなことはもちろん、はっきりとした色や形のモチーフがメインになると良い。

・使えるのは「撮影後」のみ。適用中に見える写真は仮の状態で実際の仕上がり通りではないので、納得いくまで何度もやってみる。

・元画像が少し明るめでコントラストが高い方がベター。RAW撮影の画像ならば一度調整してからデジタルフィルター、JPEGならば最初に「ベースメイク」で明るさやコントラストを調整してから「フィルターを重ねる」を選択して次に「デジタルフィルター」を調整する。(デジタルフィルターは一度の作業で複数のフィルターを重ねられる)

背景の白いフェンスと赤い自転車のコントラストを意識しました
「ベースメイク」+「ポスタリゼーション」

空のグラデーションがどこで切れるかはレベルの選択で変わります、そこが難しいところ

「ベースメイク」+「ポスタリゼーション」
明るさとコントラストを調整してから「ポスタリゼーション」をかけました

(きっと)久々の「デジタルフィルター」を使って、いつもとはちょっと違う夏の写真を楽しんでみてはいかがでしょうか?

※注「デジタルフィルター」はすべての機種に搭載されているわけではありません。また機種によって若干仕上がるイメージは異なります。