今回も PENTAX K-3 Mark III Monochrome のお話です。
>>前回のモノクロ専用機スペシャルで紹介したカスタムイメージ「ソフト」をもう少し掘り下げたいと思います。PENTAX K-3 Mark III Monochrome の魅力であるトーンを活かすためには露出補正に気を使います。「ソフト」を使えば露出補正をあまり気にせず肩の力を抜きながら撮影できる利点があって、ハイライトのトーンの美しさを活かしやすくなります。
カメラとレンズ
カメラ:PENTAX K-3 Mark III Monochrome
レンズ:HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR/HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR
まずは雨から
雨の問題は濡れることです。これは機材はもちろんのこと自分も濡れます。そして、傘をさしているとカメラのホールディングが甘くなったり大変なことが多いはずです。それでも意外と結果が良いのが雨です。
雨の撮影で絶対の信頼を寄せているのが、DA Limitedレンズ唯一の防滴構造の HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WRです。とはいえハンカチやタオルなども使いながらできるだけカメラとレンズは濡らさないようにしましょう。自分には防水性のトレッキングシューズ(ミッドカット)がオススメです。
ソフトを使うときは天候にかかわらず露出補正を+0.7〜+1.0EVにしています。明るめにすると雨の日はどんよりとした印象より、水の反射の美しさが目立つようになります。
海辺も程よく
海辺の撮影で気になるのは、コントラストの強さです。特に晴れた日は海や砂浜の強い反射が加わるのでコントラストも強くなります。コントラストが強い方がカッコ良いモノクロ写真になりますが、トーンをだしたいときはちょっと気になります。
ここからは HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited を使っています。
粒状感モノクロームをプラス
今回もデジタルフィルター・粒状感モノクロームを使っています(設定はデフォルトの2のまま)。この微妙な粒状感はモノクロフィルムの粒子を思い出させてくれる感じがあるので、雰囲気をのんびり楽しむのにあっています。
まとめ
肩の力を抜けば気づく気配があります。そんは曖昧なものを表現するのにモノクロ写真はあっています。モノクロ写真はフィルム時代には銀粒子の強弱の違いやトーンの使い方で幅広さがありました。デジタルでもそんな広がりを使うにはモノクロ専用機というのがひとつの答えのように思います。そして、モノクロ写真に対する敷居を下げてくれるのが「ソフト」です。
次回は、ハードに決める です。