昨年11月27日の「PENTAX ミーテイング オンライン 2021」(以下、102周年イベント)に参加していただきありがとうございました。
102周年イベントの『開発者による実写作例バトル ~ HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR(以下、DFA 21mm)~』では、光学設計の小織への優勝特典として「PENTAX official の原稿を書く権利」を贈呈いたしておりました。ようやくその原稿が上がってきたものの私(PENTAX official編集長Yuzu)が異動となり、原稿をさらに寝かしに寝かせ、熟成。気が付いたらイベントからもう半年以上が経ってしまいました。大変お待たせしましたが、どうぞご覧ください。
※本オンラインイベントはアーカイブ配信はしていなかったのですが、半年ぶりの振り返り記事に開発者バトルの模様が確認できないのもまずかろうと思い、「開発者作例バトル」の本編映像をこっそり公開しておきます。
はじめに
みなさん、はじめまして? 光学設計を担当している小織です。
遂に「優勝特典の権利」を行使するときが来てしまいました。
今回はその裏話を、当時を振り返りながら書かせていただきたいと思います。
作例を披露するだけのはずが、なぜかバトル勃発!?
10月某日「102周年イベントで開発者の撮影した作例を紹介させてください」とイベントの運営事務局から相談がありました。
「すでに社長の許可は取ってあるから、スケジュールを空けておいてください」とも。これはもう拒否権ナシですね(笑)
そして、運営事務局と開発者が集まって打ち合わせを始めたのですが、この時は本当に色々なアイディアが出てきました。
「作例を出すのならば写真家の先生に添削して貰えるとうれしいよね」 「みんなで「PENTAX道場」に挑戦して、みんなで「門前払い」をくらっちゃうとか(公開処刑だね)」 「5人で作例を出すのなら先生に順位をつけてもらったらどうだろうか」 「せっかくオンラインのイベントなんだし参加者のみなさんに投票してもらったら面白いのでは?」 「モニターに作例を出すだけよりもレンズと作例、両方への熱い思いまでイベントの中でユーザーさんに伝えたいね」 |
打ち合わせというより座談会ですね。仕事ということもすっかり忘れて、想像以上に盛り上がっていきました。
盛り上がりを見せる中、シャイなデザイン担当の渡邉は「作例を出すのはいいけれど、恥ずかしいからイベント自体には出たくない」の一点張りでしたが。
作例候補の事前確認会のはずが「褒め合い会」に
後日、それぞれが作例を持ち寄って、”撮影の進み具合”と”似たような写真ばかりになっていないか”を事前に確認することになりました。
最初は確認会のはずだったんですが、気が付くと「お互いの作例を褒め合う会」、「DFA 21mmの良さを語り合う会」になっていました。
「この作品のこの部分が好きなんですよねぇ」 「ここのひなたからシャドー部へのラインが~~~」 「背景が全然流れないんだよねぇ~~~」 「ここの後ボケがきれいで~~~」 「この雲の形がたまらないよね~~」 「ポップチューンかぁ~」 「前後がなだらかにボケていくから、主題が浮き上がってくるんだよねぇ」 |
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主旨から外れて盛り上がる会議室。同席していた運営事務局からは「みなさんのレンズに対する”好き”がよくわかりました。この事前確認会をそのまま配信してもいいくらい、むしろその方が楽しめるイベントになるかもしれませんね(笑顔)」との感想が出るくらいの盛況ぶり。
こうして事前確認会は「褒め合い会」として幕を閉じました。
本番までの事前準備
最初はそれぞれの作例について「どういう狙いで」「どういった撮り方で」と説明する予定でしたが、
プロの写真家でもない我々が単調な説明口調でオンライン配信をしても面白みに欠けるのではないか、それに、この後のコーナーで塙先生・佐々木先生の対談もあるんだぞ、あきらかに見劣りするんじゃないか!ということで、いっそ「褒め合い会のこの雰囲気を前面に押し出して楽しんじゃえ」と思い切った方向修正に。
最終的には、「褒め合い会」の中で出たそれぞれのキーワード・最重要フレーズだけを決めて、残りの時間は各自のアピールタイムとしてトークすることになりました。
本番を迎えて
102周年イベントでのDFA 21mmのコーナーは20分。5人で話して投票も行うとなると一人当たりの持ち時間は3分ちょっとです。
長いようで短い、短いようで長い、絶妙な時間配分で、トークになれていない開発者にとって緊張感が高まる中でイベントがスタートしました。
いざ始まってみると、みなさんご存じの通り?開発者よりも緊張する司会者。
この緊張ぶりは、きっと画面越しにも伝わったことでしょう(笑)
そして、事前に用意していたはずの司会者からの最重要フレーズすら出てこないので、江橋くんが自ら言い出さざるを得ない事態に。
江橋くんにとってはとんだ災難でしたが、おかげで後に続く出演者の緊張が少しほぐれたのはここだけの話し。
そして、あれほど人前に出ることを嫌がっていたデザイン担当の渡邉が一番よくしゃべり、しかもレンズを水没させたというネタまで飛び出すという想定外の展開になりました。(実際は少し水につかってしまった程度だと思います。水没には気を付けてください)
残り時間が少ない中で順番が回って来て、少し巻き気味で話をする形になってしまいましたが、なんとかアピールすることができ(後日チャットデータを読んで、ちゃんと伝わっていたことがわかってホッとしました)、おかげさまで作例バトルに優勝することが出来ました。
みなさんありがとうございました。
102周年イベントを終えて
イベントの打診があってから関係者で打ち合わせを行い、褒め合い会も行い、私としてはとても楽しめた半面、社員が作例を紹介するだけのコーナーで大丈夫なのか?という不安は大きかったですが、当日のリアルタイムチャットもユーザーのみなさんがたくさん書き込みをしてくれていることで少し安心出来ました。
102周年イベントの最初のコーナーだったので、成功したのか、それともイマイチだったのかがわからず、ユーザーさんのアンケート結果を見るまで気になっていましたが、面白かったコーナーの第2位だったのが非常に嬉しかったです。
投票してくださったみなさん、重ね重ねにはなりますがありがとうございました。
作例バトルではまさか自分が優勝できるとは思っていなかったので、授賞式のやり取りがうまくできなかったのは心残りでしたが、次回?にはしっかり準備しておきたいと思います。
優勝賞品の「PENTAX official の原稿を書く権利」はイベントのネタだと思っていたので、まさか本当に書くことになるとは思ってもみませんでしたが、こうして当時を思い出しながら書いていると、「またイベントしたいなぁ」という思いが湧いてきますね。
2022年7月15日(金):次のイベント情報が公開されましたのでリンクを追加いたしました。