こんにちはOGAです、3月11日に開催した「PENTAX散歩スペシャル in 東京駅」のイベントレポートをお届けします。歩いてスナップが多い散歩企画ですが、今回は東京駅が中心のロケーションです。いつもとちょっと雰囲気がちがう撮影会で新鮮な気持ちで参加できました。

 

撮影:佐々木直樹氏 0.8sec F7.1 ISO100 CI:鮮やか

講師プロフィール


佐々木直樹
小学5年生の頃からの“撮り鉄”&“乗り鉄”。PENTAXで20余年、ショールーム、宣伝部など勤務の後、現在は日本で唯一の「東京駅研究家」としてTV・ラジオ出演、講演多数。
昨年秋には東京駅GRANSTAで写真展を開催。東京交通短期大学 特別教養講座講師。
著書に「東京駅の扉」「東京駅100周年100見聞録」「ORIENT EXPRESS in JAPAN」など。

今回お招きした講師は佐々木直樹先生です。東京駅の事ならこの人!と言える東京駅のエキスパートにして、PENTAXに勤務していた私達の先輩でもあります。ちょうど撮影会直前にも某ニュース番組に出演されており、撮影会参加者様からもテレビで見ましたと話が出て盛り上がりました。

著書に「東京駅の扉」「東京駅100周年100見聞録」「ORIENT EXPRESS in JAPAN」などがあります。東京駅の事なら歴史、文化、建築、さらにはお弁当にスイーツまでと幅広い知識で今回の東京駅撮影会を案内してくれます。

使用機材

機材の組合せ、重量級ですが写りはそれに見合う高画質です。

 

今回使用した機材は「PENTAX K-1 Mark II」と「HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR」です。

今回使用するレンズは、フルサイズ機である「PENTAX K-1 Mark II」につけて使用すると焦点距離15mmから30mmまで使え、ズーム全域で開放F2.8の明るい超広角ズームレンズです。超広角レンズ(しかもズーム)でありながら歪みの少ない描写が特長で、今回の撮影会の様に建造物が立ち並び、被写体に直線が多くはいっているロケーションにオススメです。また防滴仕様となっており対応ボディと組み合わせる事で、雨や水しぶきが飛び交うようなシーンでも安心して使えます。

撮影会の様子

集合場所は東京駅から歩いて約5分程のところにあるビル群に囲まれた一角にある貸会議室です。天気は「曇りのち晴れ 降水確率10% 」の予報よりもちゃんとした「いい天気」で、少し着込んでくると暑く感じるぐらいの気温(約20℃)でした、まさに撮影日和です。

定時に全員集まりスタート、いつも通り当日の流れとカメラの説明をして撮影に出発です。今回は佐々木直樹先生から8か所の撮影スポットの説明があり、それを目指して歩きます。まずは最初のスポットに向かいますが、その移動の短い間にも日本有数のオフィス街が魅力的な被写体として立ちはだかり、ウォーミングアップをする様に参加者様達がシャッターをきりはじめます。

以下、参加者様の撮影写真と共にイベントレポートをお伝えします。

開始1分の風景、早速撮りまくる参加者様

ビルと参加者様

まずは丸の内側に回り込むため、そして撮影のため「鍛冶橋架道橋」を目指します。「鍛冶橋架道橋」は東海道本線に架かる最初の橋で、煉瓦は施工当時のものになり100年以上の歴史があります。撮影のレクチャーと一緒に歴史を佐々木直樹先生から教えてもらいました。駅から続くガード下のお店とお店の間からも当時の煉瓦が見えたりするところも注目のポイントです。

佐々木直樹先生から「鍛冶橋架道橋」についての歴史を教えてもらいました。

改めて見ると色んな情報が書かれてます、注目すると興味深い

「鍛冶橋架道橋」から撮れる風景を参加者様の写真で紹介します。

参加者様作品①

 

撮影者:PRYCE16様 1/50sec F2.8 ISO200 CI:鮮やか

撮影者:さといも様 1/250sec F2.8 ISO200 CI:クロスプロセス

各自写真を撮ったところで「鍛冶橋架線橋」をくぐり東京駅にむかってすすみます。沿って歩くガード下には様々なお店がはいっており人通りもにぎやか、さすが休日の東京駅。

「青空」と「はとバス」の黄色のコントラストが凄い

駅舎の屋根のとんがりがポイント

駅舎の一番はじに到着し少し撮影、特徴的な赤い煉瓦はよく見ると場所によって少し色が違います。その点についても佐々木直樹先生から説明があり、復元工事を実施した際に今後も問題なく使える煉瓦については出来る限り残しているとの事、また三階部分は空襲で失われてる為、2階部分と3階部分を見比べると特にわかりやすいです。

撮影者:OGA 1/400sec F8.0 ISO100 CI:風景 comment:場所によって煉瓦の色が違い歴史を感じます

駅舎の撮影が落ち着いたところで、JPタワーの中にある撮影スポットへ移動。東京駅の撮影スポットとしてはよく知られている6階にある屋上庭園まで登ります。壁やガラスがなく目の前の東京駅をビル群を背景に、迫力ある撮影ができる場所になります。高所から見渡す東京駅は地上から見るのとは違い、はじからはじまでを一目で確認する事ができます。今回使用のレンズ「HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR」の特長の一つである超広角を使い全体を写したり、ズームをして切りとる事もでき、また屋上庭園が意外と広く撮影ポイントの移動も効くので、構図の自由度が高いと思いました。

参加者様作品②

 

撮影者:ちび太様 1/250sec F2.8 ISO100 CI:モノトーン

撮影者:ちいる様 1/1600sec F2.8 ISO100 CI:里び(SATOBI)

撮影者:たわし様 1/500sec F8.0 ISO200 CI:鮮やか

JPタワーでは自由に撮影できる時間を設けて各自撮影。来た事ある人も、ない人も、何度でも撮りたくなる風景です。駅舎や広場に落ちるビルの影が毎回違う事が魅力の一つだそうです。JPタワーの次は丸ビルに移動します。周りの撮影ポイントに比べたら穴場的なポイントとの事です。

丸ビルでの撮影、目の前に東京駅がドーン!撮影にも熱がはいります

丸ビルで撮影、15mmを使うと東京駅全体が収まりました

参加者様作品③

撮影者:masa様 1/1600sec F3.2 ISO100 CI:鮮やか

次は「行幸通り」から「井上 勝の像」の前を通り「日本生命丸の内ビル」まで広場を沿うように移動しながら撮影です。「行幸通り」では観光と思われる海外の方や、結婚式の前撮りと思われる晴れ着の人等様々な人いました、色んな意味で人気スポットだとわかります。撮影のスポットとしても駅舎を真正面から撮れる為、ファインダーをのぞいた時の駅舎の形が、とても綺麗で気持ちがよかったです。「行幸通り」でも少し自由時間をとり撮影をし移動、「井上 勝の像」を経由し「日本生命丸の内ビル」にたどり着きます。

撮影者:OGA 1/100sec F11 ISO200 CI:モノトーン

いつもは最初か最後の集合写真もロケーション重視で撮影、みんないい笑顔です

井上勝の像、実は今回の撮影で初めて知りました

「日本生命丸の内ビル」から撮る駅舎は新デザインの壱万円札(2024年予定)のアングルらしく、手前の木々の葉も一緒に写っているそうです。



そして「東京駅丸の内駅前広場」に移動し駅舎内の天井ドーム下まで移動し撮影

参加者様作品④

 

撮影者:美月様 1/1250sec F3.5 ISO200 CI:里び(SATOBI)

 

撮影者:トム様 1/50sec F11 ISO6400 CI:風景

撮影者:kagaming様 1/30sec F8.0 ISO6400 CI:鮮やか

撮影者:hiraki様 1/50sec F2.8 ISO200 CI:鮮やか

駅舎内の天井ドームは有名な撮影ポイントですが、各参加者様の独自の視点と工夫が光ってました。講評会の提出も一番かったロケーションです。天井ドームの撮影を終えたあとは「入場券」を購入し改札内にGO!

改札内にはいった目的は実は電車ではなく古い駅舎部分の跡、撮影会の数日前に屋根壁がはずされ今だけ撮れる貴重な写真です。

駅舎の鉄骨を撮影、各自アングルを工夫

駅舎の鉄骨、今後撮れなくなる事を考えると貴重な1枚

今回の撮影会のスポットはここで終了です。短時間でしたが予定をしていた8カ所全部のスポットが無事に周れて一安心、八重洲方面の出口を通り最初の拠点に戻ります。

SUICAを使わずに入場券を使う事で貴重な東京駅柄のスタンプをゲット!

講評会の様子

講評会は一人2点の作品を提出し、佐々木先生が一枚一枚丁寧に講評していきます。東京駅散歩という事で参加者の皆様も駅を絡めた写真が多く、佐々木先生が写真を元に歴史的観点を交えて説明をされていたのが印象的でした。特に今撮れる何気ない風景も後々には価値のある一枚になる事等、スタッフとして参加をしておりましたが非常に勉強になりました。

今回ご参加の皆様、本当にありがとうございました。是非またどこかで一緒に撮影が出来たらいいなと思います、今後ともよろしくお願いいたします。

PENTAX散歩では各地域で開催を企画しております、実施の予定や詳細はリコーイメージングのイベント情報で公開しております。興味のある方はぜひチェックしてください。