5月のお題は…『爽やかさ』
日差しのきらめきを感じる季節。
爽やかさとは、気分が晴れ晴れとして快いさま。さっぱりとして気持ちがよいさま。思い切りのよいさま。すがすがしいさま。など、あなたの感じた思い切りの爽やかさを伝えてください。逆光やハイキー調など明るいイメージで表現するのがポイントです。
こばやし かをる 師範からの5月のお題は『爽やかさ』でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。
5月の挑戦者その1:Day-Oさん
薫風がカーテンをそっと揺らす。
こんな日は、外に出かけるよりも窓辺に佇んでいたくなる。
師範の判定結果は・・・
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残念ながら・・・
窓辺で風に揺らぐカーテンは見ているだけでも気持ちいいですよね。ゆったりとした贅沢な時間が伝わります。
ピントをカーテンに合わせているようなので、カーテンが主役であれば手前の観葉植物はいらないのでは?かえってベランダに置かれていた方が、透けた緑色が見えて印象的です。
ご自宅のものですので動かせるものは動かしてください。
揺らすという表現であれば、シャッタースピードを1/60秒以下でぶらしてみてもいいのではないでしょうか。
まだまだいろいろと工夫しがいがあります。何通りにも撮れます。時間をかけて丁寧に撮影をしていただきたいと思います。
5月の挑戦者その2:tokutoku1002さん
爽やかな初夏の北海道の休日を楽しんだ思い出の1コマでした。
師範の判定結果は・・・
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残念ながら・・・
青空と緑と、七色の椅子と、なんだかどれも色のりが濃い味です。お題は爽やかさです。
ためらわず露出+1.5以上のハイキー調にしてみることが必要です。
並んだ椅子がこの写真のキーになっていますが、椅子だけでなく左側の背の高い植物の面積が多いので、視線が定まらない感じが否めません。
ここは広角端を使い、ローアングルで青空を広々と入れることでそのことを回避でき、広大な北海道らしさを出せたと思います。
全体的に思い切りに欠けているように感じます。
5月の挑戦者その3:katsu3doさん
コロナ禍が続く日々、それでも人々はアートを求めて美術館を訪れる。
作品を鑑賞し、心が暖かいもので満たされる。
そんな人々も美しい風景の一部になっていました。
師範の判定結果は・・・
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残念ながら・・・
開放的で気持ちの良い場所ですね。しかし、カスタムイメージほのかを選んだため印象の薄い写真になっています。青空も、芝の緑ももっと鮮やかなはず。この季節ならではの「抜けるような」という言葉があるように気持ちがスカッとするような鮮やかな色で表現してもらいたいです。
人物の視線もカメラを意識させてしまっていますので、タイミングを待つことが必要です。
また、この構図ならばアスペクト比を1:1(スクエア)にすることで、より良いものになります。
師範より5月前半の総評
皆さんの挑戦する気持ちに応えるべく、厳しいかもしれませんが門前払いとしました。
全体の写真に通じるのは思い切りの良さに欠けるという点と、撮ることだけに注力し過ぎて物語が感じられない点です。
ズームレンズを使われている方の焦点距離の曖昧さや 被写体との距離、 絞り値のコントロールができていないことも気になりますし、カスタムイメージや露出補正についてはいつも通り定番の撮り方という気がします。
思い切りの清々しさが伝わるような工夫、 爽やかな写真を目指してください。
編集部よりひとこと
今回のテーマはシンプルなフレーズで一見簡単そうに見えますが、実は結構難しいテーマですね。
こばやし かをる師範のコメントにもありますが、いつもよりも大胆な思い切りの良さが必要かもしれません。募集ページの師範からのメッセージにヒントが隠されているようです。
それでは後半もたくさんの方の挑戦お待ちしております!
記念品のお届けについて
Day-Oさん、tokutoku1002さん、katsu3doさんには「門前払いミニ木札」をお贈りします!
記念品は6月中旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。
その他の投稿作品をご紹介
最後に、5月前半のお題の投稿作品の一部をご紹介させていただきます。
こちらは師範の評価とは関係なく、今後挑戦される方に参考にしていただけるよう編集部にて選んで掲載しております。
〔クリックで写真が大きくなります〕
以降のお題へのご投稿もお待ちしています!