※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは、ライターの朝倉です。長く続いた「私、Limitedレンズが好きです」シリーズも最後の1本となりました。
smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedを最初にご紹介したのが2018年の9月だったので、丸1年かけて、FA/DAリミテッドの9本全て終えることになります。長い間、お付き合いいただき、ありがとうございました。

「私、Limitedレンズが好きです」最後の記事はHD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(以下、DA20-40Ltd)のお話です。

さて、このDA20-40Ltdですが、実は朝倉はPENTAX KPが出るまで、ほとんど使っていませんでした。(ここだけの話)
広角端20mm~望遠端40mm(35mm判換算で30.5mm~61.5mm)というなんとも言えない焦点距離を聞いた時に「なんて中途半端なレンズなんだ」と思って、その先入観で使おうとしなかったのです。

使うようになったキッカケは、KPの発表前に作例用にと送られてきたKPのベータ機にくっついてきたのがDA20-40Ltdで、その組み合わせを見た時に「おぉカッコええやん!」と思ったからです。(単純)
それ以来、KPとDA20-40Ltdをセットで毎日持ち歩くようになりました。

さて、このレンズ、使ってみるとこの「20-40mm」という焦点距離が絶妙で、このレンズ1本で街を歩くのに最高のレンズということに気づきました。(企画・開発陣、気づくの遅くてごめんなさい。)
20mm~40mmまでズームができますが、朝倉は基本、このレンズを通常のズームレンズとは考えず、20mm、30mm、40mmの「3本のLimited(単焦点)レンズ」として使っています。

30mmという焦点距離は朝倉の大好きなK-1にsmc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedを装着した時に近い画角で非常に使いやすいのでそれをベースに、パース(遠近感)をウワッと効かせた奥行き感を表現をしたい時には20mm側に、圧縮効果を利用して被写体をグッと引き寄せた表現をしたい時には40mm側に、そして撮り終えたら30mmに戻す、という風に、レンズ交換をするかの如く、3つの焦点距離を使い分けます。

パースを出して奥行き感を表現したい時には20mmに。

 

被写体をグッと引き寄せたい時に40mmに。

 

自然なパースとちょうど良い画角で常用しやすい30mm。

 

パッと取り出して撮影する時に最適な標準画角の30mm。

 

「これは30mmをベースとした、広角側にマイナス10mm、望遠側にプラス10mmの表現領域を持った3本のLimitedレンズなんだ」と考えるようになってから、このレンズの使い勝手が激変しました。

このHD DA20-40LtdとKPとの組み合わせはまさに、「お出かけカメラ」として最適の相棒となってくれました。
あくまで単焦点レンズ3本という使い方なので、画角調整する際はズームを使わず足を使う。ズームをする時は、表現するイメージを変えたい時だけ。
このレンズはそんな使い方をすることで、写真を思い通りに表現する楽しみと、レンズ交換をする楽しみを同時に味わえるようなレンズだと思います。皆さんも是非お試しください。

「私、Limitedレンズが好きです。」シリーズHD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR編、いかがでしたでしょうか。

これで「私、Limitedレンズが好きです。」の連載(?)が終わりました。
燃え尽きた感が凄くありますが、次もまた何かシリーズ化して書こうと思います。それではまた。

 

2019年10月7日(月)の投稿より