こんにちは、Yuzuです。12月10日(土)に名古屋の吹上にて開催いたしました、「PENTAX 体験会スペシャル in 名古屋」のプログラムのひとつ「写真家ニシダヨリコ ワークショップ」の模様をお届けします。
講師プロフィール
写真館で6年間勤務しながら着付けと写真の基礎を学び、その後独立。各種商業撮影のほか写真教室講師でも活動中。リコーフォトアカデミー講師。
今回講師として名古屋にお呼びしたのは、写真家のニシダヨリコさん。リコーフォトアカデミーでも講師を務めていただいている他、最近も三葉堂寫眞機店でのPENTAX 67企画展「きおくばこ」や、ピクトリコショップ&ギャラリーでの個展 「きおくばこ 〜大豆とジャコの甘辛揚げとアイスコーヒー〜」など、記憶の引き出しを開けて、そこに詰まった思い出やエピソードを紐解いていくような作家活動をされています。
当日の参加者さま
今回は遠くは関西圏から地元の方まで幅広くお集まりいただき、PENTAX道場やPENTAXクラブハウス、SNSでお見掛けするような方もおられました。
ワークショップの撮影機材は以下の組み合わせ。
カメラ:PENTAX K-3 Mark III
レンズ:HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WR
レンズは最新のLimitedレンズ。フルサイズ対応のDFAレンズですが、K-3 Mark IIIに装着すると35ミリ判換算で32mm相当となる組み合わせで、K-1に装着したFA31mm Limitedや、コンパクトフィルムカメラのESPIO miniの画角にも近く、実はPENTAXユーザーの皆さまには馴染みのある画角かもしれません。
遠景での開放からシャープな描写と、最短撮影距離の短さを活かして寄ったときのふんわりと軟らかい描写の使い分けが楽しいレンズです。
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WRはシルバーを3本、残りをブラックでご用意していたのですが、受付を最初に済ませた3名が全員シルバーカラーのレンズの付いた貸出機を選んでいたのが印象に残りました。
撮影の様子
さて、今回はワークショップということで、撮影と講評を行います。時間の制約もありますので会場で簡単に流れのご案内だけ済ませていざ撮影へレッツラゴー。(古い)
講師のニシダヨリコさんに前日にロケハンをしていただき、撮影地に選んだのはイベント会場の「名古屋市中小企業振興会館 吹上ホール」から徒歩15分ほどの位置にある「鶴舞公園(つるまこうえん)」です。
※すみません、当日は“つるまいこうえん”って呼んでしまってました、お詫びして訂正いたします。
当日は文字通り雲一つない快晴といった感じで、気持ちよく撮影が行えました。公園内では和・洋の景観に加えて、木々やお花といった被写体も充実しており、一年を通して撮影が楽しめるようです。ご参加いただいたお客さまのなかにも、機材を購入するたびに試し撮りで来られている方がいらっしゃいました。
同じ方向を向いていても、ちょっとした目先の違いやアングルの選び方で写真に大きく違いが表れます。
久しぶりの遠征イベントで妙にテンションが上がってしまい、ご参加いただいた皆さまとコミュニケーションに夢中で、あまり撮影中の様子を撮れてませんでした…。
講評の様子
撮影が終了したあとは、イベント会場に再集合して講評タイムです。今回はお一人ずつご自身の“とっておき”なお写真を3枚選んでいただき、順番に発表していきました。
せっかくですので実際にワークショップで撮影されたお写真を紹介してまいります。(皆さま掲載許可をいただきありがとうございます!)
以下に掲載するのは、参加者の皆さまが発表された3枚のなかから講師のニシダヨリコさんの目にとまった1枚です。
Mel.yukina様
唯一カメラに外付けのフラッシュを付けていたのが印象的だったMel.yukinaさん。やさしい陽射しの印象を損なわずにフラッシュで花の明るさを補い、花弁に艶まで与えた技ありの1枚でした。
鈴木様
樹木の有機的なうねりでワイド感を見せつつ、秋の色も取り込んだ鈴木さんによる魅力的な1枚。太い幹から樹木に沿って目を配り、主題である手前の黄色い葉に視線を誘導されるような感覚で、大きなプリントで見てみたいお写真でした。
モックン様
モックンさんによる、高い表現力を感じさせるこちらのお写真。ベンチのプレートに反射した枝葉とともに、背景の落ち葉も被写界深度に収まることでなんとも不思議な奥行感をみせています。参加者の皆さんも声を上げた1枚でした。
hiraki様
渋めの色合いでまとめられた写真が多い中、とても目を引いたのがhirakiさんによる水面への映り込みを活かした1枚。コクのある水面のブルー、撮影情報をみるにスポット測光で露出を追い込んだことが伺えます。実像と反射、現世(うつしよ)と常世(とこよ)、水面に映り込んだ世界には特有の魅力が感じられます。
にこごり二郎様
一通り参加者さまの写真をみてもらった後に、ニシダさんに「まず1枚コメントするなら?」とお伝えしたところ挙げられたのが、にこごり二郎さんのこちらのお写真。シンメトリーな構図、画面下のシャドーから壁面・ガラスの映り込みに至るまですべてのトーンが味わい深くまとまった作品性を感じる1枚でした。
H.Y様
お花を一生懸命撮影していたら、たまたまハチさんが舞い込んできたと正直に語ってくださったH.Yさんのお写真です。お花を主題にしつつも空の抜けと後ボケの配置にこだわりが感じられ、さらに幸運の蜂さんも舞い込んできた素晴らしい1枚です。幸運を味方につけるには、やはり日頃の行いの良さなんでしょうか。(撮影に出ると記録的な悪天候に見舞われるYuzu…。やはり日頃の悪行が…)
nagayasu様
ニシダさんからも、視点の違いが高評価だったnagayasuさんによる撮影。指輪のようなリングに目が留まりクローズアップしたとのことで、寄ったことで広角感が強調されるとともに、奥の背景に季節感も感じます。
渡辺様
円形舞台「奏楽堂」をバックに、青空に向かって枝葉を広げる、冬に向かう低い太陽の陽射しが作り出す陰影でこの季節の鶴舞公園“らしさ”を強く感じさせてくれる渡辺さんの1枚。講師とのやりとりでも、左側から余計な建物が入ってこないように慎重に画角を定めたとのことでした。
実は今回、撮影間に講師のニシダさんからは“自由に楽しんで欲しい”ということで、特にテーマ的なものはなかったのですが、ひとつだけ「良かったら私が良く使っているカスタムイメージの風景、里び(SATOBI)のどちらかを選んで撮影してみてください」と提案をいただいてました。
ほとんどのお写真はこれらを選んで撮影されております。風景と里び(SAOTOBI)、カラーバランスもトーンも全く異なる両極端な組み合わせでたしかに面白いですね!
しかし私はメーカーの端くれ。講師の意に反してもK-3 Mark IIIとHD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WRの組み合わせで活用できるカスタムイメージ Special Edition「夏天(KATEN)」のアピールをしないわけにもいきません。(社畜)
社員:Yuzu
「夏天(KATEN)」による瑞々しいコントラスと、HD PENTAX-D FA 21mmF2.4 Limited DC WRを絞り込んだときに生じる印象的な光条をそっとお伝えしておきました。
講師:ニシダヨリコ氏
講師から今回のワークショップについてコメント
ニシダ ヨリコ 爽やかな青空のもとでみなさんと写真を楽しむ事ができてとても嬉しかったです。 各々の撮影スタイルと色の作り方の違いもバッチリ出ていていましたし、私自身も良い刺激をたくさん貰えました。 ぜひニシダ一押しの「SATOBI」、これからもたまに使ってみてください。 |
以上、Yuzuから写真多めのレポートとさせていただきました。
今期は口の悪い上司から「土日は家族の時間を大事に(ポジティブ意訳)」と厳しく言われているので、コロナ禍もあって数年ぶりにイベント遠征の機会を得ることができました。お客さまがPENTAXのカメラを使って写真を撮られている様子を生で見られ、言葉を交わし、あらためてリアルイベント最高であります。
記事中には載せきらなかったお写真も頂戴しておりますので、以下にギャラリー形式で掲載いたします。クリック(タップ)操作で表示、めくっていけますのでぜひご覧ください。
またどこかでお会いしましょう\(^o^)/
〔今回のワークショップ参加者ギャラリー〕
※クリックで大きく表示されます
〔写真家ニシダヨリコ ギャラリー〕
※クリックで大きく表示されます
リコーフォトアカデミーで、ニシダヨリコさんワークショップへの参加お申し込み受付中です。
ぜひこちらも受講してみてください。
>>「わたしのきおくばこ探し」2/17(金)夜 オンライン 3/19(日)AM 東京
〔体験いただいた機材の情報はこちら〕 |