Product Stories of New APS-C “K-3 Mark III” Vol.8 (Wakashiro)

PENTAX一眼レフカメラの商品企画を担当しております若代です。
PENTAX K-3 Mark IIIのオールドレンズ用の機能についてご紹介致します。

現代のレンズは、絞り開放から高い像性能のレンズが当たり前になっていますが、フィルム一眼レフのマニュアルフォーカス時代には、開放と絞った時の描写に大きな変化があるレンズ、個性的な描写のレンズなど様々なものがありました。1975年から続くKマウントは、ユニバーサルマウントとして規格を公開して多くのメーカーに採用されたこともあり様々なオールドレンズが愉しめます。そんなKマウントのオールドレンズをマウントアダプターなしに最新のデジタル一眼レフカメラで使えることもPENTAXの魅力の1つと思います。
K-3 Mark IIIでは、より多くの方にオールドレンズの愉しみを味わって頂けるように使い勝手を向上しています。

 

 

オールドレンズを装着している場合、起動時に焦点距離の選択画面が表示されますが、これは画像のEXIF情報に焦点距離情報を記録するためだけでなく、オールドレンズでも手ぶれ補正を使った撮影ができるようにするためでもあります。従来機種では、予めプリセットされた焦点距離を選ぶようにしていましたが、K-3 Mark IIIでは任意の焦点距離を設定できるようにして、一度設定した焦点距離は履歴から選択できるようにしました。更に、起動時に設定するだけでなく、MENUで焦点距離の入力を一度行ったらそれを保持して起動時の設定を省略することも可能にしました。また、電子ダイヤルで絞りの値を入力して画像のEXIF情報に記録することも可能にしています。

 

 

オールドレンズの中でもMレンズ使用時やAレンズの絞りリングでの設定時は、従来からマニュアル露出モードでグリーンボタンを押すことで絞り込み測光に対応していましたが、加えてK-3 Mark IIIでは、レリーズした時に絞込み測光を行うようにすることで、絞りリングでの設定を反映したAvモード・ TAvモードでの撮影も可能にしました。また、ライブビュー撮影においては、ライブビュー表示中を含めて絞りリングの設定が反映される実絞り測光にも対応しています。

 

 

古いものと新しいものを組み合わせて使うことができるのはレンズ交換式カメラならではです。オールドレンズと最新のデジタル一眼レフカメラの融合による個性的な描写と自由を体感して頂きたいと思います。
家族などから受け継いだフィルム一眼レフカメラがきっかけで写真を趣味にされている方や、学生時代にお金をためて購入したフィルム一眼レフカメラから写真を趣味にされている方の中には、そのカメラを大切に保管されている方も多いと思います。そうした大切に保管していたレンズを最新のデジタル一眼レフカメラに装着してじっくりと撮影する愉しみも味わって頂きたいと思います。ユーザーの方の写真体験を資産とするPENTAXとしては、当時のことを懐かしく思い出して頂くきっかけになれば大変うれしく思います。

 

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