2022年6月23日は何の日?

そう、夏天記念日です。聞いたことないですか?

それもそのはず、まだ生まれたばかりですから。この機会にぜひ覚えていってください!

 

ということで先日、我らがカスタムイメージに少し異端な新しい仲間が加わりました。その名も「夏天(KATEN)」。(天ってつくとなんだかすごく強そう)

夏の濃い青空や眩しく白い雲のディテール表現に加えて、真夏の射すような光線状態を表現できるカスタムイメージになっています。

 

PENTAX K-1 Mark II+HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WR 露出モード:Av 露出補正:-1 絞り:F3.2 シャッタースピード:1/3200 感度:ISO100 ホワイトバランス:AWB カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

この新しいカスタムイメージは「K-3 Mark III」もしくは「K-1/K-1 Mark II(J limited 01)」に、個性的な描写が魅力のLimitedレンズシリーズを装着したときにだけ現れる「カスタムイメージ Special Edition」として位置付けられています。

今回リリースされた「夏天(KATEN)」は、夏空を広大に写し込める超広角リミテッドレンズの2本、HD D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR、HD DA 15mmF4ED AL Limitedの2本で使用することが可能です。

昨年この2本のレンズを購入済みだったので、図らずも「夏天(KATEN)」ホルダーになったわたし。レンズを買ってカスタムイメージがおまけでついてきたような、ちょっと得したような感覚でいます。

少しだけ早めにテスト撮影をさせていただいたのですが、以下はその時のImageSyncでの転送結果のサムネイル一覧です。

ImageSyncアプリで転送した写真たちの一部

 

どうやら「とにかく青空だ!!!」という先入観から空ばっかり撮っていたようで。

 

でも、ふと「空がめちゃくちゃ綺麗に写る!」とか言いながら空ばっかり撮っていた、初めて一眼レフカメラを手にした頃の自分が頭をよぎります。楽しい撮影ってそういうノリが必要かも。

 

普段ならわざわざマクド〇ルドは撮らないですが、これは良いマク〇ナルドだなと思いました。
PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited 露出モード:P(MTF優先) 露出補正:-2.3 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/3200 感度:ISO100 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

次は、同じ写真をカスタムイメージ「鮮やか」で比較表示にしてみました。

夏天(KATEN) / 鮮やか
※スライダーの操作で表示範囲の切替が可能です

 

こうやって見比べてみると、この青の深み。陰影の強さ…。もう普通には戻れない気がする…。(普通とは)

 

歩道橋の赤と空の青さのコントラストが面白かったので撮ってみました。マク〇ナルドの写真と通ずるものを感じます。
PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited 露出モード:P(MTF優先) 露出補正:-0.7 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/2000 感度:ISO320 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

「夏天(KATEN)」のパラメーターをいじってみると、彩度が高いというよりはコントラストの強さで色を濃く出している気がします。そこはカスタムイメージの「リバーサルフィルム」に近い印象がありますが、「夏天(KATEN)」のほうが色が被りがなくて使いやすいかも…?パラメーター調整もできるので応用も効きそうです。

 

つぎは何の変哲もない、コロナワクチン3回目接種への道中。

 

PENTAX K-1 Mark II+HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WR 露出モード:P(MTF優先) 露出補正:-1.3 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/2500 感度:ISO100 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

PENTAX K-1 Mark II+HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WR 露出モード:P(MTF優先) 露出補正:-2 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/2500 感度:ISO100 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

以前>>別の記事で「超広角レンズが苦手な人は縦位置構図を多用すると良い」と書きましたが、縦位置にした際に青空を広く写し込むだけではなくて、上の写真のように「地面の先に綺麗な青空が見える」って感じの構図もしっくりくるように思います。

 

かと思いきや思いっきり青空を写してみたり。

 

とにかく青空を写すのも気持ちいい。
PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited 露出モード:P(MTF優先) 露出補正:-0.7 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/2000 感度:ISO320 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

反射する青空を写してみたり。
PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited 露出モード:Av 露出補正:-1 絞り:F8 シャッタースピード:1/1250 感度:ISO640 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

しかしこの「夏天(KATEN)」、結構露出が難しいですね。ローキー目に撮ることで空の深みが出るんですが、そうすると日陰はドスンと黒く落ちていく。明るめに撮ってしまうと青空の深みが出ない。だったらもう潔く青以外の要素は捨ててしまおうといった引き算的な考え方が必要になってくる気がします。

 

画面上での空の割合を変えるために、アングルに工夫をして…。

 

つまりPENTAX!お前さん、「夏天(KATEN)」によって超広角レンズの写真の撮り方を学ばせようとしてるな!?というのが個人的な気づきです。(勝手にそう思っただけで誰もそうは言ってない)

 

もちろん、空の青さだけが特徴ではありません。このコントラスによって、真夏の光線状態がよく表現できます。

 

暑くて暑くてしょうがない夏の日を写してみたり。
PENTAX K-3 Mark III+HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited 露出モード:Av 露出補正:-1 絞り:F10 シャッタースピード:1/1000 感度:ISO640 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

外に出る機会が少ないのでまだまだ使い込めていないのですが、かなり特徴的な画づくりなのでそれなりに使用シーンが限られるかな?と感じました。

 

そこで、季節先取りということで別の季節にK-1 Mark IIとHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRで撮影したRAWデータをボディ内RAW現像してみました。

他の季節に撮った写真を「夏天(KATEN)」で再現像

「里び(SATOBI)」を常用しているので、元画像がそればっかりですみません。
撮影はいずれもPENTAX K-1 Mark II+HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WRです。

 

秋の日

夏天(KATEN) / 里び(SATOBI)

コントラストがついてより渋い写真になりました。

 

夏天(KATEN) / 里び(SATOBI)
※スライダーの操作で表示範囲の切替が可能です

里び(SATOBI)が対局にあるものありますが、こんなに同じ写真で印象変わる?ってくらいの差が。

 

冬の日

夏天(KATEN) / 里び(SATOBI)
※スライダーの操作で表示範囲の切替が可能です

あらやだ、夏のギラつく西日に見えてしまう…!

 

春の日

夏天(KATEN) / 里び(SATOBI)

青空に桜が映えますね。

 

こうしてみると、意外に表現の幅は広い感じがします。ぜひ色々と試してみてくださいね。

 

 

PENTAX K-1 Mark II+HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WR 露出モード:Av 露出補正:-1.3 絞り:F5.6 シャッタースピード:1/200 感度:ISO400 ホワイトバランス:太陽光 カスタムイメージ:夏天(KATEN)

 

もっと夏天(KATEN)らしい作例は写真家 北島 清隆さんの>>こちらの記事をご覧ください!

 

〔参考情報はこちら〕

>>PENTAX K-1 Mark II製品ページ | 機能拡張FW

>>PENTAX K-3 Mark III製品ページ | 機能拡張FW

>>もっと自分を表現しよう。PENTAXの「カスタムイメージ」