6月のお題は…『静けさ』
静かに過ごす落ち着いた時間も大切な日常の一辺。
呼吸を整えて静かに座る静かな状況は、人間の心と身体に良い影響があるそう。
ひっそりと佇む時間、もの、雰囲気。被写体がもつ魅力とともに、心の落ち着きのある静けさを表現してください。ローキー調にしっとりとした感じが似合います。
こばやし かをる 師範からの6月のお題は『静けさ』でした。
このお題に投稿いただいた中から師範が選んだ作品を、添削コメントを添えてご紹介します。
6月の挑戦者その1:ぷりずなーさん
お題が日常の中の「静けさ」だったので、独り身の休日の自分の姿を切り取ってみようかと考え
このような作品を撮ってみました。
長崎県在住、男性。2011年から趣味としてデジタル一眼レフを使って、写真を撮るようになったアマチュアカメラマンです。地元長崎を中心に撮ってます。PENTAX K-1 Mark IIとHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRで撮影。
師範の判定結果は・・・
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もう一歩!
一人の時間静かに過ごす贅沢さ、いいですね。ご自身を被写体にされたこと、部屋の雰囲気と共にどんな休日を過ごしているのか日常が伝わる光景にも好感が持てます。モノトーンに仕上げたことであからさまに生活感が出なかったことも良いでしょう。
惜しいのは、窓からの光量面積が多すぎて明るすぎたこと。露出を-0.5程落とし、ここでは16:9のアスペクト比でトリミングすることでご自身の視線が下降して足元から窓への流れができます。そんな動きも必要です。
日常×物語へもう一歩!
6月の挑戦者その2:chiehanaさん
普段見慣れているものの
動かない止まっている時間を意識しました。
長野県在住、女性。PENTAXで色々なものを撮影しています。PENTAX KPとsmc PENTAX-DA★ 55mmF1.4 SDMで撮影。
師範の判定結果は・・・
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もう一歩!
普段見慣れているものということは、学生さんなのでしょうか?人気のない教室、トーンが落ち着いていて柔らかく、シーンとした静けさがとても良いです。
一枚で見せる写真と言うよりも、数枚の中に存在する一呼吸置いてもらうための写真な感じがします。
焦点距離を変えるか、立ち位置を引いていつもの賑わっている教室の様子、人々の声を想起させるよう机の数をもう少し増やすか、使われたこのsmc PENTAX-DA★ 55mmF1.4 SDMのレンズであれば、開放で教室全体の中にある一席にそっと視線を置くように捉えてみると良いと思います。
6月の挑戦者その3:パパさん
川面に浮かぶ一艘のボート
都会の喧騒の中、ここにひと時の「静けさ」を感じた
奈良県在住、男性。GR IIIメイン、時々一眼レフ。街中スナップがメイン。PENTAX KPとHD PENTAX-DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLMで撮影。
師範の判定結果は・・・
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もう一歩!
水辺の情景と都会という対比、凪の静けさに浮かぶボート、ぼんやりとした空の時間帯も静かな雰囲気を助長しています。気持ちの落ち着きも感じられます。
ただ、空が焼けてないのに黄色い感じが否めません。カスタムイメージ「鮮やか」なのにこの空の色?という疑問を抱きました。PC現像で陥りがちな色の偏りも感じます。このシーンであれば、薄っすらとした空に陰影の強いシルエットでも良かったのではないでしょうか?露出を下げれば空の色も濃くなります。現像処理に頼りすぎないように気をつけてください。
師範より6月前半の総評
皆さんの作品を拝見して、意図して中央重点測光を使われているのかなぁ。とか、
PCのモニタは何に対してキャリブレーションしているのだろうか。とか、
それ日常的なもの?など、様々な疑問を抱きました。
そうした手法よりもっと日常生活を見つめて、見渡して、大切にしてもらいたいと思います。
今回講評した3作品は被写体に対しての敬意を感じられました。そうした素直な気持ちが大事です。
さて、次回は最終回。期待してお待ちしております!
記念品のお届けについて
ぷりずなーさん、chiehanaさん、パパさんには「免許中伝ミニ木札」をお贈りします!
記念品は7月中旬にお届け予定ですので、しばしお待ちくださいませ。
その他の投稿作品をご紹介
最後に、6月前半のお題の投稿作品の一部をご紹介させていただきます。
こちらは師範の評価とは関係なく、今後挑戦される方に参考にしていただけるよう編集部にて選んで掲載しております。
〔クリックで写真が大きくなります〕
いよいよ、こばやし かをる師範の日常×物語道場も次回で最終回!!!
受付は6/30まで!
たくさんのご投稿お待ちしています!