総合評価
光学ファインダーを覗くことが気持ちよく、また、操作性も高いので、撮影に集中することができます。また、様々なパラメータを細かく設定することができるので、自分がイメージしている色を撮影の段階から作り込みやすく、1枚1枚の撮影を楽しむことができます。
製品コンセプト
光学ファインダーをしっかり覗いて撮影に集中することができます。写真を撮る行為、プロセスを楽しむことができます。 背面液晶が動かない分、少々無理な体勢になってもファインダーを覗きながら撮るのですが、より集中して1枚1枚大切にシャッターを切っている自分がいます。満足度は非常に高いのですが、光学ファインダーで惜しいところもあり、★4としました。
光学ファインダー
光学ファインダーは大きく見やすく、クイックシフトフォーカスで微調整するときもピントのヤマが見えやすいです。もともと光学ファインダーを覗いて撮影することが好きでしたが、K-3 Mark IIIを使って、さらに光学ファインダーを覗いて撮影することが好きになりました。 また、グリッドを変更することができるので、構図を意識して撮影に取り組みやすいです。一方で、背景が複雑なところでは、グリッドが細いため見えにくくなるのが惜しいと思いました。グリッド線スマートファンクションに登録して素早くアクセスすることができるので、例えば、同じグリッドでも細さが異なるものを登録できるとなお良かったです。 測距点の色やスマートファンクションによる機能切り替え時のアイコンの色を、黒色以外の色でも任意に設定できると、なお良かったです。
画質
とても満足しています。 カスタムイメージやホワイトバランスの調整も細かく設定することができるので、自分がイメージした色を、撮影の段階から作り込みやすいです。
動体性能
私が動きものを撮影するとすれば猫なのですが、その撮影においては十分です。
操作性
カスタムできるボタンが多いので、自分の使いやすいように設定がしやすく、満足しています。 スマートファンクション(S.Fn)は、撮影者の用途に合わせて登録する機能の数を減らすことができ、非常に優れていると思います。また、読み出した各機能の詳細設定は、S.Fnダイヤルから予め登録していた設定に切り替えることができ、便利です。こちらも登録する設定の数を変更することができるので、使い勝手がよいと思います。 まだ自分自身も、FxボタンとS.Fnボタンの設定を煮詰めている最中なのですが、自分なりの設定を考えるのも非常に楽しいです。 従来機種と比べてUIに大きな変更がありますが、KPを使っていた私でも特に違和感はありません。
デザイン
これまでのPENTAXのカメラの中で最も洗練されたデザインだと思います。 特に、「PENTAX」のロゴの部分がこれまでの機種よりも引っ込んでいて、美しいです。背面液晶も引っ込んでいるので、鼻が当たりにくく、気持ちよく撮影できます。また、グリップも握りやすく、手に馴染みます。
その他ご意見や、ご購入を検討されている方へのアドバイス
私は、普段動きものをあまり撮りません。ですので、高い動体性能や連写速度はあまり重視していません。私と同じような方でも、光学ファインダーの見えやすさ、高い操作性、撮影時から自分がイメージする色の作り込みやすさ、などを求める人にはおすすめできると思います。